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公開番号2023158154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-26
出願番号2023145427,2019137208
出願日2023-09-07,2019-07-25
発明の名称ヘルメット
出願人株式会社オージーケーカブト
代理人安田岡本弁理士法人
主分類A42B 3/28 20060101AFI20231019BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】走行時(殊に100km/hを超えるような高速走行時)に受ける風(空気)の流れや風圧により発生する揚力などに対し、更なる安定化が図れるようにする。
【解決手段】着用者の頭部を覆ってヘルメット外形を形成すると共に着用者の前方視野を確保する前部開口が設けられて成る帽体2に対して、前記前部開口よりも上部側となる頭頂部Pの左右方向中心部を起点として走行時の風が真正面からぶつかるようになる配置で立ち上がる段差部5が設けられていて、段差部5は、ヘルメットの前方投影面積と空気抵抗との積であるCdA値が所定値以下で且つ、ヘルメットの浮き上がり作用の程度を示すLift値が所定値以下となるように、帽体2から0.5mm以上6.3mm以下の高さを有して形成されたものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の頭部を覆ってヘルメット外形を形成すると共に着用者の前方視野を確保する前部開口が設けられて成る帽体に対して、前記前部開口よりも上部側となる頭頂部の左右方向中心部を起点として走行時の風が真正面からぶつかるようになる配置で立ち上がる段差部が設けられていて、
前記段差部は、ヘルメットの前方投影面積と空気抵抗との積であるCdA値が所定値以下で且つ、ヘルメットの浮き上がり作用の程度を示すLift値が所定値以下となるように、前記帽体から0.5mm以上6.3mm以下の高さを有して形成されていることを特徴とするヘルメット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記段差部は、前縁が前記帽体の前記頭頂部における左右方向中心部から左右外側前方に向かって略円弧状に湾曲形成され、且つ後縁が前記帽体から浮き上がりつつ後方へ突き出すように形成されたスポイラーの前記前縁に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
着用者の頭部を覆ってヘルメット外形を形成すると共に着用者の前方視野を確保する前部開口が設けられて成る帽体に対して、前記前部開口よりも上部側となる頭頂部の左右方向中心部を起点として走行時の風が真正面からぶつかるようになる配置で立ち上がる段差部が設けられていて、
前記段差部は、前縁が前記帽体の前記頭頂部における左右方向中心部から左右外側前方に向かって略円弧状に湾曲形成され、且つ後縁が前記帽体から浮き上がりつつ後方へ突き出すように形成されたスポイラーの前記前縁に沿って設けられていることを特徴とするヘルメット。
【請求項4】
前記スポイラーは、上面が側方視偏平状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記段差部は、前記帽体から0.5mm以上6.3mm以下の高さを有して形成されていることを特徴とする請求項3に記載のヘルメット。
【請求項6】
[JIS T 8133:2015]の[附属書B,C]に規定される基準人頭模型に、当該規定の[附属書A]に規定されるヘルメット装着方法に基づいて装着したヘルメットにおいて前記帽体の前後方向中央で起立する前後中央面を境として前方20度乃至後方40の範囲に、前記段差部が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両への乗車時などに着用するヘルメットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ヘルメットを被って車両(主にオートバイ)を運転したときなどに、前方からの風によりヘルメットが後方へ引っ張られるのを防止するだけでなく、左右に揺すられるようになるのを防止するため、本出願人は嘗て、ヘルメット後部の左右対称位置に、縦方向及び後方へ延びるようなスタビライザを設けたヘルメットを特許出願し、特許されている(特許文献1)。
【0003】
このようなスタビライザは、ヘルメットの外面に沿った空気流がヘルメットから剥離する点(剥離点)を可及的に後方へ移動させると共に、この剥離点で発生する渦を可及的に抑制したり小さくしたりすることに専念したものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4311691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のヘルメットは、車両運転時(殊に100km/hを超えるような高速走行時)などに、着用者の頭部を左右方向で安定させる絶大な効果を奏するものであったので、安全面はもとより記録追求などの分野において比類の評価を得ている。
ただ、本出願人による技術革新への探究や挑戦はこれに留まらず、更なる飛躍を目指して邁進しているところである。実のところ、走行時に受ける風(空気)の流れや風圧により発生する揚力に対しては、ヘルメットの安定化にとって未だ解決可能な余地があるのではと考えているところである。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、走行時(殊に100km/hを超えるような高速走行時)に受ける風(空気)の流れや風圧により発生する揚力に対し、更なる安定化が図れるようにするヘルメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明の一態様に係るヘルメットは、着用者の頭部を覆ってヘルメット外形を形成すると共に着用者の前方視野を確保する前部開口が設けられて成る帽体に対して、前記前部開口よりも上部側となる頭頂部の左右方向中心部を起点として走行時の風が真正面からぶつかるようになる配置で立ち上がる段差部が設けられていて、前記段差部は、ヘルメットの前方投影面積と空気抵抗との積であるCdA値が所定値以下で且つ、ヘルメットの浮き上がり作用の程度を示すLift値が所定値以下となるように、前記帽体から0.5mm以上6.3mm以下の高さを有して形成されている。
前記段差部は、前縁が前記帽体の前記頭頂部における左右方向中心部から左右外側前方に向かって略円弧状に湾曲形成され、且つ後縁が前記帽体から浮き上がりつつ後方へ突き出すように形成されたスポイラーの前記前縁に沿って設けられてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様に係るヘルメットは、着用者の頭部を覆ってヘルメット外形を形成すると共に着用者の前方視野を確保する前部開口が設けられて成る帽体に対して、前記
前部開口よりも上部側となる頭頂部の左右方向中心部を起点として走行時の風が真正面からぶつかるようになる配置で立ち上がる段差部が設けられていて、前記段差部は、前縁が前記帽体の前記頭頂部における左右方向中心部から左右外側前方に向かって略円弧状に湾曲形成され、且つ後縁が前記帽体から浮き上がりつつ後方へ突き出すように形成されたスポイラーの前記前縁に沿って設けられている。
前記スポイラーは、上面が側方視偏平状に形成されてもよい。
前記段差部は、前記帽体から0.5mm以上6.3mm以下の高さを有して形成されてもよい。
【0009】
[JIS T 8133:2015]の[附属書B,C]に規定される基準人頭模型に、当該規定の[附属書A]に規定されるヘルメット装着方法に基づいて装着したヘルメットにおいて前記帽体の前後方向中央で起立する前後中央面を境として前方20度乃至後方40の範囲に、前記段差部が設けられるようにするのが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るヘルメットであれば、走行時(殊に100km/hを超えるような高速走行時)に受ける風(空気)の流れや風圧により発生する揚力などに対し、更なる安定化が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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