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公開番号2024055172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161883
出願日2022-10-06
発明の名称光学照準装置
出願人有限会社 ディオン光学技研
代理人個人
主分類F41G 1/387 20060101AFI20240411BHJP(武器)
要約【課題】 第1のレチクルと第2のレチクルとのずれを目立たなくすることと、把握し易くすることとを両立できる光学照準装置を提供する。
【解決手段】
第1のレチクルと第2のレチクルとを重ねて構成される光学照準装置は、第1のレチクルが垂直と水平の両方又はいずれか一方の第1のスタジア線と目盛と数字とを有し、第1のスタジア線は第1のレチクルの中心部分の外側に配置され、中心部分に配置されないように設置されており、第2のレチクルが垂直と水平の両方又はいずれか一方の第2のスタジア線を有し、第2のスタジア線は第2のレチクルの中心を通るように全面に亘って設置されることを特徴とする。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
光軸上に配列された対物レンズと接眼レンズと第1の焦点面と第2の焦点面とを有し、
前記第1の焦点面は前記対物レンズの側に配置され、第1のレチクルを備えており、
前記第2の焦点面は前記接眼レンズの側に配置され、第2のレチクルを備えており、
前記接眼レンズから前記対物レンズに向かって前記光軸に沿って見ると前記第1のレチクルと前記第2のレチクルとが重なるレチクルが構成される光学照準装置であって、
前記第1のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第1のスタジア線と目盛と数字とを有し、
前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの中心部分の外側に配置され、中心部分に配置されないように設置されており、
前記第2のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第2のスタジア線を有し、
前記第2のスタジア線は前記第2のレチクルの中心を通るように全面に亘って設置されることを特徴とする光学照準装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2のスタジア線は前記第2のレチクルの中心部分の外側に線幅が太い幅広部分を有することを特徴とする請求項1に記載の光学照準装置。
【請求項3】
標的像とともに前記第1のレチクルを拡大させるように構成される倍率変更機構をさらに有し、前記第2のスタジア線の前記幅広部分の線幅は最大に拡大した前記第1のレチクルにおける前記第1のスタジア線の線幅よりも太く形成されることを特徴とする請求項2に記載の光学照準装置。
【請求項4】
標的像とともに前記第1のレチクルを拡大させるように構成される倍率変更機構をさらに有し、前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの外周縁から中心に向かって径方向に伸びているとともに、前記第2のスタジア線の前記幅広部分は前記第2のレチクルの外周縁から中心に向かって径方向に伸びており、前記第2のレチクルにおける前記幅広部分の中心側の端部は、最大に拡大した前記第1のレチクルにおける前記第1のスタジア線の中心側の端部よりも中心側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の光学照準装置。
【請求項5】
標的像とともに第1のレチクルを拡大させるように構成される倍率変更機構をさらに有し、前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの外周縁から中心に向かって径方向に伸びているとともに、前記第2のスタジア線の前記幅広部分は前記第2のレチクルの外周縁から中心に向かって径方向に伸びており、最大に拡大した前記第1のレチクルにおける前記第1のスタジア線の中心側の端部は、前記第2のレチクルにおける前記幅広部分の中心側の端部よりも径方向外側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の光学照準装置。
【請求項6】
第1のレチクルと第2のレチクルとを重ねて構成される光学照準装置用のレチクルであって、
前記第1のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第1のスタジア線と目盛と数字とを有し、前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの中心部分の外側に配置され、中心部分に配置されないように設置されており、
前記第2のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第2のスタジア線を有し、前記第2のスタジア線は前記第2のレチクルの中心を通るように全面に亘って設置されることを特徴とする光学照準装置用のレチクル。
【請求項7】
前記第2のスタジア線は中心部分の外側に線幅が太い幅広部分を有することを特徴とする請求項6に記載の光学照準装置用のレチクル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は光学照準装置に関する。特に、ライフル銃等の小火器に用いることに好適な光学照準装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から光学系に対物側に配置された第1の焦点面と接眼側に配置された第2の焦点面との2つの焦点面を有し、この第1の焦点面に第1のレチクル(reticle)が設けられ、第2の焦点面に第2のレチクルが設けられており、これら第1のレチクルと第2のレチクルとが重なるように表示されるレチクルを備えた光学照準装置が考案されている。この種類の光学照準装置は、例えば、特許文献1と2に記載されている。ここで、レチクルは光学照準装置の視野内に設けられた指標のための印である。
