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公開番号
2025131155
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028708
出願日
2024-02-28
発明の名称
DC-DCコンバータ
出願人
ダイヤゼブラ電機株式会社
代理人
個人
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】インダクタ電流を不要に大きくすること無く、より確実にZVS動作を確保する技術を提供する。
【解決手段】このDC-DCコンバータは、2つのフルブリッジ回路がトランスおよびインダクタを介して接続される。各スイッチング素子は、寄生容量または並列接続されたキャパシタを含む。制御回路は、フルブリッジ回路の各レグの有するスイッチング素子のオンオフを切り替える切り替えタイミングにおいてデッドタイムを設け、ゼロクロス点前後の第1・第2切り替えタイミングにおけるインダクタ電流I
L
の絶対値を閾値電流I
ref
以上とする。閾値電流I
ref
は、第1・第2切り替えタイミングにおけるインダクタ電流I
L
の値の絶対値を閾値電流I
ref
とした場合に、すべての切り替えタイミングにおいて、等価インダクタに蓄積されるエネルギーが、オンオフを切り替えるレグのキャパシタに蓄積されるエネルギー以上となるように設定される。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
2つのスイッチング素子を含む第1レグおよび第2レグを有する1次側フルブリッジ回路と、
2つのスイッチング素子を含む第3レグおよび第4レグを有する2次側フルブリッジ回路と、
前記1次側フルブリッジ回路に接続された1次側巻線と、前記2次側フルブリッジ回路に接続され、前記1次側巻線と磁気結合する2次側巻線とを有するトランスと、
前記1次側巻線または前記2次側巻線に直列接続されたインダクタンス成分と、
前記1次側フルブリッジ回路および前記2次側フルブリッジ回路それぞれの前記スイッチング素子をソフトスイッチング制御する制御回路と、
を備え、
前記1次側フルブリッジ回路および前記2次側フルブリッジ回路の有する前記スイッチング素子は、いずれも、寄生容量であるキャパシタ、または、並列接続された外付けのキャパシタを含み、
前記制御回路は、
前記第1レグ、前記第2レグ、前記第3レグおよび前記第4レグを含む4つのレグのそれぞれについて、2つの前記スイッチング素子のオンオフを切り替える切り替えタイミングにおいて、前記レグの2つの前記スイッチング素子の両方がオフとなるデッドタイムを設け、
前記トランスおよび前記インダクタンス成分の等価インダクタに流れるインダクタ電流の極性が反転するゼロクロス点の直前の前記切り替えタイミングである第1切り替えタイミングにおいて、前記第1レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記ゼロクロス点の直後の前記切り替えタイミングである第2切り替えタイミングにおいて、前記第3レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記第2切り替えタイミングの後、次の前記第1切り替えタイミングの前の第3切り替えタイミングにおいて、前記第2レグおよび前記第4レグのいずれか一方の前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記第3切り替えタイミングの後、次の前記第1切り替えタイミングの前の第4切り替えタイミングにおいて、前記第2レグおよび前記第4レグの他方の前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおける前記インダクタ電流の値の絶対値を閾値電流以上とし、
前記閾値電流は、前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおいて、前記等価インダクタに蓄積されるエネルギーが、オンオフを切り替える前記レグに含まれる前記キャパシタに蓄積されるエネルギー以上となるように設定され、かつ、
前記閾値電流は、前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおける前記インダクタ電流の値の絶対値を前記閾値電流とした場合に、前記第3切り替えタイミングおよび前記第4切り替えタイミングにおいて、前記等価インダクタに蓄積されるエネルギーが、オンオフを切り替える前記レグに含まれる前記キャパシタに蓄積されるエネルギー以上となるように設定される、DC-DCコンバータ。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のDC-DCコンバータであって、
前記閾値電流をI
ref
、前記1次側フルブリッジ回路の入力電圧をVx、前記2次側フルブリッジ回路の出力電圧をVy、前記第1レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
11
,C
12
、前記第3レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
21
,C
22
、前記等価インダクタのインダクタンスをLで示した場合、
TIFF
2025131155000064.tif
25
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2025131155000065.tif
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2025131155000066.tif
25
166
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2025131155000067.tif
25
166
を満たす、DC-DCコンバータ。
【請求項3】
請求項2に記載のDC-DCコンバータであって、
前記制御回路は、
前記第3切り替えタイミングにおいて、前記第4レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記第4切り替えタイミングにおいて、前記第2レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記閾値電流I
ref
は、前記第2レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
13
,C
14
、前記第4レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
