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公開番号
2025141343
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041235
出願日
2024-03-15
発明の名称
光アイソレータ
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類
G02B
27/28 20060101AFI20250919BHJP(光学)
要約
【課題】光路ずれを生じ難くすることができ、しかも限られたスペースに効率よく配置することができる、光アイソレータを提供する。
【解決手段】順方向Xに光が入射し内部を通過する貫通孔2aを有する磁石2と、光を透過させ、磁石2の貫通孔2aの内部に設けられているファラデー素子3と、磁石2の入射側に配置されている第1の偏光子4と、磁石2の出射側に配置されている第2の偏光子5とを備え、磁石2は、それぞれ貫通孔を有する第1の磁石体6と、第2の磁石体7と、第3の磁石体8とを有し、順方向Xにおける第1の偏光子4の入射面4aと第2の偏光子5の出射面5bとの距離が、磁石2の横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離よりも短いことを特徴とする、光アイソレータ1。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
順方向に光が入射し内部を通過する貫通孔を有する磁石と、
前記光を透過させ、前記磁石の前記貫通孔の内部に設けられているファラデー素子と、
前記順方向における前記光が入射する方を入射側とし、前記光が出射する方を出射側としたときに、
前記磁石の前記入射側に配置されている第1の偏光子と、
前記磁石の前記出射側に配置されている第2の偏光子と、
を備え、
前記磁石は、それぞれ貫通孔を有する第1の磁石体と、第2の磁石体と、第3の磁石体とを有し、
前記第1の磁石体、前記第2の磁石体、及び前記第3の磁石体がこの順序において積層されており、前記第1の磁石体の前記貫通孔、前記第2の磁石体の前記貫通孔、及び前記第3の磁石体の前記貫通孔が連通しており、
前記第1の磁石体は、前記順方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がN極となるように着磁されており、
前記第2の磁石体は、前記順方向に平行な方向に、かつ前記第1の磁石体側がN極となるように着磁されており、
前記第3の磁石体は、前記順方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がS極となるように着磁されており、
前記順方向における前記入射側の面を入射面とし、前記順方向における前記出射側の面を出射面とし、前記順方向と垂直な方向に沿う断面を横断面としたときに、
前記順方向における前記第1の偏光子の前記入射面と前記第2の偏光子の前記出射面との距離が、前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離よりも短いことを特徴とする、光アイソレータ。
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【請求項2】
前記第1の偏光子を収納している第1の偏光子ホルダと、
前記第2の偏光子を収納している第2の偏光子ホルダと、
をさらに備え、
前記順方向における前記第1の偏光子ホルダの前記入射面と前記第2の偏光子ホルダの前記出射面との距離が、前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離よりも短いことを特徴とする、請求項1に記載の光アイソレータ。
【請求項3】
前記磁石と前記ファラデー素子とを内部に収納しており、前記入射側に位置している第1の開放部と、前記出射側に位置している第2の開放部とを有する、筐体と、
前記光が通過する第1の開口部を有し、前記筐体の前記第1の開放部を閉塞している第1の蓋体と、
前記光が通過する第2の開口部を有し、前記筐体の前記第2の開放部を閉塞している第2の蓋体と、
をさらに備え、
前記第1の蓋体は、前記磁石と前記第1の偏光子との間に配置されており、
前記第2の蓋体は、前記磁石と前記第2の偏光子との間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の光アイソレータ。
【請求項4】
前記磁石と前記ファラデー素子とを内部に収納しており、前記入射側に位置している第1の開放部と、前記出射側に位置している第2の開放部とを有する、筐体と、
前記光が通過する第1の開口部を有し、前記筐体の前記第1の開放部を閉塞している第1の蓋体と、
前記光が通過する第2の開口部を有し、前記筐体の前記第2の開放部を閉塞している第2の蓋体と、
をさらに備え、
前記第1の蓋体は、前記磁石と前記第1の偏光子ホルダとの間に配置されており、
前記第2の蓋体は、前記磁石と前記第2の偏光子ホルダとの間に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の光アイソレータ。
【請求項5】
前記第1の蓋体の内部に前記第1の偏光子ホルダの少なくとも一部が位置しており、前記第1の蓋体が、前記第1の偏光子ホルダと互いに嵌合している第1の嵌合部を有し、
前記第2の蓋体の内部に前記第2の偏光子ホルダの少なくとも一部が位置しており、前記第2の蓋体が、前記第2の偏光子ホルダと互いに嵌合している第2の嵌合部を有することを特徴とする、請求項4に記載の光アイソレータ。
【請求項6】
前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離が、前記磁石の前記横断面の外形が円のときは前記円の直径であり、前記磁石の前記横断面の外形が正多角形のときは前記正多角形の最も長い対角線の長さであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項7】
