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公開番号2025152856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055011
出願日2024-03-28
発明の名称金属異物の除去方法および装置
出願人UBE株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B02C 19/00 20060101AFI20251002BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】窒化ケイ素粉末のような非磁性のセラミックス粉末の製造に関し、粉砕、解砕、分級、混合等の加工処理を加える過程において混入する金属異物を除去・低減する製造方法および装置を提供する。
【解決手段】ステンレスからなる粉末加工装置の摩耗部位を、磁性を持つステンレス製とし、かつ加工装置の後工程に磁選機を具備することで、粉末中の金属異物を除去・低減する方法および装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非磁性の粉末の製造に関し、前記粉末に加工処理を加える粉末加工装置の摩耗部位が、比透磁率2.0以上であるステンレスから構成され、かつ前記粉末加工装置の後工程に磁選機が配備されることを特徴とする、金属異物の除去方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記ステンレスがオーステナイト・フェライト系又はフェライト系又はマルテンサイト系のステンレス鋼であることを特徴とする請求項1に記載の金属異物の除去方法。
【請求項3】
前記金属異物の大きさが20μm超であることを特徴とする請求項1に記載の金属異物の除去方法。
【請求項4】
前記粉末が結晶質窒化ケイ素粉末であることを特徴とする請求項1に記載の金属異物の除去方法。
【請求項5】
非磁性の粉末の製造に関する、金属異物の除去装置であって、
摩耗部位が、比透磁率2.0以上であるステンレスから構成される、前記粉末に加工処理を加える粉末加工装置、および
前記粉末加工装置の後工程に配備される、磁選機
を含んでなる、金属異物の除去装置。
【請求項6】
前記ステンレスがオーステナイト・フェライト系又はフェライト系又はマルテンサイト系のステンレス鋼であることを特徴とする請求項5に記載の金属異物の除去装置。
【請求項7】
前記金属異物の大きさが20μm超であることを特徴とする請求項5に記載の金属異物の除去装置。
【請求項8】
前記粉末が結晶質窒化ケイ素粉末であることを特徴とする請求項5に記載の金属異物の除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
〔発明の詳細な説明〕
本発明は、窒化ケイ素粉末のような非磁性のセラミックス粉末の製造に関し、粉砕、解砕、分級、混合等の加工処理を加える過程において混入する金属異物を除去・低減する製造方法および装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
セラミックスは耐摩耗材、耐熱材、絶縁性、錆びないなどの特性から、耐熱材料、発熱材料、耐摩耗材料、磁性材料、光学材料、電気電子材料の機械材料として使われる。典型的には、窒化ケイ素質焼結体は、高強度で耐蝕性、耐熱衝撃性等に優れているため、軸受部品等の耐摩耗部材や、電動自動車(EV)等向けのパワーモジュール用絶縁基板としての利用が進展している。窒化ケイ素のようなセラミックス粉末の製造設備は一般にステンレスを使うことが多いが、セラミックス粉末はステンレスよりも硬いことがあるため、セラミックス粉末によるステンレス部材の摩耗は避けられず、セラミックス粉末中にステンレス部材の摩耗粉が異物となって混入する。このような摩耗は、セラミックス粉末を粉砕、解砕、分級、混合、または輸送する等の加工装置において顕著である。
【0003】
従来からステンレス製の粉砕、解砕、分級、混合または輸送等の粉末加工装置の後工程に磁選機を備える例はある。例えば、特許文献1に粉砕メディアをステンレススチール製としたビーズミルの原料スラリーが循環する箇所に磁着部位を設置した例がある。なお、特許文献1では、ステンレススチールは粉砕メディアに利用されているのみである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-177639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
窒化ケイ素粉末のような非磁性のセラミックス製造に関し、粉砕、解砕、分級、混合または輸送等の加工処理を加える過程において混入する金属異物を除去・低減する方法および装置が望まれている。
セラミックス部品の原料となる粉末にステンレス等の金属異物が混入すると、セラミックス部品中に空孔やクラック、異常粒成長などの構造欠陥が発生するため、セラミックス部品の機械的強度が著しく低下するからである。
セラミックス粉末中のステンレス等の金属異物は、一般的には乾式の永久磁石型磁選機で除去されることが多いが、製造装置に使用されることが多いオーステナイト系ステンレス(例えば、SUS304)は比透磁率が約1.04であり、磁性が弱いので、乾式の永久磁石型磁選機での除去効率が低い。
また、特許文献1は、原料スラリーが循環する箇所に磁着部位を設置する例を開示しているが、ステンレスの磁着特性についての具体的な言及はなく、ステンレスからなる異物を十分に除去できるとはいいがたい。
本発明は、上記課題を解決するための方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、粉末加工装置の摩耗部位を、特定の比透磁率を有するステンレスから構成し、かつ粉末加工装置の後工程に磁選機を配備することにより、ステンレス等の金属異物の除去・低減できることを見出した。
【0007】
上記課題を解決するための手段が、本発明による以下の態様として提供される。
【0008】
[1] 本発明に関わる第1の態様として、非磁性の粉末の製造に関し、前記粉末に加工処理を加える粉末加工装置の摩耗部位が、比透磁率2.0以上であるステンレスから構成され、かつ前記粉末加工装置の後工程に磁選機が配備されることを特徴とする、金属異物の除去方法、が提供される。
【0009】
[2] 本発明の一態様として、前記ステンレスがオーステナイト・フェライト系又はフェライト系又はマルテンサイト系のステンレス鋼であることを特徴とする、[1]に記載の金属異物の除去方法が提供される。
【0010】
[3] 本発明の一態様として、前記金属異物の大きさが20μm超であることを特徴とする[1]または[2]に記載の金属異物の除去方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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