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公開番号2023092745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-04
出願番号2021207937
出願日2021-12-22
発明の名称飛翔体、射出システム及び射出装置
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人
主分類F41B 6/00 20060101AFI20230627BHJP(武器)
要約【課題】簡易な構成にて射出後の活性化が可能な機構を有する、射出装置から電磁力によって射出される飛翔体を実現する。
【解決手段】飛翔体10は、射出装置1において、導電レールと絶縁レールと囲まれた空間に挿入され、導電レールから電流が流れること加速される電機子から力を受けることでX方向に加速されて、射出口から射出される。飛翔体10は、本体10A、電極EA1及びEA2、電極EA1及びEA2の間に接続されるコンデンサCm及び負荷回路14を有する。絶縁レールには、飛翔体10と対向する位置に一対の外部電極が設けられる。飛翔体10が挿入されたときに、電極EA1及びEA2が、それぞれ一対の外部電極と接触して電源が供給されることで、コンデンサCmが充電される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
射出装置において、対向して配置された一対の導電レール及び対向して配置された一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入され、前記導電レールから電流が流れることで加速される導電部材から力を受けることで前記導電レールの延在方向である第1の方向に加速されて、前記導電レールの端部の前記射出装置の射出口から射出される飛翔体であって、
本体と、
前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、
前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、
前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を備え、
前記一対の絶縁レールには、前記飛翔体と対向する位置に一対の第2の電極が設けられて、
前記飛翔体が前記空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されることで、前記コンデンサが充電される、
飛翔体。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記一対の第1の電極は、前記本体の外面において、前記第1の方向と直交する第2の方向で対向する位置に設けられ、
前記一対の第2の電極の一方は前記一対の絶縁レールの一方に設けられ、前記一対の第2の電極の他方は前記一対の絶縁レールの他方に設けられる、
請求項1に記載の飛翔体。
【請求項3】
前記一対の第1の電極は、前記本体の外面において、前記第1の方向と直交し、かつ、前記一対の絶縁レールの前記一対の第1の電極に対向する面と平行な第3の方向に並んで配置され、
前記一対の第2の電極は、前記第3の方向に並んで配置される、
請求項1に記載の飛翔体。
【請求項4】
前記一対の第2の電極からなる電極対が、複数、前記第1の方向に配列され、
前記飛翔体が挿入された位置から加速を開始した後に前記一対の第1の電極が各電極対と接触するごとに前記コンデンサが充電される、
請求項2又は3に記載の飛翔体。
【請求項5】
前記コンデンサの充電電流を検出する電流検出器と、
前記充電電流が流れるタイミングに基づいて前記飛翔体の速度を算出し、算出した前記速度に基づいて前記負荷回路に起動信号を出力する起動信号生成部と、さらに備え、
前記負荷回路は、前記起動信号に応じて起動する、
請求項4に記載の飛翔体。
【請求項6】
前記射出装置には、
前記射出口から前記第1の方向に並んで配列された、前記一対の導電レールの間で電気的に直列に接続された第1及び第2の磁場発生用コイルが設けられ、
前記コンデンサの充電電流を検出する電流検出器と、
前記本体に設けられた、前記第1の方向を中心軸とする、前記第1及び第2の磁場発生用コイルの磁場による誘導電流が流れる磁場検出用コイルと、
前記磁場検出用コイルが前記第1及び第2の磁場発生用コイルを通り抜けるときに前記誘導電流の値の符号が変わるタイミングであるゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部と、が設けられ、
前記磁場検出用コイルが前記第1の磁場発生用コイルを通り抜けるときのゼロクロス点と、前記磁場検出用コイルが前記第2の磁場発生用コイルを通り抜けるときのゼロクロス点と、の時間差、及び、前記第1の磁場発生用コイルと前記第2の磁場発生用コイルとの距離とに基づいて前記飛翔体の速度を算出し、算出した前記速度に基づいて、前記負荷回路に起動信号を出力する起動信号生成部と、をさらに備え、
前記負荷回路は、前記起動信号に応じて起動する、
請求項2に記載の飛翔体。
【請求項7】
前記起動信号生成部は、前記飛翔体が所望の位置に到達したタイミングで、前記起動信号を出力する、
請求項5又は6に記載の飛翔体。
【請求項8】
前記飛翔体は砲弾であり、
前記負荷回路は信管である、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の飛翔体。
【請求項9】
電磁力によって導電部材を加速することで、前記導電部材に保持された物体を射出する射出装置と、
前記導電部材によって第1の方向に加速されて、前記射出装置の射出口から射出される飛翔体と、を備え、
前記射出装置は、
対向して配置された、第1の方向に延在する一対の導電レールと、
対向して配置された、前記第1の方向に延在する一対の絶縁レールと、
前記一対の絶縁レールにおいて前記飛翔体と対向する位置に設けられた、一対の第2の電極と、を備え、
前記飛翔体は、
本体と、
前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、
前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、
前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を備え、
