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公開番号2025137363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024190849,2024036315
出願日2024-10-30,2024-03-08
発明の名称光学積層体及びこれを用いた表示装置
出願人TOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250911BHJP(光学)
要約【課題】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材として用い、折り曲げ耐性を有し、かつ、ニジムラが抑制された光学積層体及びこれを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置に用いられる光学積層体であって、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなり、面内に複屈折性を有する光透過性基材と、光透過性基材の一方面に設けられる光学機能層とを備え、光学機能層の表面の算術平均粗さRaが0.070μm以上0.536μm以下であり、光学機能層の表面に存在する凹凸の平均傾斜角θaが0.59°以上4.58°以下であり、式(1):Re=(nx-ny)×dで定義される光透過性基材の面内リタデーションReが2,000nm以上7,500nm以下である、光学機能層。ここで、nx:遅相軸方向における屈折率、ny:進相軸方向における屈折率、d:光透過性基材の厚みである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像表示装置に用いられる光学積層体であって、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなり、面内に複屈折性を有する光透
過性基材と、
前記光透過性基材の一方面に設けられる光学機能層とを備え、
前記光学機能層の表面の算術平均粗さRaが0.070μm以上0.536μm以下であり、前記光学機能層
の表面に存在する凹凸の平均傾斜角θaが0.59°以上4.58°以下であり、
下記式(1)で定義される前記光透過性基材の面内リタデーションReが2,000n
m以上7,500nm以下である、光学積層体。
Re=(nx-ny)×d (1)
ここで、
nx:遅相軸方向における屈折率
ny:進相軸方向における屈折率
d:光透過性基材の厚み
である。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
下記条件(2)を満足する、請求項1に記載の光学積層体。
(nx-ny)<0.06 (2)
【請求項3】
下記式(3)で表される前記光透過性基材の厚み方向リタデーションRth’が9,5
00nm以上18,000nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
Rth’=(nx-nz)×d (3)
ここで、
nz:厚み方向の屈折率
である。
【請求項4】
下記式(4)で表される比Nz’が1.5以上5.5以下である、請求項1に記載の光
学積層体。
Nz’=Rth’/Re (4)
【請求項5】
前記光学機能層を外側とし、対向する面間の距離が2mmとなるように180°折り畳
む折り畳み試験を20万回繰り返し行った場合に破断が生じない、請求項1に記載の光学
積層体。
【請求項6】
画像表示パネルと、
前記画像表示パネルの前面に設けられる請求項1~5のいずれかに記載の光学積層体と
を備える、画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示パネルの前面側に設けられる光学積層体及びこれを用いた表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像表示装置の表面に配置される光学フィルムの基材としては、面内の位相差がなく視認性に優れたトリアセチルセルロース(TAC)フィルムが使用されている。ただし、TACフィルムには、空気中の水分を吸収することにより画像表示装置の反りを発生させるという問題がある。そのため、水分の吸収が少ないポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが注目されており、近年では、超高リタデーション(超高Re)PETフィルムが使用されることがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
偏光サングラス等の偏光板を通して画像表示装置を視認した場合、画像表示装置から発せられた光の振動面と偏光サングラス等の偏光板の透過軸が直交することにより、画像表示装置が暗く視認される、いわゆるブラックアウトという現象が生じる。このブラックアウトを解決する技術として、例えば、特許文献3には、光学積層体の遅相軸と液晶表示装置に用いる偏光子の吸収軸とのなす角度を45°±15°とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5304939号公報
特許第6256385号公報
特許第6044118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
超高RePETフィルムを基材として使用した場合、遅相軸の角度によって偏光サングラス使用時におけるブラックアウトの発生を抑制できるものの、一軸延伸フィルムであるため、折り曲げ耐性が劣るという問題があった。一方、二軸延伸PETフィルムであれば折り曲げ耐性は大きく改善され、遅相軸の角度によらずブラックアウトの発生を抑制できるが、面内位相差に由来するニジムラが目立つという問題があった。
【0006】
それ故に、本発明は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材として用い、折り曲げ耐性を有し、かつ、ニジムラが抑制された光学積層体及びこれを用いた画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る光学積層体は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなり、面内に複屈折性を有する光透過性基材と、光透過性基材の一方面に設けられる光学機能層とを備え、光学機能層の表面の算術平均粗さRaが0.070μm以上0.536μm以下であり、光学機能層の表面に存在する凹凸の平均傾斜角θaが0.59°以上4.58°以下であり、下記式(1)で定義される光透過性基材の面内リタデーションReが2,000nm以上7,500nm以下であるものである。
Re=(nx-ny)×d (1)
ここで、
nx:遅相軸方向における屈折率
ny:進相軸方向における屈折率
d:光透過性基材の厚み
である。
【0008】
本発明に係る画像表示装置は、画像表示パネルと、上記の光学積層体とを備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材として用い、折り曲げ耐性を有し、かつ、ニジムラが抑制された光学積層体及びこれを用いた画像表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る光学積層体の一例を示す模式断面図
実施形態に係る光学積層体の他の一例を示す模式断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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