前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離が、前記磁石の前記横断面の外形が円のときは前記円の直径であり、前記磁石の前記横断面の外形が正多角形のときは前記正多角形の内接円の直径であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項8】
前記順方向における前記ファラデー素子の長さの前記磁石の長さに対する比(ファラデー素子の長さ/磁石の長さ)が、0.25以上、1.0以下であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項9】
前記ファラデー素子の長さが3mm~30mmであり、前記ファラデー素子のベルデ定数が0.01min/Oe・cm~1min/Oe・cmであり、前記ファラデー素子の磁束密度が0.3T~3.0Tであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項10】
前記磁石の前記横断面における外形が四角形であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光アイソレータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
光アイソレータは、光を一方向だけに伝搬し、反射して戻る光を阻止する磁気光学素子である。光アイソレータは、例えば、光通信システムやレーザー加工システム等に用いられるレーザー発振器に使用される。
【0003】
下記の特許文献1には、光アイソレータの一例が開示されている。上記光アイソレータにおいては、磁石構造体の内部に、ファラデー回転素子が配置されている。上記ファラデー回転素子を透過する光の光軸の方向において、ファラデー回転素子を挟むように一対の偏光子が設けられている。特許文献1の光アイソレータでは、光軸方向における偏光子間の距離が、磁石構造体の光軸方向に直交する方向における外径より大きくなっている(特許文献1の図1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-051105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような光アイソレータは、上記のように光路長が長く設計されており、光路ずれが生じ易いという問題がある。また、光アイソレータが使用されるデバイスの設計によっては、光アイソレータを限られたスペースに配置できない場合がある。
【0006】
本発明は、光路ずれを生じ難くすることができ、しかも限られたスペースに効率よく配置することができる、光アイソレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1に係る光アイソレータは、順方向に光が入射し内部を通過する貫通孔を有する磁石と、前記光を透過させ、前記磁石の前記貫通孔の内部に設けられているファラデー素子と、前記順方向における前記光が入射する方を入射側とし、前記光が出射する方を出射側としたときに、前記磁石の前記入射側に配置されている第1の偏光子と、前記磁石の前記出射側に配置されている第2の偏光子とを備え、前記磁石は、それぞれ貫通孔を有する第1の磁石体と、第2の磁石体と、第3の磁石体とを有し、前記第1の磁石体、前記第2の磁石体、及び前記第3の磁石体がこの順序において積層されており、前記第1の磁石体の前記貫通孔、前記第2の磁石体の前記貫通孔、及び前記第3の磁石体の前記貫通孔が連通しており、前記第1の磁石体は、前記順方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がN極となるように着磁されており、前記第2の磁石体は、前記順方向に平行な方向に、かつ前記第1の磁石体側がN極となるように着磁されており、前記第3の磁石体は、前記順方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がS極となるように着磁されており、前記順方向における前記入射側の面を入射面とし、前記順方向における前記出射側の面を出射面とし、前記順方向と垂直な方向に沿う断面を横断面としたときに、前記順方向における前記第1の偏光子の前記入射面と前記第2の偏光子の前記出射面との距離が、前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離よりも短いことを特徴とする。
【0008】
態様2の光アイソレータでは、態様1において、前記第1の偏光子を収納している第1の偏光子ホルダと、前記第2の偏光子を収納している第2の偏光子ホルダとをさらに備え、前記順方向における前記第1の偏光子ホルダの前記入射面と前記第2の偏光子ホルダの前記出射面との距離が、前記磁石の前記横断面における外周縁の2点間の距離のうち最も長い距離よりも短いことが好ましい。
【0009】
態様3の光アイソレータでは、態様1または態様2において、前記磁石と前記ファラデー素子とを内部に収納しており、前記入射側に位置している第1の開放部と、前記出射側に位置している第2の開放部とを有する、筐体と、前記光が通過する第1の開口部を有し、前記筐体の前記第1の開放部を閉塞している第1の蓋体と、前記光が通過する第2の開口部を有し、前記筐体の前記第2の開放部を閉塞している第2の蓋体とをさらに備え、前記第1の蓋体は、前記磁石と前記第1の偏光子との間に配置されており、前記第2の蓋体は、前記磁石と前記第2の偏光子との間に配置されていることが好ましい。
【0010】
態様4の光アイソレータでは、態様2において、前記磁石と前記ファラデー素子とを内部に収納しており、前記入射側に位置している第1の開放部と、前記出射側に位置している第2の開放部とを有する、筐体と、前記光が通過する第1の開口部を有し、前記筐体の前記第1の開放部を閉塞している第1の蓋体と、前記光が通過する第2の開口部を有し、前記筐体の前記第2の開放部を閉塞している第2の蓋体とをさらに備え、前記第1の蓋体は、前記磁石と前記第1の偏光子ホルダとの間に配置されており、前記第2の蓋体は、前記磁石と前記第2の偏光子ホルダとの間に配置されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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