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公開番号
2025129456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024021791
出願日
2024-02-16
発明の名称
風力発電装置のブレードの監視システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
アルビト株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01M
99/00 20110101AFI20250829BHJP(測定;試験)
要約
【課題】 AE波を用いることによって、風力発電装置のブレードに異常が発生したことをすぐに検出することができるとともに、異常の発生個所を検出することのできる監視システムを提供する。
【解決手段】 風力発電装置のブレードの監視システム1では、ブレードBで発生したAE波をセンサユニット3のAEセンサ35で検出し、AEセンサ35の検出結果をセンサユニット3から送信する。中央ユニット4では、複数のセンサユニット3の各々から受信したAEセンサ35の検出結果に基づいて、ブレードBに異常が発生したことを検出する。また、中央ユニット4では、ブレードBに異常が発生した場合に、複数のセンサユニット3の各々から受信したAEセンサ35の検出結果に基づいて、その異常の発生個所を検出する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
風力発電装置のブレードの監視システムであって、
前記監視システムは、
中空構造とされている前記ブレードの内部に設けられるAE導波路と、
前記ブレードの内部において前記AE導波路の上に設けられる複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと通信可能な中央ユニットと、
を備え、
前記AE導波路は、
前記ブレードを構成する材料に比べて、AE波の伝搬損失が少ない材料で構成されており、
前記センサユニットは、
前記ブレードで発生したAE波を検出するためのAEセンサと、
前記AEセンサの検出結果を送信する送信部と、
を備え、
前記中央ユニットは、
前記複数のセンサユニットの各々から送信される前記AEセンサの検出結果を受信する受信部と、
前記受信した検出結果に基づいて、前記ブレードに異常が発生したことを検出する異常発生検出部と、
前記ブレードに異常が発生した場合に、前記受信した検出結果に基づいて、当該異常の発生個所を検出する異常個所検出部と、
を備える、監視システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
複数の前記AE導波路は、前記ブレードの内部においてライン状に並行して設けられており、
隣り合う前記AE導波路の間隔は、前記AEセンサがAE波を検出できる検出可能半径の2倍以下に設定されている、請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記AE導波路は、導電性を有する材料で構成されており、
前記センサユニットは、前記AE導波路を介して電力供給を受ける給電部を備える、請求項1に記載の監視システム。
【請求項4】
前記複数のセンサユニットは、互いに同期されており、
前記センサユニットは、
擬似ランダム信号で変調した擬似AE波である参照振動波を発生させる振動子と、
前記AEセンサで他の前記センサユニットで発生させた前記参照振動波を検出したときに、前記参照振動波をAD変換した後に相関処理を施して、前記参照振動波の発生時から検出時までの遅延時間を、相関処理結果として出力する相関処理部と、
前記相関処理部の相関処理結果を送信する第2送信部と、
を備え、
前記中央ユニットは、
前記複数のセンサユニットの各々から送信される前記相関処理結果を受信する第2受信部と、
前記受信した相関処理結果に基づいて、前記複数のセンサユニットの相互の遅延時間のデータセットを生成する遅延時間データセット生成部と、
を備え、
前記異常発生検出部は、前記遅延時間のデータセットに基づいて、前記ブレードに異常が発生したことを検出し、
前記異常個所検出部は、前記遅延時間のデータセットに基づいて、前記異常の発生個所を検出する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項5】
前記中央ユニットは、
前記遅延時間のデータセットを、教師なし機械学習によって更新する遅延時間データセット更新部を備える、請求項4に記載の監視システム。
【請求項6】
風力発電装置のブレードの監視システムで実行される方法であって、
前記監視システムは、
中空構造とされている前記ブレードの内部に設けられるAE導波路と、
前記ブレードの内部において前記AE導波路の上に設けられる複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと通信可能な中央ユニットと、
を備え、
前記AE導波路は、
前記ブレードを構成する材料に比べて、AE波の伝搬損失が少ない材料で構成されており、
前記方法は、
前記ブレードで発生したAE波を、前記センサユニットのAEセンサで検出することと、
前記AEセンサの検出結果を、前記センサユニットから送信することと、
前記中央ユニットで、前記複数のセンサユニットの各々から送信される前記AEセンサの検出結果を受信することと、
前記中央ユニットで、前記受信した検出結果に基づいて、前記ブレードに異常が発生したことを検出することと、
