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公開番号2025116574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011072
出願日2024-01-29
発明の名称二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラム
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20250801BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、段取替え用物の利用に伴う二酸化炭素の排出量を勘案して製品に関する二酸化炭素の排出量を求め得る二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、所定の期間に製造された対象種類の対象製品に関するCO2排出量を求める二酸化炭素排出量演算システム1000であって、前記複数の工程には、段取替えで用いられる段取替え用物を利用する段取替え用物利用工程が含まれ、段取替え用物を利用する工程ごとに、段取替え用物に関するCO2排出量の、所定の期間における総量を求め、この総量を、所定の第1割合で、前記段取替え用物を利用した前記工程を経て製造される製品に配賦して、新たな、対象種類の対象製品に関するCO2排出量を求める。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、所定の期間に製造された対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算システムであって、
前記複数の工程は、段取替えで用いられる物である段取替え用物を、利用する工程である段取替え用物利用工程を含み、
前記所定の期間に製造された製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程で利用した段取替え用物に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量を段取替え用物総CO

排出量として求める段取替え用物総排出量演算部と、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記段取替え用物総排出量演算部で求めた段取替え用物総CO

排出量における所定の第1割合を配賦量として求める配賦量演算部と、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記配賦量演算部で求めた配賦量を、前記対象種類の対象製品に関するCO

排出量に加算することによって、新たな、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める排出量演算部とを備える、
二酸化炭素排出量演算システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記配賦量演算部は、当該工程に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量に対する、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた当該工程に関するCO

排出量の割合を前記所定の第1割合として前記配賦量を求める、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項3】
前記配賦量演算部は、当該工程で処理された処理量または処理時間の、前記所定の期間における総量に対する、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた当該工程で処理された処理量または処理時間の割合を前記所定の第1割合として前記配賦量を求める、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項4】
前記所定の期間において1個の段取替え用物が複数の工程で用いられる場合、前記複数の工程それぞれについて、当該工程における段取替え用物に関するCO

排出量を、当該工程および当該工程より後に前記段取替え用物を利用する工程それぞれに所定の第2割合で配分する各配分量を求め、前記求めた各配分量を、当該工程および当該工程より後に前記段取替え用物を利用する工程それぞれに関する各CO

排出量に配分する配分量演算部をさらに備える、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項5】
原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、所定の期間に製造された対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算方法であって、
前記複数の工程は、段取替えで用いられる物である段取替え用物を、利用する工程である段取替え用物利用工程を含み、
前記所定の期間に製造された製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程で利用した段取替え用物に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量を段取替え用物総CO

排出量として求める段取替え用物総排出量演算ステップと、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記段取替え用物総排出量演算ステップで求めた段取替え用物総CO

排出量における所定の第1割合を配賦量として求める配賦量演算ステップと、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記配賦量演算ステップで求めた配賦量を、前記対象種類の対象製品に関するCO

排出量に加算することによって、新たな、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める排出量演算ステップとを備える、
二酸化炭素排出量演算方法。
【請求項6】
原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、所定の期間に製造された対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算プログラムであって、コンピュータを、請求項1ないし請求項4のずれか1項に記載の二酸化炭素排出量演算システムとして機能させるための二酸化炭素排出量演算プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素の排出量を求める二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境の保全等の観点から、二酸化炭素の排出量(CO

