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公開番号
2025129985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024027017
出願日
2024-02-26
発明の名称
結晶配向性試料のオフ角を算出する方法、X線回折システム、およびプログラム
出願人
株式会社リガク
代理人
弁理士法人Kighs
,
個人
,
個人
主分類
G01N
23/207 20180101AFI20250829BHJP(測定;試験)
要約
【課題】結晶配向性試料のオフ角度を算出する方法、X線回折システム、およびプログラムを提供する。
【解決手段】試料ステージの面内回転軸φと試料ステージ上に配置された結晶配向性試料の結晶面法線軸とがなす角δを算出する方法であって、結晶格子面に対応するブラッグ角をθとしたとき、θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
で試料にX線を入射し、φを中心軸として試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
と異なる第2の入射角度ω
2
で試料にX線を入射し、φを中心軸として試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、測定により得られたω
1
およびω
2
とφのピーク位置からδを算出するステップと、を含む。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
試料ステージの面内回転軸φと前記試料ステージ上に配置された結晶配向性試料の結晶格子面法線軸とがなす角δを算出する方法であって、
前記結晶格子面に対応するブラッグ角をθとしたとき、
θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
で前記試料にX線を入射し、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、
θ-δ以上θ+δ以下の前記第1の入射角度ω
1
と異なる第2の入射角度ω
2
で前記試料にX線を入射し、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、
前記測定により得られた前記ω
1
および前記ω
2
と前記φのピーク位置から前記δを算出するステップと、を含むこと、を特徴とする方法。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記δを算出するステップは、前記ω
1
およびω
2
とφのピーク位置の組み合わせのうち3つを以下の数式(1)(ただし、αは方位角)に代入し、連立方程式を解くことにより前記δを算出すること、
JPEG
2025129985000021.jpg
8
170
を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記δを算出するステップは、前記ω
1
およびω
2
とφのピーク位置の組み合わせのうち4つを以下の数式(2)(ただし、αは方位角)に代入し、連立方程式を解くことにより前記δを算出すること、
JPEG
2025129985000022.jpg
8
168
を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記αを算出するステップをさらに含むこと、を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記φと前記試料の試料表面法線軸は一致し、
前記δは、前記試料の結晶格子面法線軸と前記試料の試料表面法線軸とがなすオフ角であること、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記φと前記試料の試料表面法線軸は一致し、
前記φと前記試料の試料表面法線軸が一致した状態から、前記試料を所定の方向に所定の角度傾けるステップ、をさらに含み、
前記δを算出するステップは、算出した前記δおよび前記αを仮の値として、前記δ、前記α、前記所定の方向、および前記所定の角度に基づいて前記試料の結晶格子面法線軸と前記試料の試料表面法線軸とがなすオフ角を算出すること、を特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項7】
ユーザの指示または試料の性質に応じて測定、算出方法を決定するステップ、をさらに含むこと、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
試料ステージの面内回転軸φと前記試料ステージ上に配置された試料の試料表面法線軸とがなす角δを算出する方法であって、
前記試料の全反射臨界角をθcとし、
0°より大きく前記θc以下の特定の角度をθとしたとき、
θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
で前記試料にX線を入射し、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、反射X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、
θ-δ以上θ+δ以下の前記第1の入射角度ω
1
と異なる第2の入射角度ω
2
で前記試料にX線を入射し、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、反射X線強度を測定することで1または2のφのピーク位置を測定するステップと、
