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公開番号2025112243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024080428
出願日2024-05-16
発明の名称非対称型オルソケラトロジーレンズ
出願人富螺(上海)医療器械有限公司
代理人個人
主分類G02C 7/04 20060101AFI20250724BHJP(光学)
要約【課題】ベースカーブと、前記ベースカーブの周縁から外側に向かって連続的に形成されるリバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブを含む非対称型オルソケラトロジーレンズを提供する。
【解決手段】前記ベースカーブ1の外縁が前記リバースカーブ2の外縁に結合して第1環状構造が構成される。前記第1環状構造のうち鼻側6に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間は、前記第1環状構造のうち側頭側5に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間よりも大きい。そのため、オルソケラトロジーレンズを装着したときに、リバースカーブ2の鼻側と側頭部側で、角膜との間に充填される涙液量が異なってくる。これにより、鼻側及び側頭部側に形成される負の圧力が不均衡となる結果、角膜上に鼻側寄りのデフォーカスリングが可能な限り形成されるため、オルソケラトロジーレンズによる近視の予防・抑制効果が有効に向上する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベースカーブと、前記ベースカーブの周縁から外側に向かって連続的に形成されるリバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブを含む非対称型オルソケラトロジーレンズであって、
前記ベースカーブの外縁が前記リバースカーブの外縁に結合して第1環状構造が構成され、前記第1環状構造のうち鼻側に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間は、前記第1環状構造のうち側頭側に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間よりも大きいことを特徴とする非対称型オルソケラトロジーレンズ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ベースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っており、前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記リバースカーブの外縁の中心点は、前記ベースカーブの円心を基準点として鼻側の方向にずらして設けられることを特徴とする請求項1に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項3】
前記リバースカーブの外縁は円形又は楕円形であることを特徴とする請求項2に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項4】
前記ベースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っており、前記リバースカーブの外縁は、半円弧及び半楕円弧により囲まれてなり、前記半円弧の円心及び前記半楕円弧の中心点は、いずれも前記ベースカーブの円心と重なり合っており、前記半円弧は、前記ベースカーブのうち側頭側の方向を向く側を取り囲み、前記半楕円弧は、前記ベースカーブのうち鼻側の方向を向く側を取り囲み、前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記半楕円弧上の点から前記ベースカーブの円心までの距離は、前記半円弧上の点から前記ベースカーブの円心までの距離以上となっていることを特徴とする請求項1に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項5】
前記リバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っており、前記ベースカーブの外縁は、半円弧及び半楕円弧により囲まれてなり、前記半円弧の円心及び前記半楕円弧の中心点は、いずれも前記リバースカーブの円心と重なり合っており、前記半円弧は側頭側の方向を向くように設けられ、前記半楕円弧は鼻側の方向を向くように設けられ、前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記半楕円弧上の点から前記リバースカーブの円心までの距離は、前記半円弧上の点から前記リバースカーブの円心までの距離以下となっていることを特徴とする請求項1に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項6】
前記ベースカーブの内表面は平坦面であり、前記リバースカーブは、前記ベースカーブの周縁から外側に連続的に湾曲して形成される第1カーブ及び第2カーブを含み、前記第1カーブの内表面の曲率は、前記第2カーブの内表面の曲率以下であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項7】
前記第1カーブの外縁上の点から前記ベースカーブまでの矢高値はいずれも等しいことを特徴とする請求項6に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項8】
前記第1カーブのうち側頭側の方向における外縁から前記ベースカーブまでの距離は、鼻側の方向における外縁から前記ベースカーブまでの距離と等しく、
前記第2カーブのうち側頭側の方向における外縁から前記第1カーブまでの距離は、鼻側の方向における外縁から前記第1カーブまでの距離よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項9】
前記第2カーブのうち側頭側の方向における外縁から前記第1カーブまでの距離をX1とし、前記第2カーブのうち鼻側の方向における外縁から前記第1カーブまでの距離をX2とすると、前記X2と前記X1との差は0.1~0.4mmであることを特徴とする請求項8に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
【請求項10】
前記第1カーブのうち側頭側の方向における外縁から前記ベースカーブまでの距離をX3とすると、X1に対する前記X3の比は1/3であることを特徴とする請求項9に記載の非対称型オルソケラトロジーレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オルソケラトロジーレンズの技術分野に関し、特に、非対称型オルソケラトロジーレンズに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
オルソケラトロジーレンズは、近視の予防・抑制における有効性と安全性から、世界で最も広く用いられている近視の予防・抑制手段の一つとなっている。オルソケラトロジーレンズの作用メカニズムは、主として、次の通りである。即ち、長期にわたり就寝時に装着することで、レンズが角膜の中央領域に正の圧力を付与し続ける。これにより、角膜中央領域の元の上皮細胞を周辺に移動させることで、中央に比較的平坦な治療領域を形成するとともに、周辺に相対的に隆起したデフォーカスリングを形成する。デフォーカスリングが形成されることで、中心周辺部の網膜は近視性デフォーカス状態となるため、眼軸の伸長が抑制されて、近視度数の進行が遅延する。
【0003】
一般的に、従来のオルソケラトロジーレンズは、ベースカーブ、リバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブという4つのカーブを含む。レンズの平面図から見ると、ベースカーブは円形の領域であり、残り3つのカーブは等しい幅のリング状領域である。このようなレンズが角膜の中心に位置決めされて良好な成形効果を奏した場合には、理論上、角膜の中央を中心とするデフォーカスリングが形成される。このようなデフォーカスリングが中心周辺部の網膜に発生させるデフォーカス量は比較的均一であり、軸上の最大周辺デフォーカス量が小さくなるため、有効な近視の予防・抑制を実現することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この点に基づき、本発明の目的は、上記の背景技術で提示した技術的課題を解決するための非対称型オルソケラトロジーレンズを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ベースカーブと、前記ベースカーブの周縁から外側に向かって連続的に形成されるリバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブを含む非対称型オルソケラトロジーレンズを提供する。前記ベースカーブの外縁が前記リバースカーブの外縁に結合して第1環状構造が構成される。前記第1環状構造のうち鼻側に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間は、前記第1環状構造のうち側頭側に位置する半分の環と角膜との間に規定される空間よりも大きい。
【0006】
更に、前記非対称型オルソケラトロジーレンズにおいて、前記ベースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っている。前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記リバースカーブの外縁の中心点は、前記ベースカーブの円心を基準点として鼻側の方向にずらして設けられる。
【0007】
更に、前記非対称型オルソケラトロジーレンズにおいて、前記リバースカーブの外縁は円形又は楕円形である。
【0008】
更に、前記非対称型オルソケラトロジーレンズにおいて、前記ベースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っている。前記リバースカーブの外縁は、半円弧及び半楕円弧により囲まれてなる。前記半円弧の円心及び前記半楕円弧の中心点は、いずれも前記ベースカーブの円心と重なり合っている。前記半円弧は、前記ベースカーブのうち側頭側の方向を向く側を取り囲み、前記半楕円弧は、前記ベースカーブのうち鼻側の方向を向く側を取り囲む。前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記半楕円弧上の点から前記ベースカーブの円心までの距離は、前記半円弧上の点から前記ベースカーブの円心までの距離以上となっている。
【0009】
更に、前記非対称型オルソケラトロジーレンズにおいて、前記リバースカーブ、アライメントカーブ及びペリフェラルカーブの外縁はいずれも円形であり、且つ、これらの円心は重なり合っている。前記ベースカーブの外縁は、半円弧及び半楕円弧により囲まれてなる。前記半円弧の円心及び前記半楕円弧の中心点は、いずれも前記リバースカーブの円心と重なり合っている。前記半円弧は側頭側の方向を向くように設けられ、前記半楕円弧は鼻側の方向を向くように設けられる。前記第1環状構造の鼻側の幅が側頭側の幅よりも大きくなるよう、前記半楕円弧上の点から前記リバースカーブの円心までの距離は、前記半円弧上の点から前記リバースカーブの円心までの距離以下となっている。
【0010】
更に、前記非対称型オルソケラトロジーレンズにおいて、前記ベースカーブの内表面は平坦面である。前記リバースカーブは、前記ベースカーブの周縁から外側に連続的に湾曲して形成される第1カーブ及び第2カーブを含む。前記第1カーブの内表面の曲率は、前記第2カーブの内表面の曲率以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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