排出量)に関心が寄せられており、このような二酸化炭素の排出量に関する技術が研究、開発されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-191832号公報(特許第5097728号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造する場合、製造する製品の種類を変える際に、いわゆる段取替えが実施される。段取替えでは、例えば、製造する製品の種類に応じて、工程で用いる設備が保守、清掃されたり、前記設備の設定が変更されたり、前記設備を安定的に動作させるために予備稼働されたり、前記設備で加工する素材が変更されたり等が行われ、このよう場合に、段取替えの内容に応じて物(段取替え用物)が用いられる場合がある。例えば、金属素材の加工工程の場合、熱間圧延設備(熱間圧延装置)で圧延ロールが交換された場合、交換直後の圧延ロールの表面が不安定であるために、あるいは、ロール温度を適正温度まで昇温するために、前通し材が圧延される。あるいは例えば、連続焼鈍炉で製品Aの処理から、熱処理温度の異なる製品Bの処理に切り換える場合、製品Aのコイルと製品Bのコイルとの間に、連続焼鈍炉の温度変化に対する緩衝材(ダミー材)が溶接して接続される。あるいは例えば、冷間圧延設備(冷間圧延装置)で製品Aの処理から、板幅の異なる製品Bの処理に切り換える場合、製品Aと製品Bとの間に、板幅を徐々に変える板幅遷移材が溶接して接続される。製品に関する二酸化炭素の排出量を求める際に、このような前通し材、緩衝材および板幅遷移材等の、段取替えで用いられる物である段取替え用物の利用に伴う二酸化炭素の排出量を勘案することが望まれる。なお、このような段取替え用物は、製品として工場から出荷、販売されるものではなく、工場の製品ではない。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、段取替え用物の利用に伴う二酸化炭素の排出量を勘案して製品に関する二酸化炭素の排出量を求めることができる二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる二酸化炭素排出量演算システムは、原料から複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、所定の期間に製造された対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求めるシステムであって、前記複数の工程は、段取替えで用いられる物である段取替え用物を、利用する工程である段取替え用物利用工程を含み、前記所定の期間に製造された製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程で利用した段取替え用物に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量を段取替え用物総CO

排出量として求める段取替え用物総排出量演算部と、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記段取替え用物総排出量演算部で求めた段取替え用物総CO

排出量における所定の第1割合を配賦量として求める配賦量演算部と、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程について前記配賦量演算部で求めた配賦量を、前記対象種類の対象製品に関するCO

排出量に加算することによって、新たな、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める排出量演算部とを備える。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、同一種類の工程を1個の設備で実施する場合、あるいは、同一種類の工程を複数の設備で実施する場合であって前記複数の設備を区別しない場合、前記段取替え用物総排出量演算部は、前記所定の期間に製造された製品の製造に用いられた複数の工程(すなわち、複数の設備)それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程で利用した段取替え用物に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量を段取替え用物総CO

排出量として求める。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、同一種類の工程を複数の設備で実施する場合であって前記複数の設備を区別する場合、(すなわち、同一種類の工程を設備ごとに異なる複数の工程とみなす場合、言い換えれば、工程と設備との組み合わせで工程を区分けする場合)、前記段取替え用物総排出量演算部は、前記所定の期間に製造された製品の製造に用いられた複数の工程であって工程の実施に用いられる設備ごとの前記複数の工程それぞれについて、当該工程が前記段取替え用物利用工程である場合に、当該工程で利用した段取替え用物に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量を段取替え用物総CO

排出量として求める。
【0007】
このような二酸化炭素排出量演算システムは、段取替え用物を利用する工程ごとに、段取替え用物に関するCO

排出量の、所定の期間における総量を求め、この求めた総量を、所定の第1割合で、前記段取替え用物を利用した前記工程を経て製造される製品に配賦する。したがって、上記二酸化炭素排出量演算システムは、段取替え用物の利用に伴う二酸化炭素の排出量を勘案して製品に関する二酸化炭素の排出量を求めることができる。
【0008】
他の一態様では、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記配賦量演算部は、当該工程に関するCO

排出量の、前記所定の期間における総量に対する、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた当該工程に関するCO

排出量の割合を前記所定の第1割合として前記配賦量を求める。
【0009】
これによれば、CO

排出量の割合で配賦量を求める二酸化炭素排出量演算システムが提供できる。
【0010】
他の一態様では、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記配賦量演算部は、当該工程で処理された処理量または処理時間の、前記所定の期間における総量に対する、前記対象種類の対象製品の製造に用いられた当該工程で処理された処理量または処理時間の割合を前記所定の第1割合として前記配賦量を求める。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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