前記測定により得られた前記ω
1
および前記ω
2
と前記φのピーク位置から前記δを算出するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
X線を発生させるX線発生部と、X線を検出する検出器と、面内回転軸φを有する試料ステージと、試料の回転を制御するゴニオメータと、を備えるX線回折装置と、
前記X線回折装置の制御をする制御部と、前記X線回折装置が測定した測定データに基づいて計算を行う計算部と、を備える制御装置と、
を備え、
前記試料ステージの面内回転軸φと前記試料ステージ上に配置された結晶配向性試料の結晶格子面法線軸とがなす角δを算出するX線回折システムであって、
前記結晶格子面に対応するブラッグ角をθとしたとき、
前記制御部は、θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
で前記試料にX線を入射させ、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定させることで1または2のφのピーク位置を測定させるように前記X線回折装置を制御し、
前記制御部は、θ-δ以上θ+δ以下の前記第1の入射角度ω
1
と異なる第2の入射角度ω
2
で前記試料にX線を入射させ、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定させることで1または2のφのピーク位置を測定させるように前記X線回折装置を制御し、
前記計算部は、前記測定により得られた前記ω
1
および前記ω
2
と前記φのピーク位置から前記δを算出する、ことを特徴とするX線回折システム。
【請求項10】
X線を発生させるX線発生部と、X線を検出する検出器と、面内回転軸φを有する試料ステージと、試料の回転を制御するゴニオメータと、を備えるX線回折装置の制御をすることで、試料ステージの面内回転軸φと前記試料ステージ上に配置された結晶配向性試料の結晶格子面法線軸とがなす角δを算出するプログラムであって、
前記結晶格子面に対応するブラッグ角をθとしたとき、
前記X線回折装置に対し、θ-δ以上θ+δ以下の第1の入射角度ω
1
で前記試料にX線を入射させ、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定させることで1または2のφのピーク位置を測定させる処理と、
前記X線回折装置に対し、θ-δ以上θ+δ以下の前記第1の入射角度ω
1
と異なる第2の入射角度ω
2
で前記試料にX線を入射させ、前記φを中心軸として前記試料を面内回転させつつ、回折X線強度を測定させることで1または2のφのピーク位置を測定させる処理と、
前記測定により得られた前記ω
1
および前記ω
2
と前記φのピーク位置から前記δを算出する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶配向性試料のオフ角を算出する方法、X線回折システム、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体・エレクトロニクス業界で使用される単結晶基板は、オフ角(オフセット角/miscut angle)が管理されることが多い。オフ角の大きさは、単結晶基板の表面に成長させるエピタキシャル膜の品質に大きな影響を与える。そのため、デバイス性能の保証および向上のため、オフ角の大きさの制御が必要となる。さらに、オフ角に加えて方位角(azimuth angle)まで管理されることもある。
【0003】
特許文献1は、φ4点法により単結晶基板のオフ角および方位角を求める方法が記載されている。φ4点法とは、面内回転角φが90°おきに、入射角度ωを変化させたロッキングカーブ測定を4回実行し、各プロファイルのピーク位置からオフ角および方位角を算出する方法である。
【0004】
特許文献2は、φ方向に高速回転させながら、ωスキャンにより単結晶基板のオフ角を求める方法が記載されている。
【0005】
特許文献3は、φ方向に一回転させる間に、複数の結晶格子面からのX線反射を測定し、オフ角を求める方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭57-136151号公報
特開平03―019250号公報
特開2006-053141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1は、従来から用いられている方法であるが、最低でも4回の測定が必要であり、測定に時間がかかることが課題として挙げられる。さらに、オフ角および方位角のばらつきが大きい試料に対しては、ピークの検出される角度が予測できず、広い角度範囲を測定する必要がある。
【0008】
特許文献2は、一回のωスキャンで単結晶基板のオフ角を求めることができるが、方位角は求めることができない。さらに、高速で試料を回転させるため、試料の固定手法や測定精度に課題がある。
【0009】
特許文献3は、一回のφスキャンで単結晶のオフ角を求めることができるが、所定の格子面からのX線反射を受容するためだけのマスクを用意する必要がある。すなわち、特定の単結晶に特化した測定手法であり、任意の単結晶に対する測定には不向きである。
【0010】
本発明者らは、鋭意研究の結果、オフ角または方位角のばらつきが大きい試料であっても、少ない回数の測定でオフ角および方位角を決定する方法を見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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