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公開番号2025111586
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2025069376,2024077238
出願日2025-04-21,2021-01-07
発明の名称磁性粒子含有組成物、磁性粒子含有膜及び電子部品
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01F 1/26 20060101AFI20250723BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】透磁率に優れた磁性粒子含有膜を形成でき、かつ、沈降安定性に優れた磁性粒子含有組成物、磁性粒子含有組成物を用いて形成された磁性粒子含有膜及び磁性粒子含有膜を含む電子部品を提供する。
【解決手段】体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線において複数のピークトップを有する磁性粒子と、樹脂と、溶媒と、を含有する磁性粒子含有組成物であって、体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における複数のピークトップのうち、粒子径の最も小さいピークトップPminにおける粒子径をDminとし、粒子径の最も大きいピークトップPmaxにおける粒子径をDmaxとした場合、Dminに対するDmaxの割合が2超である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線において複数のピークトップを有する磁性粒子と、樹脂と、溶媒と、を含有し、
前記磁性粒子がフェライトを含む、磁性粒子含有組成物。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における前記複数のピークトップのうち、粒子径の最も小さいピークトップPminにおける粒子径をDminとし、粒子径の最も大きいピークトップPmaxにおける粒子径をDmaxとした場合、
前記Dminに対する前記Dmaxの割合が2超である、請求項1に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項3】
前記体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における前記複数のピークトップのうち、粒子径の最も小さいピークトップPminにおける粒子径をDminとした場合、
前記Dminが、体積基準の累積分布を表す粒度分布曲線における頻度が20%である場合の粒子径D
20
以下である、請求項1又は2に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項4】
前記Dminが、1~10μmである、請求項2又は3に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項5】
前記体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における前記複数のピークトップの数が、2つである、請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項6】
前記磁性粒子の含有量が、前記磁性粒子含有組成物の全質量に対して、60質量%以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項7】
前記樹脂が酸基、塩基性基又はアミド基を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項8】
前記溶媒に対する前記樹脂の溶解度が、10g/L以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項9】
前記磁性粒子はスピネルフェライトを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
【請求項10】
前記磁性粒子はNiを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の磁性粒子含有組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性粒子含有組成物、磁性粒子含有膜及び電子部品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子通信機器等においてはノイズ低減やエネルギー効率改良などの観点で、磁性体材料を用いた電子部品が使用されている。従来は、軟磁性金属粉末と樹脂とを有する組成物を型内に充填し、硬化させて得られる磁性体複合材料にコイルを巻き付けて得られたインダクタをプリント配線板上に実装していた。
しかしながら、近年の電子部品の小型化の要求から、プリント配線板の導体パターンによってコイルを形成し、インダクタをプリント配線板の内部に設ける方法が採用される場合がある。このようなインダクタ等の電子部品の製造において、例えば、特許文献1では、磁性体無機粒子(磁性粒子)と、磁性体無機粒子を分散させる働きを有する化合物と、樹脂と、有機溶媒と、を含むペースト組成物(磁性粒子含有組成物)を用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-263645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、特許文献1を参照にして、磁性粒子と、樹脂と、溶媒と、を含有する磁性粒子含有組成物を調製したところ、磁性粒子含有組成物中の磁性粒子の優れた沈降安定性(すなわち、磁性粒子が沈降しにくいこと)と、磁性粒子含有組成物を用いて得られる磁性粒子含有膜の優れた透磁率と、の両立が困難になる場合があり、改善の余地があることを明らかとした。
【0005】
そこで、本発明は、透磁率に優れた磁性粒子含有膜を形成でき、かつ、沈降安定性に優れた磁性粒子含有組成物を提供することを課題とする。また、本発明は、磁性粒子含有組成物を用いて形成された磁性粒子含有膜、及び、磁性粒子含有膜を含む電子部品を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線において複数のピークトップを有する磁性粒子と、樹脂と、溶媒と、を含有する、磁性粒子含有組成物は、沈降安定性に優れ、かつ、これを用いて形成された磁性粒子含有膜の透磁率が優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
【0007】
[1]
体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線において複数のピークトップを有する磁性粒子と、樹脂と、溶媒と、を含有する、磁性粒子含有組成物。
[2]
上記体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における上記複数のピークトップのうち、粒子径の最も小さいピークトップPminにおける粒子径をDminとし、粒子径の最も大きいピークトップPmaxにおける粒子径をDmaxとした場合、
上記Dminに対する上記Dmaxの割合が2超である、[1]に記載の磁性粒子含有組成物。
[3]
上記体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線における上記複数のピークトップのうち、粒子径の最も小さいピークトップPminにおける粒子径をDminとした場合、
上記Dminが、体積基準の累積分布を表す粒度分布曲線における頻度が20%である場合の粒子径D
20
以上である、[1]又は[2]に記載の磁性粒子含有組成物。
[4]
上記Dminが、1~10μmである、[2]又は[3]に記載の磁性粒子含有組成物。
[5]
上記磁性粒子が、2つのピークトップを有する、[1]~[4]のいずれかに記載の磁性粒子含有組成物。
[6]
上記磁性粒子の含有量が、上記磁性粒子含有組成物の全質量に対して、60質量%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の磁性粒子含有組成物。
[7]
上記樹脂が酸基、塩基性基又はアミド基を有する、[1]~[6]のいずれかに記載の磁性粒子含有組成物。
[8]
上記溶媒に対する上記樹脂の溶解度が、10g/L以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の磁性粒子含有組成物。
[9]
[1]~[8]のいずれかに記載の磁性粒子含有組成物を用いて形成される、磁性粒子含有膜。
[10]
[9]に記載の磁性粒子含有膜を含む、電子部品。
[11]
インダクタとして用いられる、[10]に記載の電子部品。
[12]
アンテナとして用いられる、[10]に記載の電子部品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、透磁率に優れた磁性粒子含有膜を形成でき、かつ、沈降安定性に優れた磁性粒子含有組成物を提供できる。また、本発明は、磁性粒子含有組成物を用いて形成された磁性粒子含有膜、及び、磁性粒子含有膜を含む電子部品も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の組成物に含まれる磁性粒子の体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線の一例を示す粒度分布図である。
本発明の組成物に含まれる磁性粒子の体積基準の累積分布を表す粒度分布曲線の一例を示す粒度分布図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に限定されない。
本明細書中における基(原子団)の表記について、本発明の趣旨に反しない限り、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さない基と共に置換基を有する基をも包含する。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含する。また、本明細書中における「有機基」とは、少なくとも1個の炭素原子を含む基をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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