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公開番号2025110363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024137910
出願日2024-08-19
発明の名称電子写真部材、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置並びにイオン導電剤
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 15/08 20060101AFI20250718BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温環境下、長期にわたって多数枚の電子写真画像の形成に供した場合においても、高品位な電子写真画像を安定して形成し得る電子写真部材の提供。
【解決手段】導電性の基体と、該基体上の導電層と、を有する電子写真部材であって、該導電層が、第1の樹脂と、第2の樹脂とを含み、該第1の樹脂が、ウレタン結合、エーテル結合、及び、芳香環からなる群から選択される少なくとも一を有する樹脂であり、該第2の樹脂が、式(1)で表される構造と特定構造とを有する(メタ)アクリル樹脂を含むことを特徴とする電子写真部材。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導電性の基体と、該基体上の導電層と、を有する電子写真部材であって、
該導電層が、第1の樹脂と、第2の樹脂とを含み、
該第1の樹脂が、ウレタン結合、エーテル結合、及び、芳香環からなる群から選択される少なくとも一を有する樹脂であり、
該第2の樹脂が、下記式(1)で表される構造と下記式(2)で表される構造とを有する(メタ)アクリル樹脂を含むことを特徴とする電子写真部材:
TIFF
2025110363000034.tif
43
170
TIFF
2025110363000035.tif
33
170
式(1)において、

12
は水素原子またはメチル基を表し、

13
は炭素数1~7の直鎖または分岐を有するアルキレン基を表し、

14
はフッ素原子または炭素数1~4の直鎖若しくは分岐を有するパーフルオロアルキル基を表し、


はリチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一を表す;
式(2)において、

21
は水素原子またはメチル基を表し、

22
は炭素数1~6の直鎖若しくは分岐を有するアルキル基、または炭素数5~6の脂環式の炭化水素基を表す。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記導電層が、バインダー樹脂を含み、
該バインダー樹脂が、前記第1の樹脂を含む、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項3】
前記第1の樹脂が、ポリウレタン、ポリエーテル、及びポリフェニレンからなる群から選択される少なくとも一の樹脂である請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項4】
前記導電層は、前記導電層の外表面から深さ方向に0.1μmまでの第1の領域において、前記第1の樹脂と、前記第2の樹脂と、を含む請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項5】
前記第1の領域において、前記第1の樹脂と前記第2の樹脂とが相互侵入高分子網目構造を構成している請求項4に記載の電子写真部材。
【請求項6】
前記第1の樹脂が、ポリウレタンである、請求項5に記載の電子写真部材。
【請求項7】
前記第1の領域における、前記第1の樹脂に対応する熱クロマトグラムのピークトップ温度をT1(℃)とし、
前記導電層の内表面から、前記外表面に向けて厚さ0.1μmの第2の領域に含まれる前記第1の樹脂に対応する熱クロマトグラムのピークトップ温度をT2(℃)としたとき、該T1及び該T2が下記式(3)で示される関係を満たす請求項5に記載の電子写真部材:
T1>T2 (3)。
【請求項8】
前記T1及び前記T2が、下記式(4)を満たす請求項7に記載の電子写真部材:
(T1-T2)>1.0(℃) (4)。
【請求項9】
前記導電層の厚みが、2.0μm以上、150.0μm以下である請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項10】
前記第1の領域における、前記第1の樹脂に対応する熱クロマトグラムのピークトップ温度をT1(℃)とし、
前記導電層の内表面から、前記外表面に向けて厚さ0.1μmの第2の領域に含まれる前記第1の樹脂に対応する熱クロマトグラムのピークトップ温度をT2(℃)とし、
前記導電層の外表面から深さ方向に1.0μm以上、1.1μm以下の第3の領域における、前記第1の樹脂に対応する熱クロマトグラムのピークトップ温度をT3(℃)としたときに、該T1、該T2及び該T3が、下記式(5)で示される関係及び式(6)で示される関係を満たす請求項5に記載の電子写真部材:
T1>T3 (5);
|T1-T3|>|T3-T2| (6)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式を採用した装置に組み込まれる、電子写真部材に関する。また、本開示は、該電子写真部材を用いた電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置に関する。また、本開示は、イオン導電剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真画像形成装置(「電子写真装置」ともいう)においては、例えば、現像部材、帯電部材、トナー供給部材、クリーニング部材として、導電層を備えた電子写真部材が使用されている。電子写真部材の導電層は、例えば、電気抵抗値が、1.0×10

