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公開番号2025137134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036158
出願日2024-03-08
発明の名称姿勢制御装置、姿勢制御方法、姿勢制御システム、及び姿勢制御プログラム
出願人株式会社コナミデジタルエンタテインメント
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G06T 13/40 20110101AFI20250911BHJP(計算;計数)
要約【課題】ボーンに影響される頂点を構成するスキンメッシュが固定オブジェクトにめり込んで表示されることを防止する。
【解決手段】姿勢制御装置は、キャラクタが第1姿勢をとるときの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、第2姿勢をとるときの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列とをブレンドして第1ボーン行列を算出する第1算出部(101)と、第1姿勢行列と第2姿勢行列とを階層ごとにブレンドして掛け合わせ第2ボーン行列を算出する第2算出部(102)と、第1ボーン行列及び第2ボーン行列をブレンドして第3姿勢を決定する姿勢決定部(103)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御装置であって、
前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶される記憶部と、
前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出部と、
前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出部と、
前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定部と、を備える、
姿勢制御装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記一部のボーンは、当該ボーンが影響を及ぼすキャラクタオブジェクトが、固定オブジェクトと接触するボーンである、請求項1に記載の姿勢制御装置。
【請求項3】
前記姿勢決定部は、前記第2算出部によって算出された、前記一部のボーン以外のボーンに係る複数の第2ボーン行列のうち、所定の条件を満たさない第2ボーン行列を有するボーンが存在する場合、前記所定の条件を満たさない第2ボーン行列を有するボーンについては調整行列を用いて前記第3姿勢を決定する、請求項1又は2に記載の姿勢制御装置。
【請求項4】
前記複数のボーンは、各ボーンをノードとし、連結された2つのボーンの内、一方のボーンを親ノードに、他方のボーンを子ノードに、それぞれ割り当てた木構造に階層化されており、
前記第1行列は、前記親ノードと前記子ノードとの関係にあるそれぞれの前記第1姿勢行列を掛け合わせたものであり、
前記第2行列は、前記親ノードと前記子ノードとの関係にあるそれぞれの前記第2姿勢行列を掛け合わせたものである、請求項1に記載の姿勢制御装置。
【請求項5】
前記第2算出部は、対応する前記階層ごとに、前記第1姿勢行列と前記第2姿勢行列とを所定の割合でブレンドする、請求項4に記載の姿勢制御装置。
【請求項6】
連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御方法であって、
記憶部に、前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶されており、
前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出ステップと、
前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出ステップと、
前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定ステップと、を含む、
姿勢制御方法。
【請求項7】
連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御システムであって、
前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶される記憶部と、
前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出部と、
前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出部と、
前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定部と、を備える、
姿勢制御システム。
【請求項8】
請求項1に記載の姿勢制御装置としてコンピュータを機能させるための姿勢制御プログラムであって、前記第1算出部、前記第2算出部、及び前記姿勢決定部としてコンピュータを機能させるための姿勢制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スキンメッシュアニメーションのキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御装置等に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モーションデータを用いてゲーム空間に配置されるキャラクタを動作させるシステムが知られている。例えば、特許文献1に記載された発明では、反映元モデルのモーションを、反映元モデルとはボーン形状が異なる反映先モデルのモーションに反映させるリターゲット処理を行うことにより、反映先モデルの動きや表示に違和感が生じないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-43611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボーンは階層構造になっており、上位のボーンを動かすと下位のボーンもつられて動く仕組みになっている。ボーンを用いたアニメーションにおいてキーフレームとキーフレームとの間のキーフレームが存在しない時間軸では、前後のキーフレームを所定の割合でブレンドしてキャラクタの姿勢を決定している。しかしながら、このブレンドによって意図しないボーンが適用されて姿勢が決定される場合があり、当該ボーンに影響される頂点を構成するスキンメッシュ、換言すれば、スキンメッシュにより表現されるキャラクタオブジェクトが地面や壁などの固定オブジェクトにめり込んで表示される場合がある。この点について特許文献1には何ら開示されておらず、改善の余地がある。
【0005】
本開示の一態様は、前後のキーフレームを所定の割合でブレンドしてキャラクタの姿勢を決定する際に、ボーンに影響される頂点を構成するスキンメッシュが固定オブジェクトにめり込んで表示されることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る姿勢制御装置は、連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御装置であって、前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶される記憶部と、前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出部と、前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出部と、前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定部と、を備える。
【0007】
本開示の一態様に係る姿勢制御方法は、連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御方法であって、記憶部に、前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶されており、前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出ステップと、前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出ステップと、前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定ステップと、を含む。
【0008】
本開示の一態様に係る姿勢制御システムは、連結された複数のボーンを有するキャラクタの姿勢を制御する姿勢制御システムであって、前記キャラクタが第1姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第1姿勢行列と、前記キャラクタが第2姿勢をとるときの前記複数のボーンのそれぞれの第2姿勢行列と、が記憶される記憶部と、前記複数のボーンのうち、一部のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列を掛け合わせた第1行列と、前記それぞれの第2姿勢行列を掛け合わせた第2行列と、を所定の割合でブレンドして前記姿勢に係る頂点を決定するための第1ボーン行列を算出する第1算出部と、前記複数のボーンのうち、前記一部のボーン以外のボーンについては、前記それぞれの第1姿勢行列と前記それぞれの第2姿勢行列とを、階層ごとに所定の割合でブレンドし、ブレンドした行列を掛け合わせて前記姿勢に係る頂点を決定するための第2ボーン行列を算出する第2算出部と、前記第1ボーン行列及び前記第2ボーン行列を用いて前記第1姿勢と前記第2姿勢とを前記所定の割合でブレンドした第3姿勢を決定する姿勢決定部と、を備える。
【0009】
本開示の各態様に係る姿勢制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記ゲーム制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記ゲーム制御装置をコンピュータにて実現させるゲーム制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本開示の範疇に入る。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、ボーンに影響される頂点を構成するスキンメッシュが固定オブジェクトにめり込んで表示されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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