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公開番号2025150236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051017
出願日2024-03-27
発明の名称破砕制御システムおよびプログラム
出願人株式会社栗本鐵工所
代理人弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類B02C 25/00 20060101AFI20251002BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】外部条件の影響を極力排除し、精度良く破砕機を制御すること。
【解決手段】破砕制御システムは、破砕機の運転中に、破砕空間に供給された材料の負荷を受ける電気機器の電力または電流を測定する測定手段と、測定手段による測定結果に基づいて、所定時間あたりの電力または電流の変化量を表わす「材料負荷指標」を算出する算出手段(33)と、算出手段により算出された材料負荷指標と、事前に設定した閾値または範囲とを比較する比較手段(34)と、比較手段による比較結果に基づいて、破砕空間の間隙値を含む制御値を調整する調整処理手段(35)とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
破砕空間に供給された材料を破砕する破砕機を制御するための破砕制御システムであって、
前記破砕機の運転中に、前記破砕空間に供給された材料の負荷を受ける電気機器の電力または電流を測定する測定手段と、
前記測定手段による測定結果に基づいて、所定時間あたりの電力または電流の変化量を表わす材料負荷指標を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された材料負荷指標と、事前に設定した閾値または範囲とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて、前記破砕空間の間隙値を含む制御値を調整する調整処理手段とを備える、破砕制御システム。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記比較手段による比較結果に基づいて、前記破砕空間内の材料の有無を判定する判定手段をさらに備える、請求項1に記載の破砕制御システム。
【請求項3】
前記調整処理手段は、前記判定手段によって前記破砕空間内に材料が無いと判定された場合に、前記破砕空間の間隙値を、待機用間隙値に拡大する、請求項2に記載の破砕制御システム。
【請求項4】
前記調整処理手段は、前記判定手段によって前記破砕空間内に材料が有ると判定された場合に、前記算出手段が算出した前記材料負荷指標に基づいて、前記破砕空間の間隙値を調整する目標振幅制御を実行する、請求項2または3に記載の破砕制御システム。
【請求項5】
前記材料負荷指標は、電力または電流の振幅値である、請求項1に記載の破砕制御システム。
【請求項6】
破砕空間に供給された材料を破砕する破砕機を制御するためのプログラムであって、
前記破砕機の運転中に、電気機器の所定時間あたりの電力または電流の変化量を表わす材料負荷指標を算出するステップと、
算出された材料負荷指標と、事前に設定した閾値または範囲とを比較するステップと、
前記比較するステップにおける比較結果に基づいて、前記破砕空間の間隙値を含む制御値を調整するステップとをコンピュータに実行させる、破砕制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、破砕制御システムおよびプログラムに関し、特に、破砕空間に供給された材料を破砕する破砕機を制御するための破砕制御システムおよびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
破砕機は、材料が供給される破砕空間を有しており、この破砕空間の間隙値を調整することによって破砕物(破砕後の材料)の粒径を調整する。また、生産性を重視する場合などにおいては、モータ等の電気機器の負荷率や負荷量をもとに、破砕空間の間隙値を随時調整することもある。
【0003】
特開平4-235758号公報(特許文献1)では、破砕機の負荷率(消費電力量/モータ定格電力)を検出し、負荷率が設定した最適負荷率の範囲内に収まるように、クリアランス等を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-235758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、破砕機の消費電力や電流で負荷率を検出すると、気温などの外部条件に影響されてしまい、間隙値などの制御値の制御精度が低下する課題がある。具体的には、季節(夏と冬)や時間帯(朝晩と昼)の気温変化によって、破砕機の軸受に供給される潤滑油の流動性が変化することがあるため、破砕空間に供給される材料(被処理物)の大きさや量が同条件であっても、消費電力や電流に差異が発生することがある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外部条件の影響を極力排除し、精度良く破砕機を制御することのできる破砕制御システムおよびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従う破砕制御システムは、破砕空間に供給された材料を破砕する破砕機を制御するための破砕制御システムであって、破砕機の運転中に、破砕空間に供給された材料の負荷を受ける電気機器の電力または電流を測定する測定手段と、測定手段による測定結果に基づいて、所定時間あたりの電力または電流の変化量を表わす「材料負荷指標」を算出する算出手段と、算出手段により算出された材料負荷指標と、事前に設定した閾値または範囲とを比較する比較手段と、比較手段による比較結果に基づいて、破砕空間の間隙値を含む制御値を調整する調整処理手段とを備える。
【0008】
好ましくは、破砕制御システムは、比較手段による比較結果に基づいて、破砕空間内の材料の有無を判定する判定手段をさらに備える。
【0009】
調整処理手段は、判定手段によって破砕空間内に材料が無いと判定された場合に、破砕空間の間隙値を、待機用間隙値に拡大することが望ましい。
【0010】
調整処理手段は、判定手段によって破砕空間内に材料が有ると判定された場合に、算出手段が算出した材料負荷指標に基づいて、破砕空間の間隙値を調整する目標振幅制御を実行することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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