TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023108971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-07
出願番号2022010309
出願日2022-01-26
発明の名称和弓用の弦、和弓用の弦の装着方法および和弓用の弦の形成キット
出願人個人
代理人個人
主分類F41B 5/14 20060101AFI20230731BHJP(武器)
要約【課題】ストリング原糸が露出しにくく耐久性に優れた和弓用の弦、和弓用の弦の装着方法および和弓用の弦の形成キットを提供する。
【解決手段】複数本の樹脂製のストリング原糸21からなる弦本体2と、この弦本体2の端部に補強糸を巻き付けて形成した補強端部3と、この補強端部3の先端部を概ね覆う柔軟性のある編組スリーブ4と、からなる和弓用の弦1とした。このとき、補強端部3の長さが、15~55cmで、かつ編組スリーブ4の長さよりも3cm以上長いことが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数本の樹脂製のストリング原糸からなる弦本体と、
この弦本体の端部に補強糸を巻き付けて形成した補強端部と、
この補強端部の先端部を概ね覆う柔軟性のある編組スリーブと、からなる
和弓用の弦。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
補強端部の長さが、
15~55cmで、かつ編組スリーブの長さよりも3cm以上長い、
請求項1に記載の和弓用の弦。
【請求項3】
補強糸は、
太さが0.1~0.5mmである、
請求項1又は請求項2に記載の和弓用の弦。
【請求項4】
補強糸が、
高強度ポリエチレン繊維を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の和弓用の弦。
【請求項5】
補強糸が、
スペクトラ繊維を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の和弓用の弦。
【請求項6】
編組スリーブは、
合成樹脂製の繊維からなる、
請求項1~5のいずれか1項に記載の和弓用の弦。
【請求項7】
編組スリーブは、
合成樹脂製の繊維からなる丸打組物である、
請求項1~6のいずれか1項に記載の和弓用の弦。
【請求項8】
編組スリーブの長さが、10~30cmである、
請求項1~7のいずれか1項に記載の和弓用の弦。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の和弓用の弦を和弓に装着する方法であって、
補強端部の先端部を概ね覆った編組スリーブの部分に弦環を形成し、
形成した弦環を和弓の弓弭にかけて弦を和弓に装着する、
和弓用の弦の装着方法。
【請求項10】
複数本の樹脂製のストリング原糸からなる弦本体の端部に補強糸を巻き付けて形成した補強端部を有する補強弦と、
この補強弦の補強端部を概ね覆う編組スリーブと、からなる、
和弓用の弦の形成キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、和弓用の弦、和弓用の弦の装着方法および和弓用の弦の形成キットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
弓は、矢をつがえて射る武器であるが、弓道やアーチェリーなどの武道や競技にも用いられている。弓は、和弓と洋弓に大別することができる。和弓は、日本の弓道・弓術などで使用される長弓の弓である。
【0003】
そして、弓のエネルギーを矢に伝えるために用いるのがストリングである。ストリングは、弓の間に張った丈夫な紐状物または糸状物である。現在、多くのストリングが市販されている。
【0004】
和弓では、ストリングは弦(つる)と称されることが多く、伝統的な弦は麻や苧麻などが原料である。弦の両端には弓に掛けるための弦環が設けてあり、弓の上下両端に設けた凸状の弓弭(ゆはず)に弦環をかけることで弓に弦を張る。競技者によっては、直線状の弦の端部を自ら捩って、好みの形状や大きさの、なじみのある弦環(捩り)を形成したいというニーズもあった。
また、和弓において、最近では、ケプラー、ザイロン、アラミド繊維等の合成樹脂製の繊維を用いた弦が主流となっている。特に近年、後述するようなアーチェリー用(洋弓用)のストリングを和弓に転用して用いる場合も見受けられる。
【0005】
洋弓用のストリングは、ポリエステル繊維などのストリング原糸を複数本(例えば、10~40本程度)集束したものである(ストリング本体)。ストリング原糸の集束数は、一般にストランド数と称され、例えば16本束であれば16str.と表記される。