23
,C
24
、前記1次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
1
、前記2次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
2
、スイッチング角周波数をωで示した場合、
TIFF
2025131155000068.tif
25
166
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2025131155000069.tif
27
166
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2025131155000070.tif
27
166
TIFF
2025131155000071.tif
27
166
を満たす、DC-DCコンバータ。
【請求項4】
請求項2に記載のDC-DCコンバータであって、
前記制御回路は、
前記第3切り替えタイミングにおいて、前記第2レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記第4切り替えタイミングにおいて、前記第4レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、
前記閾値電流I
ref
は、前記第2レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
13
,C
14
、前記第4レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
23
,C
24
、前記1次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
1
、前記2次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
2
、スイッチング角周波数をωで示した場合、
TIFF
2025131155000072.tif
27
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2025131155000073.tif
27
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2025131155000074.tif
27
166
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2025131155000075.tif
24
166
を満たす、DC-DCコンバータ。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のDC-DCコンバータであって、
前記制御回路は、
前記閾値電流を、所定の条件の変化の都度導出し、
前記条件は、少なくとも、
前記第1フルブリッジ回路の入力電圧と、
前記第2フルブリッジ回路の出力電圧と、
を含む、
DC-DCコンバータ。
【請求項6】
請求項5に記載のDC-DCコンバータであって、
前記条件は、
前記第1フルブリッジ回路の電圧出力期間と、
前記第2フルブリッジ回路の電圧出力期間と、
スイッチング周波数またはスイッチング角周波数と、
前記第1フルブリッジ回路の電圧出力期間と前記第2フルブリッジ回路の電圧出力期間との位相差と、
をさらに含む、
DC-DCコンバータ。
【請求項7】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のDC-DCコンバータであって、
前記第1切り替えタイミングの前記デッドタイムと、前記第2切り替えタイミングの前記デッドタイムと、前記第3切り替えタイミングの前記デッドタイムと、前記第4切り替えタイミングの前記デッドタイムとは、それぞれ個別に設定される、DC-DCコンバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC-DCコンバータに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
DC-DCコンバータなどの電力変換装置では、スイッチング損失を低減して、高効率で電力伝送を行うため、また、ノイズを低減して、スイッチングサージを抑えて、耐圧の低い安価な素子を用いるために、ゼロボルトスイッチング(以下、ZVSと言う)が用いられている。
【0003】
特許文献1には、DAB(デュアルアクティブブリッジ)コンバータの1次側と2次側とで電圧不均衡である場合に、スイッチング時の電流(インダクタ電流)を一定以上に保つことによって簡易な制御でZVS動作を行い、かつ、スイッチング損失を低減する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-5332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この方法では、ゼロクロス点の前後における1次側のスイッチング時の電流値と、2次側のスイッチング時の電流値とを一致させることで、損失を平衡化させるようにDABを駆動していた。しかしながら、この方法では、1次側および2次側のうち、代表的なレグについての電圧値やキャパシタの容量差を基準としている。このため、動作領域や、キャパシタの容量差が大きい場合など、状況によっては必ずしもZVSを確保できるとは限らない。この方法では、そのような場合には、補正係数αを大きくすることにより、ZVSを確保することができる。しかしながら、補正係数αを大きくすると、インダクタ電流の実効値が大きくなるという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、DABコンバータにおいて、インダクタ電流を不要に大きくすること無く、より確実にZVS動作を確保する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、2つのスイッチング素子を含む第1レグおよび第2レグを有する1次側フルブリッジ回路と、2つのスイッチング素子を含む第3レグおよび第4レグを有する2次側フルブリッジ回路と、前記1次側フルブリッジ回路に接続された1次側巻線と、前記2次側フルブリッジ回路に接続され、前記1次側巻線と磁気結合する2次側巻線とを有するトランスと、前記1次側巻線または前記2次側巻線に直列接続されたインダクタンス成分と、前記1次側フルブリッジ回路および前記2次側フルブリッジ回路それぞれの前記スイッチング素子をソフトスイッチング制御する制御回路と、を備え、前記1次側フルブリッジ回路および前記2次側フルブリッジ回路の有する前記スイッチング素子は、いずれも、寄生容量であるキャパシタ、または、並列接続された外付けのキャパシタを含み、前記制御回路は、前記第1レグ、前記第2レグ、前記第3レグおよび前記第4レグを含む4つのレグのそれぞれについて、2つの前記スイッチング素子のオンオフを切り替える切り替えタイミングにおいて、前記レグの2つの前記スイッチング素子の両方がオフとなるデッドタイムを設け、前記トランスおよび前記インダクタンス成分の等価インダクタに流れるインダクタ電流の極性が反転するゼロクロス点の直前の前記切り替えタイミングである第1切り替えタイミングにおいて、前記第1レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記ゼロクロス点の直後の前記切り替えタイミングである第2切り替えタイミングにおいて、前記第3レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第2切り替えタイミングの後、次の前記第1切り替えタイミングの前の第3切り替えタイミングにおいて、前記第2レグおよび前記第4レグのいずれか一方の前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第3切り替えタイミングの後、次の前記第1切り替えタイミングの前の第4切り替えタイミングにおいて、前記第2レグおよび前記第4レグの他方の前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおける前記インダクタ電流の値の絶対値を閾値電流以上とし、前記閾値電流は、前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおいて、前記等価インダクタに蓄積されるエネルギーが、オンオフを切り替える前記レグに含まれる前記キャパシタに蓄積されるエネルギー以上となるように設定され、かつ、前記閾値電流は、前記第1切り替えタイミングおよび前記第2切り替えタイミングにおける前記インダクタ電流の値の絶対値を前記閾値電流とした場合に、前記第3切り替えタイミングおよび前記第4切り替えタイミングにおいて、前記等価インダクタに蓄積されるエネルギーが、オンオフを切り替える前記レグに含まれる前記キャパシタに蓄積されるエネルギー以上となるように設定される、DC-DCコンバータである。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明のDC-DCコンバータであって、前記閾値電流をI
ref
、前記1次側フルブリッジ回路の入力電圧をVx、前記2次側フルブリッジ回路の出力電圧をVy、前記第1レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
11
,C
12
、前記第3レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
21
,C
22
、前記等価インダクタのインダクタンスをLで示した場合、
TIFF
2025131155000002.tif
25
166
TIFF
2025131155000003.tif
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2025131155000004.tif
25
166
TIFF
2025131155000005.tif
25
166
を満たす。
【0009】
本願の第3発明は、第2発明のDC-DCコンバータであって、前記制御回路は、前記第3切り替えタイミングにおいて、前記第4レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第4切り替えタイミングにおいて、前記第2レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記閾値電流I
ref
は、前記第2レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
13
,C
14
、前記第4レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
23
,C
24
、前記1次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
1
、前記2次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
2
、スイッチング角周波数をωで示した場合、
TIFF
2025131155000006.tif
25
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2025131155000007.tif
27
166
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2025131155000008.tif
27
166
TIFF
2025131155000009.tif
27
166
を満たす。
【0010】
本願の第4発明は、第2発明のDC-DCコンバータであって、前記制御回路は、前記第3切り替えタイミングにおいて、前記第2レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第4切り替えタイミングにおいて、前記第4レグの前記スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記閾値電流I
ref
は、前記第2レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
13
,C
14
、前記第4レグの2つの前記キャパシタのキャパシタンスをそれぞれC
23
,C
24
、前記1次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
1
、前記2次側フルブリッジ回路の電圧出力期間をτ
2
、スイッチング角周波数をωで示した場合、
TIFF
2025131155000010.tif
27
166
TIFF
2025131155000011.tif
27
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2025131155000012.tif
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2025131155000013.tif
24
166
を満たす。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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