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公開番号2025122787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018436
出願日2024-02-09
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02P 21/22 20160101AFI20250815BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】昇温d軸制御によりモータやインバータの温度上昇が過度に大きくなるのを抑制する。
【解決手段】駆動装置は、モータと、モータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、モータとインバータと蓄電装置とを含む循環流路に冷却水を循環させる冷却装置と、インバータおよび冷却装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、蓄電装置の昇温要求に伴って、冷却装置の作動と共に、モータにd軸電流のみが流れるようにインバータを制御する昇温d軸制御を実行する際に、冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、冷却水の温度が第1温度閾値以上のときに比してモータに流れるd軸電流が小さくなるようにインバータを制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、前記モータと前記インバータと前記蓄電装置とを含む循環流路に冷却水を循環させる冷却装置と、前記インバータおよび前記冷却装置を制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記蓄電装置の昇温要求に伴って、前記冷却装置の作動と共に、前記モータにd軸電流のみが流れるように前記インバータを制御する昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上のときに比して前記モータに流れる前記d軸電流が小さくなるように前記インバータを制御する、
駆動装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記制御装置は、前記冷却装置の作動と共に前記昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値未満のときまたは前記蓄電装置の温度が前記第1温度閾値よりも高い第2温度閾値以上のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上で且つ前記蓄電装置の温度が前記第2温度閾値未満のときに比して、前記モータに流れる前記d軸電流が小さくなるように前記インバータを制御する、
駆動装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の駆動装置であって、
前記制御装置は、前記昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上のときに比して小さくなるようにデューティを設定し、前記デュ-ティと基準電流値との積をd軸電流指令に設定すると共にq軸電流指令に値0を設定し、前記d軸電流およびq軸電流と前記d軸電流指令および前記q軸電流指令との差分が打ち消されるように前記インバータを制御する、
駆動装置。
【請求項4】
請求項1または2記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、外部電源からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電が可能であり、
前記制御装置は、前記外部充電の際で且つ前記蓄電装置の昇温要求が行なわれているときに、前記冷却装置の作動と共に前記昇温d軸制御を実行する、
駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータと、モータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、電力ラインに取り付けられたコンデンサと、を備える駆動装置において、蓄電装置の昇温が必要なときに、蓄電装置とモータとの間にd軸電流が流れるようにインバータのスイッチング制御を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この駆動装置では、蓄電装置と電力ラインとインバータとモータの導電部材とにおけるインダクタンス成分とコンデンサとの共振を利用してd軸電流を上げ下げすることにより、蓄電装置が充放電されて昇温される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-038755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータと、モータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、モータとインバータと蓄電装置とを含む循環流路に冷却水を循環させる冷却装置と、を備える駆動装置において、蓄電装置の昇温要求に伴って冷却装置の作動と共にモータにd軸電流のみが流れるようにインバータを制御する昇温d軸制御を実行する際に、モータやインバータの特定の相に電流が集中して流れ、モータやインバータの発熱ひいては温度上昇が大きくなる可能性がある。冷却水の温度が低いときには、冷却水の温度が高いときに比して、冷却水の粘度が高くなりやすく、冷却水が循環流路を循環しにくいため、バッテリの昇温が捗りにくいと共にモータやインバータの温度上昇が大きくなりやすい。
【0005】
本開示の駆動装置は、昇温d軸制御によりモータやインバータの温度上昇が過度に大きくなるのを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
[1]本開示の駆動装置は、
モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、前記モータと前記インバータと前記蓄電装置とを含む循環流路に冷却水を循環させる冷却装置と、前記インバータおよび前記冷却装置を制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記蓄電装置の昇温要求に伴って、前記冷却装置の作動と共に、前記モータにd軸電流のみが流れるように前記インバータを制御する昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上のときに比して前記モータに流れる前記d軸電流が小さくなるように前記インバータを制御する、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示の駆動装置では、蓄電装置の昇温要求に伴って、冷却装置の作動と共に、モータにd軸電流のみが流れるようにインバータを制御する昇温d軸制御を実行する際に、冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、冷却水の温度が第1温度閾値以上のときに比してモータに流れるd軸電流が小さくなるようにインバータを制御する。これにより、昇温d軸制御によりモータやインバータの温度上昇が過度に大きくなるのを抑制することができる。
【0009】
[2]本開示の駆動装置(上述の[1]に記載の駆動装置)において、前記制御装置は、前記冷却装置の作動と共に前記昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値未満のときまたは前記蓄電装置の温度が前記第1温度閾値よりも高い第2温度閾値以上のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上で且つ前記蓄電装置の温度が前記第2温度閾値未満のときに比して、前記モータに流れる前記d軸電流が小さくなるように前記インバータを制御してもよい。
【0010】
[3]本開示の駆動装置(上述の[1]または[2]に記載の駆動装置)において、前記制御装置は、前記昇温d軸制御を実行する際に、前記冷却水の温度が第1温度閾値未満のときには、前記冷却水の温度が前記第1温度閾値以上のときに比して小さくなるようにデューティを設定し、前記デュ-ティと基準電流値との積をd軸電流指令に設定すると共にq軸電流指令に値0を設定し、前記d軸電流およびq軸電流と前記d軸電流指令および前記q軸電流指令との差分が打ち消されるように前記インバータを制御してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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