ストリング本体の両端には、例えば図4にあるように、弓本体にかけるループ部92(弦環に相当)が設けてあり、通常は弓の上下両端に設けたリムチップにループ部92をかけることで弓に弦を張る。また、ストリング本体91の概ね中央部には、通常、矢をつがえる箇所を保護するためなどの目的で、センターサービング93が形成されている。
【0006】
洋弓用のストリングの製造工程は、例えば、束状ストリング形成工程、ループ部形成工程(ループ部形成方法)およびセンターサービング形成工程からなる。このような製造工程は、従来周知であり、例えば、以前に本件出願人が出願した特願2021‐19677の背景技術欄や動画配信サイトに掲載された動画(例えば、https://www.youtube.com/watch?v=83i6AV_Lnrs,https://www.youtube.com/watch?v=uEVHLoFAqG4)などで確認することができる。
ストリングの製造には、ストリング作成装置(一般的に、ストリングジグあるいはジグと称される場合もある)やサーバー(ストリングサーバーやサービングツールなどと称される場合もある)などが用いられる。
【0007】
また、下記特許文献1にあるように、熱収縮プラスチックチューブを用いてループ部を補強する技術もある。この特許文献1には「所要本数のストランド(ストリング原糸)を集束して形成したストリング本体の両端ループ部に熱収縮プラスチック・チューブをそれぞれ被包し、該チューブの熱収縮により該チューブを両端ループ部に固着して補強ループ部を形成してなる洋弓用ストリング」によって、「従来のような補強糸の巻付作業を必要とせず、チューブの挿通、加熱収縮の簡単な作業でループ部の補強ができ、ストリングの製造工程を極めて能率的なものとする」とある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実用新案公報昭49‐874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述したようなアーチェリー用のストリングを和弓に転用した場合、ループ部の耐久性に課題があった。即ち、繰り返しの使用によって補強部や熱収縮プラスチックチューブが折れ曲がるなどしてループ部のストリング原糸が露出してしまい、場合によってはストリングが破断することもあったのである。
【0010】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、ストリング原糸が露出しにくく耐久性に優れた和弓用の弦、和弓用の弦の装着方法および和弓用の弦の形成キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
標的
10か月前
個人
さす又改良型
12か月前
三菱電機株式会社
追尾装置
5か月前
三菱電機株式会社
誘導装置
6か月前
テルナーク株式会社
8か月前
個人
回転捕獲部を有するさすまた
9か月前
株式会社日立国際電気
射撃訓練システム
10か月前
株式会社 ダイセイコー
吹矢の矢
10か月前
株式会社 ダイセイコー
吹矢の矢
10か月前
株式会社タナカ
リボルバー式玩具銃
9か月前
有限会社 ディオン光学技研
光学照準装置
2か月前
株式会社アイティーコスモス
射撃弾数カウンタ
8か月前
株式会社エイテック
標的システム
1か月前
株式会社エイテック
標的システム
12か月前
田村装備開発株式会社
小火器類用支持支援装着具
4か月前
株式会社日立国際電気
標的システム
3か月前
株式会社日本製鋼所
飛翔体、射出システム及び射出装置
11か月前
株式会社日立国際電気
射撃訓練システム
4か月前
株式会社スナミヤ
放出物発射機及びこれを用いた救助方法
2か月前
東洋紡エムシー株式会社
防弾ベスト
7か月前
三菱電機株式会社
訓練システム及び電波放射機器
23日前
個人
刺股
10か月前
株式会社IHIエアロスペース
飛翔体発射機
1か月前
個人
和弓用の弦、和弓用の弦の装着方法および和弓用の弦の形成キット
10か月前
株式会社日立製作所
無人航空機対処システム及び映像追尾装置
4か月前
日本工機株式会社
携行型拘束網展開装置
4か月前
エーステック コープ リミテッド
玩具榴弾
5か月前
東洋紡エムシー株式会社
耐弾プレート用部材および耐弾プレート
3か月前
株式会社IHIエアロスペース
飛翔体発射装置及び飛翔体発射方法
1か月前
株式会社エイテック
標的システム
8か月前
株式会社エイテック
標的システム
9か月前
トリジコン インコーポレーテッド
光学照準器取り付けシステム
1日前
株式会社エイテック
標的システム、およびプログラム
5日前
ベネリ アルミ エス. ピ-. ア-.
携帯型小火器用の反動減衰装置
10か月前
株式会社日立製作所
脅威判定システム、統合監視装置、および脅威判定方法
2か月前
株式会社エイテック
標的システム、およびプログラム
9か月前
続きを見る