前記中央ユニットで、前記ブレードに異常が発生した場合に、前記受信した検出結果に基づいて、当該異常の発生個所を検出することと、
を含む、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、AE波(アコースティック・エミッション波)を用いて風力発電装置のブレードの異常を検出する監視システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、風力発電装置の異常を検出するためのシステムが提案されている。例えば、振動センサやAEセンサを用いて、風力発電機装置の転がり軸受の異常を診断するシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。この従来のシステムでは、転がり軸受の振動波形を測定するための振動センサや、転がり軸受から発生するAE波を検出するためのAEセンサを用いて、転がり軸受の異常が診断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-154020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、AE波を用いて風力発電装置のブレードの異常を検出するシステムは、これまで提案されていない。近年の風力発電装置の大型化に伴って、風力発電装置への落雷件数が増加する傾向にある。特に、ブレードは回転することにより風力発電装置の最高点に到達するため、ブレードへの落雷の件数は少なくない。落雷によってブレードが損傷するなどの異常が発生した場合には、そのことをすぐに検出することが求められる。また、異常の発生箇所(ブレードの損傷個所)を検出することも求められる。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、AE波を用いることによって、風力発電装置のブレードに異常が発生したことをすぐに検出することができるとともに、異常の発生個所を検出することのできる監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の監視システムは、風力発電装置のブレードの監視システムであって、前記監視システムは、中空構造とされている前記ブレードの内部に設けられるAE導波路と、前記ブレードの内部において前記AE導波路の上に設けられる複数のセンサユニットと、前記複数のセンサユニットと通信可能な中央ユニットと、を備え、前記AE導波路は、前記ブレードを構成する材料に比べて、AE波の伝搬損失が少ない材料で構成されており、前記センサユニットは、前記ブレードで発生したAE波を検出するためのAEセンサと、前記AEセンサの検出結果を送信する送信部と、を備え、前記中央ユニットは、前記複数のセンサユニットの各々から送信される前記AEセンサの検出結果を受信する受信部と、前記受信した検出結果に基づいて、前記ブレードに異常が発生したことを検出する異常発生検出部と、前記ブレードに異常が発生した場合に、前記受信した検出結果に基づいて、当該異常の発生個所を検出する異常個所検出部と、を備えている。
【0007】
この構成によれば、風力発電装置のブレードに異常が発生した場合には、異常の発生個所で発生したAE波が、複数のセンサユニットのAEセンサで検出される。風力発電装置のブレードは、一般に、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などのAE波の伝搬損失が大きい材料で構成されている。本発明では、ブレードを構成する材料に比べて、AE波の伝搬損失が少ない材料(例えば、アルミニウムや鉄などの金属や、セラミックなど)で構成されたAE導波路が、中空構造のブレードの内部に設けられているので、AEセンサ(センサユニット)まで伝搬しないAE波をAE導波路でとらえ、AE導波路を介してAEセンサまで伝搬させることができる。このようにAE導波路を用いることより、少ない台数のAEセンサ(センサユニット)で、ブレードの広い範囲を監視することができる。
【0008】
そして、複数のセンサユニットのAEセンサの検出結果は、各センサユニットから中央ユニットに送信され、中央ユニットでは、受信した検出結果に基づいて、ブレードに異常が発生したか否かや異常の発生個所が検出される。本発明では、このようにAE波を用いることによって、風力発電装置のブレードに異常が発生したことをすぐに検出することができるとともに、異常の発生個所を検出することができる。
【0009】
また、本発明の監視システムでは、複数の前記AE導波路は、前記ブレードの内部においてライン状に並行して設けられており、隣り合う前記AE導波路の間隔は、前記AEセンサがAE波を検出できる検出可能半径の2倍以下に設定されてもよい。
【0010】
この構成によれば、複数のAE導波路が、適切な間隔d(AEセンサの検出可能半径rの2倍以下の間隔。すなわちd≦2r)で、ライン状に並行して設けられているので、AEセンサ(センサユニット)まで直接伝搬しないAE波をAE導波路でとらえ、AE導波路を介してAEセンサまで伝搬させることができる。このように複数のAE導波路(ライン状に並行して設けられる複数のAE導波路)を用いることより、少ない台数のAEセンサ(センサユニット)で、ブレードの広い範囲を監視することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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