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公開番号
2025134486
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032423
出願日
2024-03-04
発明の名称
アスファルト改質材
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C08L
67/00 20060101AFI20250909BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】走行車両によりアスファルト舗装に継続的に衝撃荷重がかかっても骨材が飛散しにくく骨材同士の接着が良好で、耐擦過性に優れるアスファルト混合物を得ることができるアスファルト改質材、当該アスファルト改質材を用いた、アスファルト組成物及びアスファルト混合物に関する。
【解決手段】ポリエステル樹脂及びオレフィン系樹脂を含有するアスファルト改質材であって、オレフィン系樹脂が、官能基を有しないポリオレフィンであり、オレフィン系樹脂の含有量が、ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.03質量部以上6.00質量部以下である、アスファルト改質材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル樹脂及びオレフィン系樹脂を含有するアスファルト改質材であって、
オレフィン系樹脂が、官能基を有しないポリオレフィンであり、オレフィン系樹脂の含有量が、ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.03質量部以上6.00質量部以下である、アスファルト改質材。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
オレフィン系樹脂のメルトマスフローレイトが、0.01g/10min以上50g/10min以下である、請求項1に記載のアスファルト改質材。
【請求項3】
オレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンから選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項4】
オレフィン系樹脂がポリエチレンである、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項5】
オレフィン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項6】
アスファルト及び請求項1又は2に記載のアスファルト改質材を含有するアスファルト組成物であって、
オレフィン系樹脂の含有量が、アスファルト、オレフィン系樹脂及びポリエステル樹脂の含有量の合計100質量部中、0.003質量部以上0.500質量部以下である、アスファルト組成物。
【請求項7】
請求項6に記載のアスファルト組成物と、骨材と、を含むアスファルト混合物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト改質材、アスファルト組成物及びアスファルト混合物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト組成物(アスファルトバインダー)に骨材を添加して得られるアスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
【0003】
例えば、特許文献1には、動的安定度に優れた舗装を可能にし、且つ舗装用アスファルト混合物から滲み出し難いアスファルトバインダーを提供することを目的として、ストレートアスファルト及び熱可塑性樹脂を備え、前記熱可塑性樹脂の含有量が、15質量%以上である、アスファルトバインダーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/032609号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アスファルト舗装には、継続して走行車両による衝撃荷重がかかる。そのため、アスファルト混合物中でのアスファルトバインダーを介しての骨材同士の接着が不十分であると、継続的にかかる衝撃荷重により、アスファルト混合物を用いて舗装された道路の舗装面から骨材が飛散してしまうという問題がある。しかし、特許文献1に記載されたアスファルトバインダーを用いて得られるアスファルト混合物では、舗装面からの骨材の飛散を十分に抑制できないおそれがある。
本発明は、走行車両によりアスファルト舗装に継続的に衝撃荷重がかかっても骨材が飛散しにくく骨材同士の接着が良好で、耐擦過性に優れるアスファルト混合物を得ることができるアスファルト改質材、当該アスファルト改質材を用いた、アスファルト組成物及びアスファルト混合物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ポリエステル樹脂及びオレフィン系樹脂を含有するアスファルト改質材において、オレフィン系樹脂が、官能基を有しないポリオレフィンであり、オレフィン系樹脂の含有量を特定の範囲に制御することで、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]~[3]を包含する。
[1]
ポリエステル樹脂及びオレフィン系樹脂を含有するアスファルト改質材であって、
オレフィン系樹脂が、官能基を有しないポリオレフィンであり、オレフィン系樹脂の含有量が、ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.03質量部以上6.00質量部以下である、アスファルト改質材。
[2]
アスファルト及び[1]に記載のアスファルト改質材を含有するアスファルト組成物であって、
アスファルト、オレフィン系樹脂及びポリエステル樹脂の含有量の合計100質量部中、オレフィン系樹脂の含有量が0.003質量部以上0.500質量部以下である、アスファルト組成物。
[3]
[2]に記載のアスファルト組成物と、骨材と、を含むアスファルト混合物。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、走行車両によりアスファルト舗装に継続的に衝撃荷重がかかっても骨材が飛散しにくく骨材同士の接着が良好で、耐擦過性に優れるアスファルト混合物を得ることができるアスファルト改質材、当該アスファルト改質材を用いた、アスファルト組成物及びアスファルト混合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[アスファルト改質材]
本発明のアスファルト改質材は、ポリエステル樹脂及びオレフィン系樹脂を含有し、オレフィン系樹脂が、官能基を有しないポリオレフィンであり、ポリエステル樹脂100質量部に対するオレフィン系樹脂の含有量が0.03質量部以上6.00質量部以下である。本発明のアスファルト改質材を用いたアスファルト組成物をバインダーとして、アスファルト混合物に用いることで、骨材同士の接着を良好に維持でき、衝撃荷重により骨材が飛散しにくく、耐擦過性に優れるアスファルト混合物を得ることができる。
【0009】
本発明の効果が得られる理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明のアスファルト改質材は、ポリエステル樹脂を含有し、かつ、官能基を有しないオレフィン系樹脂を少量含有する。アスファルトとポリエステル樹脂の相溶性に影響しない程度の少量のオレフィン系樹脂は、アスファルト混合物中で、ポリエステル樹脂とともに骨材の界面に存在すると推測され、耐わだち性向上等の、ポリエステル樹脂によるアスファルト混合物の改質効果に加え、アスファルト混合物に衝撃吸収性を付与することができると考えられる。結果、本発明のアスファルト改質材を用いて得たアスファルト組成物をバインダーとして用いたアスファルト混合物は、骨材同士の接着を良好に維持でき、衝撃荷重により骨材が飛散しにくいと考えられる。
【0010】
本明細書における各種用語の定義等を以下に示す。
「官能基」とは、エポキシ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基及びアミド基を意味する。
樹脂が結晶性であるか非晶性であるかについては、結晶性指数により判定される。結晶性指数は、後述する実施例に記載の測定方法における、樹脂の軟化点と吸熱の最大ピーク温度との比(軟化点(℃)/吸熱の最大ピーク温度(℃))で定義される。結晶性樹脂とは、結晶性指数が0.6以上1.4以下のものである。非晶性樹脂とは、吸熱ピークが観測されないか、観測される場合は、結晶性指数が0.6未満又は1.4超のものである。結晶性指数は、原料モノマーの種類及びその比率、並びに反応温度、反応時間、冷却速度等の製造条件により適宜調整することができる。
ポリエステル樹脂中、「アルコール成分由来の構成単位」とは、アルコール成分のヒドロキシ基から水素原子を除いた構造を意味し、「カルボン酸成分由来の構成単位」とは、カルボン酸成分のカルボキシ基からヒドロキシ基を除いた構造を意味する。
「カルボン酸成分」とは、そのカルボン酸のみならず、反応中に分解して酸を生成する無水物、及びカルボン酸のアルキルエステル(例えば、アルキル基の炭素数1以上3以下)も含む概念である。カルボン酸成分がカルボン酸のアルキルエステルである場合、エステルのアルコール残基であるアルキル基の炭素数を、カルボン酸の炭素数に算入しない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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