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公開番号2025123982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019805
出願日2024-02-13
発明の名称車両用ダンパ装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16F 15/134 20060101AFI20250818BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高速回転でのアークスプリングの摩擦によるダンパ機能の低下を抑止できる車両用ダンパ装置を提供する。
【解決手段】ダンパ装置20は、プレート50からフランジ54にトルク伝達する場合に、アークスプリング52の回転方向側に位置する一端部52a1、52b1と、フランジ54と、を連結する連結機構70を備える。これにより、高速回転で、アークスプリング52に遠心力による摩擦力が発生しても、アークスプリング52とフランジ54とが連結されており、アークスプリング52が、縮んだままとならず、減衰性能が発揮されるよう伸縮させられるため、ダンパ機能の低下が抑止される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンに連結されているプレートと、動力伝達装置に連結されているフランジと、の間のトルク伝達を、アークスプリングを介して行う車両用ダンパ装置であって、
前記プレートから前記フランジにトルク伝達する場合に、前記アークスプリングの回転方向側に位置する一端部と、前記フランジと、を連結する連結機構を備える
ことを特徴とする車両用ダンパ装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記連結機構は、前記フランジから前記プレートにトルク伝達する場合に、前記一端部と前記フランジとの連結を解除する
ことを特徴とする請求項1の車両用ダンパ装置。
【請求項3】
前記連結機構は、前記一端部に固定され且つ嵌合穴を備えた薄板状の連結部材と、
前記嵌合穴と嵌め合うように前記フランジに設けられた嵌合突起と、
前記嵌合穴と前記嵌合突起との嵌合を、前記連結部材を押し上げて解除するように前記プレートに設けられたプレート部材と、を備える
ことを特徴とする請求項2の車両用ダンパ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ダンパ装置の構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
3気筒エンジンやディーゼルエンジンのように、回転変動が大きいエンジンの場合、フライホイール部分にダンパ装置を追加し、回転変動の低減(以下、ダンパ機能とする)を行うことが良く知られている。このダンパ装置には、減衰性能を発揮するため、捩り角度が大きく確保できるよう、円弧形状としたアークスプリングが、ダンパ装置の外周部分に配置される。
【0003】
アークスプリングが組み込まれたダンパ装置は、ダンパ装置の回転に伴って発生する遠心力などの影響により、アークスプリングと、アークスプリングが接触する収納壁と、の間に摩擦が発生し、これがアークスプリングのヒステリシスを増大する一因となる。この対策として、特許文献1には、アークスプリングの収納壁面に、環状の突起や溝を形成することにより、発生する摩擦力を規定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-227317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の対策は、摩擦力の発生の大きさを規定する対策であるため、摩擦力の発生そのものが影響する事象への対策に課題があった。例えば、アークスプリングが縮んだ状態で、ダンパ装置が高速で回転すると、アークスプリングに遠心力が作用し、外周側に強く押し付けられる摩擦力で、アークスプリングが縮んだままで伸びなくなり、ダンパ機能が低下するといった課題に対しては、対策が困難であった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、高速回転でのアークスプリングの摩擦によるダンパ機能の低下を抑止できる車両用ダンパ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンに連結されているプレートと、動力伝達装置に連結されているフランジと、の間のトルク伝達を、アークスプリングを介して行う車両用ダンパ装置であって、(b)前記プレートから前記フランジにトルク伝達する場合に、前記アークスプリングの回転方向側に位置する一端部と、前記フランジと、を連結する連結機構を備えることにある。
【発明の効果】
【0008】
前記第1の発明によれば、前記車両用ダンパ装置は、前記プレートから前記フランジにトルク伝達する場合に、前記アークスプリングの回転方向側に位置する一端部と、前記フランジと、を連結する連結機構を備える。これにより、高速回転で、前記アークスプリングに遠心力による摩擦力が発生しても、前記アークスプリングと前記フランジとが連結されており、前記アークスプリングが、縮んだままとならず、減衰性能が発揮されるよう伸縮させられるため、ダンパ機能の低下が抑止される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明が適用される車両の概略構成の一例を説明する図である。
図1のダンパ装置の構成を説明するための断面図である。
図1のダンパ装置の従来例を含む作動を説明するための模式図である。
本発明が適用されるダンパ装置の一例を説明する図である。
図4のダンパ装置が備える連結機構の連結構造を説明する図である。
図4のダンパ装置が備える連結機構の連結解除構造を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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