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公開番号
2025123023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018842
出願日
2024-02-09
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H10D
30/47 20250101AFI20250815BHJP()
要約
【課題】しきい値電圧のシフトを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】半導体装置は、p型のGaN単結晶で構成されるとともに、チャネル面を備えるGaN層を備える。半導体装置は、チャネル面の表面に配置されているAlN層を備える。半導体装置は、AlN層の表面に配置されているゲート絶縁膜を備える。半導体装置は、ゲート絶縁膜の表面に配置されているゲート電極を備える。半導体装置は、チャネル面が、GaN層のGaN単結晶の極性面に対して39°以上の角度を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
p型のGaN単結晶で構成されるとともに、チャネル面を備えるGaN層と、
前記チャネル面の表面に配置されているAlN層と、
前記AlN層の表面に配置されているゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の表面に配置されているゲート電極と、
を備え、
前記チャネル面が、前記GaN層のGaN単結晶の極性面に対して39°以上の角度を有している、半導体装置。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記チャネル面は、GaN単結晶のm面近傍の面またはa面近傍の面である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ゲート絶縁膜と前記AlN層との界面を含む、前記ゲート絶縁膜の表面近傍の領域は、非晶質である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート絶縁膜は、AlSiOである、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ゲート絶縁膜の膜厚に対する、前記AlN層の膜厚の比率が、0.25以下である、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記AlN層の膜厚は、1nm以上である、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記GaN層は、n型GaNのドリフト層の上面に配置されており、
前記GaN層の上面には、n型GaNのソース領域が配置されており、
前記ソース領域の上面から前記ドリフト層まで到達しているトレンチが形成されており、
前記トレンチの内壁の表面に、前記AlN層、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極が順番に積層されており、
前記GaN層の上面が、GaN単結晶の極性面であり、
前記トレンチの内壁の表面が、前記チャネル面である、
請求項1-6の何れか1項に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ガリウム(GaN)を用いた半導体装置が知られている。例えば特許文献1には、p型GaNの極性面(c面)上に窒化アルミニウム(AlN)層が配置された構造において、ゲート絶縁膜およびゲート電極を有するゲート構造を備えた半導体装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-201715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述するようなゲート構造は、負のゲート電圧ストレスに対して、しきい電圧が負に変動してしまう課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する半導体装置の一実施形態は、p型のGaN単結晶で構成されるとともに、チャネル面を備えるGaN層を備える。半導体装置は、チャネル面の表面に配置されているAlN層を備える。半導体装置は、AlN層の表面に配置されているゲート絶縁膜を備える。半導体装置は、ゲート絶縁膜の表面に配置されているゲート電極を備える。半導体装置は、チャネル面が、GaN層のGaN単結晶の極性面に対して39°以上の角度を有している。
【0006】
本発明者らは、チャネル面にAlN層、ゲート絶縁膜、ゲート電極が順番に積層されているようなゲート構造において、負のゲート電圧に対するゲート電圧の負方向シフトの発生要因が、ゲート近傍のエネルギーバンドに起因することを見いだした。具体的には、ゲート絶縁膜とAlN層とのヘテロ界面の価電子帯側不連続が、フェルミ準位よりやや上方に位置する状況が発生した場合に、価電子帯不連続に正孔が蓄積され、界面が正帯電する。正電荷の蓄積量が増加するほど、しきい値電圧は負方向にシフトしてしまう。
【0007】
本明細書に開示する半導体装置の構造では、チャネル面が、GaN単結晶の極性面に対して39°以上の角度を有している。この角度範囲の結晶面では、AlN層とチャネル面との界面の分極電荷を、ゼロまたは負とすることができる。従って、AlN層の電界(すなわちバンド図の傾き)を緩和することができる。その結果、負のゲート電圧を印加した場合においても、ゲート絶縁膜とAlN層とのヘテロ界面の価電子帯側不連続が、フェルミ準位よりも下側に位置する状態を実現することができる。これにより、正孔蓄積に起因する負のゲート電圧シフトの発生を、抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1に係る半導体装置1の断面概略図である。
比較例の半導体装置の伝達特性を示すグラフである。
比較例の半導体装置のバンド図である。
本明細書の半導体装置1のバンド図である。
本明細書の半導体装置1に負の大きなゲート電圧を印加したときのバンド図である。
比較例の半導体装置1に負の大きなゲート電圧を印加したときのバンド図である。
実施例2に係る半導体装置101の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0009】
(半導体装置1の構成)
図1に、本実施例に係る半導体装置1の断面概略図を示す。半導体装置1は、プレーナゲートを備えた横型MOSFETである。半導体装置1は、半導体基板10を備えている。半導体基板10は、n型GaN基板11、n型GaN層12、p型GaN層13、が積層した構造を有している。n型GaN層12およびp型GaN層13は、n型GaN基板11上にエピタキシャル成長により形成された層である。
【0010】
p型GaN層13の上部には、n型GaNのソース領域14と、n型GaNのドレイン領域15が配置されている。ドレイン領域15は、ソース領域14から離れて配置されている。ソース領域14およびドレイン領域15は、イオン注入によって形成された領域である。p型GaN層13の上面13sは、チャネル面CSを備えている。チャネル面CSは、反転層が形成される面である。チャネル面CSは、ソース領域14とドレイン領域15との間に位置している。
(【0011】以降は省略されています)
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