【0003】
特許文献1に記載の光学照準装置(火器に使用するテレスコープサイト)は第1のレチクルが点、軍人像、照準点(目盛)又は垂直線であり、第2のレチクルが十字線である。特許文献2に記載の光学照準装置(照準望遠鏡)は第1のレチクルが距離横目盛と距離縦目盛(十字状)と弾道ドロップ補正用目盛であり、第2のレチクルが照準細線と横方向の照準細線(十字状)である。
【0004】
図17は垂直と水平の第1のスタジア線を備えた第1のレチクルと、垂直と水平の第2のスタジア線を備えた第2のレチクルと、がずれた状態を示すレチクルのパターン図である。図17に示すように、この特許文献1と2に記載の光学照準装置は、第1のレチクルに垂直と水平の第1のスタジア線82a,82bが設けられ、第2のレチクルに垂直と水平の第2のスタジア線83a,83bが設けられるので、光学照準装置を組み立てる際に第1のレチクルと第2のレチクルとがずれてしまうと、レチクル80は垂直の第1のスタジア線82aと第2のスタジア線83aとが二重に表示されるとともに、水平の第1のスタジア線82bと第2のスタジア線83bとが二重に表示されるので、レチクル80が見にくくなってしまうという問題があった。このレチクル80は第1のレチクルに目盛84と数字85が設けられている。
【0005】
図18は第1のスタジア線を備えてない第1のレチクルと、垂直と水平の第2のスタジア線を備えた第2のレチクルと、がずれた状態を示すレチクルのパターン図である。図18に示すように、この問題点を解決するために、第2のレチクルに垂直と水平の第2のスタジア線を設け、第1のレチクルに垂直と水平の第1のスタジア線を設けないレチクルを備えた光学照準装置が考案されており、例えば、特許文献3に記載されている。この特許文献3に記載の光学照準装置(光学照準装置用の二重焦点面レチクル)のレチクル90は、第1のレチクルと第2のレチクルがずれたとしても、レチクル90に第2のレチクルにおける垂直と水平の第2のスタジア線93a,93bのみが表示されるので、第2のスタジア線93b,93bが二重に表示されることがなく、レチクル90を見易くできる。このレチクル90は第1のレチクルに目盛94と数字95が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭57-154215号公報
特公平04-34128号公報
特許第6797141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献3に記載されたレチクル90は、第1のレチクルに第1のスタジア線が存在しないため、第2のレチクルの第2のスタジア線のみが表示されるので、第1のレチクルと第2のレチクルとのずれを把握しにくいという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、第1のレチクルと第2のレチクルとのずれを目立たなくすることと、把握し易くすることとを両立できる光学照準装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明は、光軸上に配列された対物レンズと接眼レンズと第1の焦点面と第2の焦点面とを有し、前記第1の焦点面は前記対物レンズの側に配置され、第1のレチクルを備えており、前記第2の焦点面は前記接眼レンズの側に配置され、第2のレチクルを備えており、前記接眼レンズから前記対物レンズに向かって前記光軸に沿って見ると前記第1のレチクルと前記第2のレチクルとが重なるレチクルが構成される光学照準装置であって、前記第1のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第1のスタジア線と目盛と数字とを有し、前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの中心部分の外側に配置され、中心部分に配置されないように設置されており、前記第2のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第2のスタジア線を有し、前記第2のスタジア線は前記第2のレチクルの中心を通るように全面に亘って設置されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、光軸上に配列された対物レンズと接眼レンズと第1の焦点面と第2の焦点面とを有し、前記第1の焦点面は前記対物レンズの側に配置され、第1のレチクルを備えており、前記第2の焦点面は前記接眼レンズの側に配置され、第2のレチクルを備えており、前記接眼レンズから前記対物レンズに向かって前記光軸に沿って見ると前記第1のレチクルと前記第2のレチクルとが重なるレチクルが構成される光学照準装置であって、前記第1のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第1のスタジア線と目盛と数字とを有し、前記第1のスタジア線は前記第1のレチクルの中心部分の外側に配置され、中心部分に配置されないように設置されており、前記第2のレチクルは垂直と水平の両方又はいずれか一方の第2のスタジア線を有し、前記第2のスタジア線は前記第2のレチクルの中心を通るように全面に亘って設置されることにより、前記レチクルの中心部分には前記第2のスタジア線のみが配置され、前記レチクルの中心部分の外側には前記第1のスタジア線と前記第2のスタジア線との両方が配置されるので、前記第1のレチクルと前記第2のレチクルとのずれを、前記レチクルの中心部分では目立たなくすることができるとともに、前記レチクルの中心部分の外側では容易に把握できる。
(【0011】以降は省略されています)

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