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公開番号
2025112165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024006305
出願日
2024-01-18
発明の名称
X線CT装置、及び、画像処理のためのプロセッサ
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
弁理士法人山王坂特許事務所
主分類
A61B
6/03 20060101AFI20250724BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】X線CT装置の動き補正再構成の際に、過剰な動き補正や変形を防ぎ、特に体軸方向について画像の連続性を保つこと、及び、画像再構成条件に応じた最適な条件で動き補正再構成を行うこと。
【解決手段】本発明のX線CT装置の画像処理用のプロセッサは、動き情報を取得するための動き推定モデルとして、空間ドメインと時間ドメインとの連続性について、それぞれ、独立に調整可能な正則化項を含む動き推定モデルを備える。この動き推定モデルは、正則化項の重みや制御点位置を調整可能に構成されている。動き情報取得部は、画像再構成条件であるFOVや画像再構成間隔に応じて、動き推定モデル、或いは、動き推定モデルを用いた制御点パラメータの算出方法を自動的に調整する。これにより、一つの断面内での画像連続性と体軸方向のスライス間画像連続性を良好に維持することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
被写体の周囲を回転するX線源及びX線検出器を搭載したスキャナと、当該スキャナの前記被検体の体軸方向における位置を前記被検体に対し相対的に移動する移動機構とを有し、前記被写体に対する角度及び体軸方向の位置が異なる透過X線データを取得する撮像部、及び、前記撮像部が取得した透過X線データを用いて前記被検体の断層像を生成する演算部を備え、
前記演算部は、
前記透過X線データを用いて正対する位置の一対の部分再構成画像を生成する部分再構成画像生成部と、前記一対の部分再構成画像に、動き推定モデルを適用しスキャン中の被検体の動き情報を取得する動き情報取得部と、前記動き情報と180度以上の角度範囲で取得した透過X線データとを用いて断層像を再構成する動き補正再構成部と、を備え、
前記動き推定モデルは、独立して調整可能な、画像の空間的連続性を保つ第1正則化項及び時間的連続性を保つ第2正則化項を含み、
前記動き情報取得部は、画像再構成条件に応じて前記動き推定モデル及びそれを用いた動き推定の算出方法の少なくとも一方を自動的に変化させることを特徴とするX線CT装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のX線CT装置であって、
前記動き情報取得部は、画像再構成条件に応じて前記動き推定モデルを調整する動き推定モデル調整部を含むことを特徴とするX線CT装置。
【請求項3】
請求項2に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、画像再構成条件に応じて、第1正則化項の重み、及び第2正則化項の重みの少なくとも一方を調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項4】
請求項3に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、前記画像再構成条件として設定されたFOVに応じて、前記第1正則化項の重みを調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項5】
請求項3に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、前記画像再構成条件として設定された画像再構成間隔に応じて、前記第2正則化項の重みを調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項6】
請求項3に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、画像再構成条件に応じて、正則化項の重みの調整とともに、前記動き推定モデルの制御点を調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項7】
請求項2に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、前記画像再構成条件として設定されたFOVに応じて、前記動き推定モデルの制御点を調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項8】
請求項7に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、前記FOVに応じて、前記動き推定モデルの隣接制御点間の画素数を調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項9】
請求項7に記載のX線CT装置であって、
前記動き推定モデル調整部は、前記FOVに応じて、画像空間における画像中心に対する制御点の位置が一定となるように前記制御点の座標を調整することを特徴とするX線CT装置。
【請求項10】
請求項1に記載のX線CT装置であって、
前記動き情報取得部は、前記動き推定モデルを用いた制御点パラメータ算出において、画像再構成条件として設定された画像再構成間隔に応じて、算出方法を動的に調整することを特徴とするX線CT装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はX線CT装置及びX線CT装置で得られる透過X線データを処理するプロセッサに関し、特にCT画像の動き補正再構成技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
X線CT装置は、X線源とX線検出器とを搭載したスキャナの開口に被写体を配置し、スキャナを回転させながら撮影を行い、スキャナの各角度で取得したX線投影データを用いて被写体断面の画像を再構成する。この際、スキャナに対する被検体の体軸方向の位置を移動させながら、撮影を行うことで、体軸方向に沿って複数断面の画像を得る。
【0003】
CT装置を用いた胸部撮影など、被検体に動きのある部位の撮影では、動きによるアーチファクトを低減するために、撮影時の被検体の動き情報を検出し、動き情報を用いて画像再構成する動き補正再構成が広く採用されている。
【0004】
動き情報の検出には、目標とする画像再構成位置を中心として、時間的に正対する位置で取得した180度未満の透過X線データ(以下、投影データという)を用いて再構成した部分再構成(PAR:Partial Angle Reconstruction)画像(以下、PAR画像という)の対を用いる(例えば、特許文献1)。具体的には、一対のPAR画像を構成する2つのPAR画像は、被写体を180度反転した方向から投影したデータを再構成したものであり、スキャナが180度移動する間に被写体の動きがなければ同じ画像となるが、その間の心拍動や呼吸動による変化がある。動き補正再構成では、このようなPAR画像の各画素の変化量を動き情報として算出し、各投影データに対し動き情報に基づく補正を行って画像を再構成する。
【0005】
心臓をターゲットとする心臓撮影では、心拍動の影響を極力低減するために、目標とする画像再構成位置を心位相の特定の位相に一致させる心電同期撮影を行う。従って、PAR画像から得られる動き情報も、特定の位相に対応する情報である。一方、心電同期を行わない胸部撮影(非同期撮影)などでは、各断面の画像で再構成中心位相が異なるため、特に体軸方向について画像の連続性が大幅に低下するという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許公開2018/0005414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される技術では、PAR画像を用いて動き情報を取得する際の動き推定モデルとして、PAR画像取得時の時間情報も加味した4DのBスプライン関数に基づくフリーフォーム変形モデルを使用するとともに、複数のPAR画像対を用いることで、再構成中心位相が揃わないことによる画像の連続性の劣化を防止する。しかし、この技術では、1枚の断面の再構成に複数のPAR画像対を用いるため、演算コストが大きいという課題がある。またこの技術では体軸方向の画像の連続性については考慮されていない。
【0008】
また非同期撮影では、通常、心電同期撮影よりテーブルスピードが早く疎なスキャンとなり、PAR画像作成に使用できるデータが少なくなる。そのため動き補正精度が低下してしまうという課題がある。
【0009】
さらに体軸方向に連続して撮影したデータを画像再構成する場合に、撮影位置によってスライス厚やFOVなどの画像再構成条件を変更することがあるが、従来の動き補正再構成技術では、画像再構成条件に動き補正精度が大きく依存してしまう。
【0010】
本発明は、X線CT装置を用いた撮影において、特に体軸方向について画像の連続性を保つこと、及び画像再構成条件に拘わらず最適な動き補正再構成を可能にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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