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公開番号
2025119593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2025010561
出願日
2025-01-24
発明の名称
眼鏡レンズ様のレンズの清掃機械および清掃方法
出願人
エム イー アイ エス.アール.エル.
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
G02C
13/00 20060101AFI20250806BHJP(光学)
要約
【課題】レンズの効率的かつ確実であって容易でもある清掃がレンズの形状によらず可能になる機械および方法の提供。
【解決手段】機械1は、清掃すべきレンズLを保有し処理経路Pに沿って移送する取扱い部2と、これに保有されたレンズLを処理経路Pに沿った処理位置Wで処理するための処理室30、40、50を有する少なくとも一つの処理部3、4、5と、を備え、処理部は取扱い部2に保有されたレンズLを清掃するための清掃室を有する清掃部で構成される。少なくとも一つの処理部は取扱い部に保有されたレンズLが、取扱い部によって、処理経路に沿って端から端まで処理部に対して外側を相対的に移送可能である控え位置と、レンズが、処理位置Wで処理室に収受される収受位置との間を移動経路Mに沿って動かせるように設置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
眼鏡レンズ様のレンズを清掃する機械(1)であって、前記機械(1)は、 清掃すべきレンズ(L)を保有し処理経路(P)に沿って移送する取扱い部(2)と、
前記取扱い部(2)に保有された前記レンズ(L)を前記処理経路(P)に沿った処理位置(W)で処理するための処理室(30、40、50)を有する少なくとも一つの処理部(3、4、5)と、を備え、
少なくとも一つの前記処理部(3、4、5)は、前記取扱い部(2)に保有された前記レンズ(L)を清掃するための清掃室(30、40、50)を前記処理室(30、40、50)として有する清掃部(3、4、5)で構成され、
少なくとも一つの前記処理部(3、4、5)は、
● 前記取扱い部(2)に保有された前記レンズ(L)が、前記取扱い部(2)によって、前記処理経路(P)に沿って端から端まで少なくとも一つの前記処理部(3、4、5)に対して外側を相対的に移送可能である控え位置と、
● 前記取扱い部(2)に保有された前記レンズ(L)が、前記処理位置(W)で前記処理室(30、40、50)に収受され前記レンズ(L)が処理できるようになる収受位置と、
の間を移動経路(M)に沿って動かせるように設置される
ことを特徴とする機械(1)。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記取扱い部(2)は、前記処理経路(P)に沿って搬送方向(C)に動くようになっているコンベヤ(20)で構成され、
前記コンベヤ(20)は、好ましくは、閉ループの処理経路(P)を有する循環式コンベヤ(20)である
ことを特徴とする、請求項1に記載の機械(1)。
【請求項3】
前記取扱い部(2)は、前記レンズ(L)が前記処理経路(P)に沿って移送されつつ保有されて前記処理室(30、40、50)で処理されるように、前記レンズ(L)を好ましくは周縁部(E)で把持するための少なくとも一つの保有器具(21)で構成され、
前記保有器具(21)は、好ましくは、前記コンベヤ(20)に接続されて前記処理経路(P)に沿って動き、
前記保有器具(21)は、好ましくは、前記処理位置(W)で、関連する前記処理部(3、4、5)の方に、好ましくは垂直方向下側に、突出し、
前記保有器具(21)は、好ましくは、関連する前記処理部(3、4、5)に近づき、前記保有器具(21)に保有された前記レンズ(L)を、前記収受位置にある、関連する前記処理部(3、4、5)の関連する前記処理室(30、40、50)に入れるために、少なくとも前記処理位置(W)で移動可能に設置される
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の機械(1)。
【請求項4】
前記移動経路(M)は、並進移動経路であるか、および/または、
前記移動経路(M)は、実質的に垂直方向に延びる
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の機械(1)。
【請求項5】
前記清掃部は、前記レンズ(L)を洗浄する洗浄部(3)で構成され、
前記洗浄部(3)は好ましくは、前記清掃室(30、40、50)で前記レンズ(L)を化学的および/または機械的に洗浄するための清掃部材(7)で構成され、
前記清掃部材(7)は好ましくは、前記清掃室(30、40、50)で前記レンズ(L)を機械的に洗浄するためのブラシがけ器具(70)で構成され、
前記ブラシがけ器具(70)は好ましくは、前記清掃室(30、40、50)の清掃区域(A)に置かれた前記レンズ(L)のレンズ面(S)を清掃するために回転軸(X)の周りを回転可能に設置されたブラシ(71)で構成され、