前記飛翔体が前記一対の導電レール及び前記一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されることで、前記コンデンサが充電される、
射出システム。
【請求項10】
電磁力によって導電部材を加速することで、前記導電部材に保持された飛翔体を射出する射出装置であって、
対向して配置された、第1の方向に延在する一対の導電レールと、
対向して配置された、前記第1の方向に延在する一対の絶縁レールと、
前記一対の絶縁レールにおいて前記飛翔体と対向する位置に設けられた、一対の第2の電極と、を備え、
前記飛翔体は、
本体と、
前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、
前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、
前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を有し、
前記飛翔体が前記一対の導電レール及び前記一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されて前記コンデンサが充電されるように、前記一対の第2の電極が配置される、
射出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飛翔体、射出システム及び射出装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電磁力を用いて飛翔体を加速させる電磁加速装置として、電磁レールガンが知られている(特許文献1)。一般に、レールガンでは、2本の導電レールの間に挿入された、導電性材料からなる電機子に電流を流し、このときに作用する電磁力(ローレンツ力)によって電機子が加速される。射出対象物である飛翔体は、電機子によって保持されており、電機子が加速されることで、電磁加速装置から射出される。
【0003】
また、飛翔体の射出にあたっては、射出後に飛翔体に搭載された機構を活性化させて、所望の動作を行わせる場合がある。こうした機構の例として、砲弾の信管及び信管に付随する機構があり、射出後の風車の回転による発電で作動する電気信管(特許文献2)や、射出後に自動的に作動する信管用電源(特許文献2及び4)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-206090号公報
特開昭57-104099号公報
特開平8-124581号公報
特開平9-113199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、電磁レールガンから射出される飛翔体は、極超音速などの高速で射出されることが想定される。そのため、飛翔体の空気抵抗を可能な限り低減しなければならないため、特許文献2のような空気流を利用した発電機構は使用できない。また、射出時に飛翔体に作用する加速度は10万G以上にもなるため、特許文献3及び4のような機構の電源を搭載するには、機構を堅固な構造にしなければならず、寸法や重量の増大が避けられない。よって、上述のような一般的な機構を、電磁レールガンから射出される飛翔体で用いることは困難である。
【0006】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態にかかる飛翔体は、射出装置において、対向して配置された一対の導電レール及び対向して配置された一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入され、前記導電レールから電流が流れることで加速される導電部材から力を受けることで前記導電レールの延在方向である第1の方向に加速されて、前記導電レールの端部の前記射出装置の射出口から射出される飛翔体であって、本体と、前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を備え、前記一対の絶縁レールには、前記飛翔体と対向する位置に一対の第2の電極が設けられて、前記飛翔体が前記空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されることで、前記コンデンサが充電されるものである。
【0008】
一実施の形態にかかる射出システムは、電磁力によって導電部材を加速することで、前記導電部材に保持された物体を射出する射出装置と、前記導電部材によって第1の方向に加速されて、前記射出装置の射出口から射出される飛翔体と、を備え、前記射出装置は、 対向して配置された、第1の方向に延在する一対の導電レールと、対向して配置された、前記第1の方向に延在する一対の絶縁レールと、前記一対の絶縁レールにおいて前記飛翔体と対向する位置に設けられた、一対の第2の電極と、を備え、前記飛翔体は、本体と、前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を備え、前記飛翔体が前記一対の導電レール及び前記一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されることで、前記コンデンサが充電されるものである。
【0009】
一実施の形態にかかる射出装置は、電磁力によって導電部材を加速することで、前記導電部材に保持された飛翔体を射出する射出装置であって、対向して配置された、第1の方向に延在する一対の導電レールと、対向して配置された、前記第1の方向に延在する一対の絶縁レールと、前記一対の絶縁レールにおいて前記飛翔体と対向する位置に設けられた、一対の第2の電極と、を備え、前記飛翔体は、本体と、前記本体の外面に設けられた一対の第1の電極と、前記本体内に設けられ、前記一対の第1の電極と間に接続されるコンデンサと、前記コンデンサから電源の供給を受ける負荷回路と、を有し、前記飛翔体が前記一対の導電レール及び前記一対の絶縁レールに囲まれた空間に挿入されたときに、前記一対の第1の電極が、それぞれ前記一対の第2の電極と接触して電源が供給されて前記コンデンサが充電されるように、前記一対の第2の電極が配置されるものである。
【発明の効果】
【0010】
一実施の形態によれば、簡易な構成にて射出後の活性化が可能な機構を有する、射出装置から電磁力によって射出される飛翔体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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