前記回転軸(X)は好ましくは、傾斜軸(Y)を巡って傾斜可能であり前記ブラシ(71)の向きを前記清掃区域(A)に対して変化させることができて、前記傾斜軸(Y)の向きは、好ましくは、前記回転軸(X)に直交する方向である
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の機械(1)。
【請求項6】
各々が関連する前記控え位置と関連する前記収受位置との間を移動可能な複数の前記処理部(3、4、5)を備え、
複数の前記処理部(3、4、5)は、好ましくは一列に、もっと好ましくは一列に隣り合って、配置され、好ましくは、
● 前記処理部(3、4、5)は、関係する前記控え位置と前記収受位置との間を互いに個別に移動できるように配置されるか、または
● 少なくともいくつかまたはすべての前記処理部(3、4、5)は、前記控え位置と前記収受位置との間を連帯して移動するように設けられる
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の機械(1)。
【請求項7】
複数の前記処理部(3、4、5)は、複数の前記清掃部で構成され、
複数の前記清掃部は好ましくは、前記洗浄部(3)または複数の前記洗浄部(3)で構成され、好ましくは、
● 好ましくは、液体噴射を前記レンズ(L)に当てる液体ノズルのような洗い流し部材で構成され、洗浄された前記レンズ(L)を洗い流す少なくとも一つの洗い流し部(4)と、および/または、
● 好ましくは、流体噴射、好ましくはガス状流体噴射または空気噴射を前記レンズ(L)に当てる乾燥ノズルのような乾燥部材で構成されて、洗浄され、好ましくは洗い流しもされた前記レンズ(L)を乾燥する少なくとも一つの乾燥部(5)と、をさらに備える
ことを特徴とする、請求項6に記載の機械(1)。
【請求項8】
複数の前記処理部(3、4、5)は、関連する前記処理位置(W)としての検査位置で、清掃された前記レンズ(L)を検査する少なくとも一つの検査部で構成される、および/または、
少なくとも一つまたは複数の追加の処理部(6)は、前記処理経路(P)に沿って好ましくは一つ以上の前記清掃部(3、4、5)の下流にある検査位置(I)で、清掃された前記レンズ(L)を検査するための少なくとも一つの検査部(60)で構成され、
少なくとも一つの前記検査部(60)は好ましくは、光学的に前記レンズ(L)を検査するための少なくとも一つの光学検査部(61)、および/または外見的に前記レンズ(L)を検査するための少なくとも一つの外見検査部(62)で構成される
ことを特徴とする、請求項6または7に記載の機械(1)。
【請求項9】
少なくとも一つまたは複数の前記処理部(3、4、5)はすべて、前記取扱い部(2)の下方か、前記処理経路(P)の下方か、少なくとも関連する一つ以上の前記処理位置(W)の下方か、に設けられる、および/または、
前記収受位置は、前記控え位置よりも前記取扱い部(2)好ましくは関連する前記処理位置(W)に近い
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の機械(1)。
【請求項10】
前記処理経路(P)に沿って少なくとも一つの前記処理部(3、4、5)の上流に位置して、清掃すべき前記レンズ(L)を前記取扱い部(2)に、好ましくは前記コンベヤ(20)または存在する場合の前記保有器具(21)に載せるための載置部(80)と、および/または、
前記処理経路(P)に沿って少なくとも一つの前記処理部(3、4、5)の下流に、好ましくは存在する場合の一つ以上の追加の前記処理部(6)の下流にも位置し、清掃された前記レンズ(L)を前記取扱い部(2)好ましくは前記コンベヤ(20)または存在する場合の前記保有器具(21)から取り出すための取出し部81と、をさらに備え、
好ましくは、
● 前記載置部(80)および前記取出し部(81)は、同じ装填部(8)に設けられ、
● 前記載置部(80)および/または前記取出し部(81)はそれぞれ、前記レンズ(L)をそれぞれの装填位置と、前記取扱い部(2)好ましくは前記コンベヤ(20)または存在する場合の前記保有器具(21)と、の間で移送するための取扱い器具(83)で構成される
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の機械(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡レンズや他の種類の光学レンズのようなレンズを清掃する機械、およびこのようなレンズを清掃する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば眼鏡レンズ、ただしこれに限らない光学レンズの製造は、通常、光学製品製造所でいくつかの工程に分かれて行われる。これらのレンズには、製造処理中に、光学特性に影響を与えかねない粉塵、粒子、残留物が溜まることがある。清掃すればこれらの混入物を除く助けになり、後続の製造工程に進む前にレンズが汚れの無い状態になることが保証される。例えば超音波洗浄、溶剤洗浄、ブラシがけ洗浄、専門溶剤による洗い流しなどの異なる清掃方法が知られている。
【0003】
また、光学面の品質、物質の透明度および透過度、および光学パラメータの精度を評価するために各レンズを検査する必要もある。レンズの機能に影響を与えかねない瑕疵や凹凸や欠陥がないかどうか各レンズを検査するには、目視検査、自動光学的検査、干渉計のような専門機器を含む様々な手法が存在する。できれば、影響がある問題をなるべく早く特定し求められる品質基準を維持するために、このような検査は製造時の異なる各段階で行われる。
【0004】
様々な製造工程のうちのどれかに由来する粉塵や残留物をレンズから除去するため、既存の科学技術では長いトンネルのように設計された機械が提供され、その中で幹線ベルトコンベヤに沿って多数の清掃処理所が並べられている。汚れたレンズは、通常、搬送手段で洗浄機まで搬送されてから、自動アームで操作されるか手作業によって前述の幹線ベルトコンベヤに載せられる。各々の清掃処理所では、化学手法、機械的手法、熱的手法、超音波手法、などを用いて、通常はそれぞれ異なる清掃処理が行われる。レンズが機械の下流端から出てくると当該の清掃処理が完了し、レンズは前述の搬送手段に戻される。
【0005】
幹線コンベヤが異なる複数の清掃処理所を通って低速で移動する動作が装置全体の出力機能を決定する。通常、各レンズは、同時に清掃されるべき二つの対向面を有する。このため、幹線コンベヤは、レンズの最低限の支持領域にだけ接触し、両面をできるだけ露出させたままにして置き得る。
【0006】
レンズは、清掃機器から出た後に、例えば搬送手段に載せられて、別の処理段階まで移送される。例えば、レンズは、別の検査処理所に移送され、そこで光学面の品質、物質の透明度および透過度、および光学パラメータの精度を評価するために検査され得る。この検査は、瑕疵を強調して粉塵や他の移動体を本物の擦り傷や物質の混入と見分けるのに役立つ特別に設計された照明装置を活用して、自動機械や操作者によって行われる。
【0007】
非常に基本的で最小限の保持装置を有する一般的な幹線コンベヤは、光学面の直径や曲率と厚さとの比が大きな未加工レンズを安定して扱うことができるに過ぎない。このため、前述の装置を使える分野は、機械加工前の、または少なくともレンズの縁取り加工前の初期段階の機械加工工程に制限される。具体的には、レンズ面の機械加工が完了すると、最後の機械加工工程は、レンズを設置する眼鏡フレームにレンズを合わせる縁取り加工である。特に、眼鏡レンズの場合には、縁取りしたレンズの形状は、顧客の要望やファッション動向によって大きく変化する。未加工レンズの搬送技術を縁取りしたレンズにも使おうとすると、様々な清掃段階を通過するレンズを輸送する間に高い確率でレンズがだめになってしまうので問題があることが判明した。
【0008】
また、既知の幹線コンベヤ搬送装置は異なる洗浄処理所を低速で移動するので、ある工程処理所から次の工程処理所まで洗浄液を移送する結果になり、異なる段階で使用される各液体の化学成分の一貫性を維持する専用の浄化施設を要する汚染を引き起こしてしまう。また、コンベヤ装置が通過する小区画にある開口部は、レンズとその保有装置の横方向通路が必要になるので、十分に密閉されることはほとんどあり得ない。このため、ある小区画から別の小区画にさらに汚染が広がることになる。この問題は、隣同士の処理所の間隔を広くすれば既存の装置で解決するが、高価で場所とエネルギーを消費する比較的長い機械になってしまう。レンズを水平にして移送し引き続いて垂直方向に動かして隣り合う小区画に入れる幹線コンベヤ装置も存在する。ただ、これには、かなり複雑で、高価で、柔軟性のない幹線コンベヤ装置が必要となる。
【0009】
最終的な品質検査は、通常、別の機械、別の場所で行われ、そのためにしばしば前述の搬送手段を用いて、あるコンベヤから別のコンベヤにレンズを移送する面倒な処理が必要になる。これには追加のレンズ取扱いが必要になるので、より多くの取扱い装置を要し、コストと取扱い中にレンズがだめになる恐れとが増す。また、手作業であれ自動的であれ、レンズを何回も操作するとレンズが汚染されるので、検査工程で真の瑕疵を特定しレンズに溜まったほこりを考慮しなくてもよくするのが困難になる。特に人手による検査の場合には、レンズからほこりを、例えばエアガンや布や他の機械的手段で取り除こうとする作業者が、品質検査の最中にレンズに擦り傷を作ることさえあるので、欠陥品の数が増えることになりかねない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、眼鏡レンズや他の種類の光学レンズのようなレンズの効率的かつ確実であって容易でもある清掃が、できればレンズの形状によらず、可能になる機械および方法を提供することである。できれば、機械処理されて(例えば、縁取り加工されて)清掃されたレンズの検査が簡単にできて改善されるべきである。
(【0011】以降は省略されています)
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