~1.0×10

Ωの範囲に制御されている。また導電性は部材全体にわたって均一で、経時的に安定である必要がある。導電層に所定の導電性を付与するために用いられる導電剤として、カーボンブラック等の導電性粒子や、スルホニルイミドアニオンと金属カチオンの塩化合物のようなイオン導電剤がある。
【0003】
カーボンブラック等の導電性粒子が添加されてなる電子導電性ローラは、長期にわたる通電においても、導電成分の偏在による高抵抗化のような変化が起こりにくいという利点がある。しかし一方で、カーボンブラック等の導電性粒子は均一分散が難しく、局所的に高抵抗または低抵抗な部位が発生することがある。イオン導電剤が添加されてなるイオン導電性ローラは、電子導電性ローラと比較すると、導電剤の分散ムラに起因する電気抵抗値のムラを低減させることができ、局所的に高抵抗または低抵抗な部位は生じにくい。そのため、現像ローラにおいては感光体に均一に現像剤を現像でき、帯電ローラにおいては感光体表面の均一な帯電が可能になる。
【0004】
特許文献1には、非塩素・非臭素系のポリマーを主成分とし、フルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩を含有したポリマー組成物を用いて形成される導電性ローラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-163825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、電子写真装置には、より苛酷な環境下においても高画質、高耐久性を維持できることが求められている。本発明者らは、特許文献1に記載の導電性ローラを電子写真プロセスカートリッジに現像ローラとして装着、このプロセスカートリッジを用いて、温度0℃の環境にて多数枚の電子写真画像の出力を行った。その結果、出力枚数が多くなるにつれて電子写真画像にゴーストの発生が認められる場合があった。
【0007】
本開示の少なくとも一の態様は、低温環境下における高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する電子写真部材の提供に向けたものである。
また、本開示の少なくとも一の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する電子写真プロセスカートリッジの提供に向けたものである。
また、本開示の少なくとも一の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
さらに、本開示の少なくとも一の態様は、イオンの効果的な解離に資するイオン導電剤
の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の少なくとも一の態様によれば、
導電性の基体と、該基体上の導電層と、を有する電子写真部材であって、
該導電層が、第1の樹脂と、第2の樹脂とを含み、
該第1の樹脂が、ウレタン結合、エーテル結合、及び、芳香環からなる群から選択される少なくとも一を有する樹脂であり、
該第2の樹脂が、下記式(1)で表される構造と下記式(2)で表される構造とを有する(メタ)アクリル樹脂を含む電子写真部材が提供される。
TIFF
2025110363000001.tif
43
170
TIFF
2025110363000002.tif
33
170
式(1)において、

12
は水素原子またはメチル基を表し、

13
は炭素数1~7の直鎖または分岐を有するアルキレン基を表し、

14
はフッ素原子または炭素数1~4の直鎖若しくは分岐を有するパーフルオロアルキル基を表し、


はリチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一を表す;
式(2)において、

21
は水素原子またはメチル基を表し、

22
は炭素数1~6の直鎖若しくは分岐を有するアルキル基、または炭素数5~6の脂環式の炭化水素基を表す。
【0009】
また、本開示の少なくとも一の態様によれば、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている電子写真プロセスカートリッジであって、本開示の電子写真部材を具備する電子写真プロセスカートリッジが提供される。
さらに、本開示の少なくとも一の態様によれば、本開示の電子写真部材を現像部材として具備する電子写真画像形成装置が提供される。
【0010】
加えて、本開示の少なくとも一の態様によれば、
下記式(1)で表される構造と下記式(2)で表される構造とを有する(メタ)アクリル樹脂を含むイオン導電剤が提供される。
TIFF
2025110363000003.tif
43
170
TIFF
2025110363000004.tif
33
170
式(1)において、

12
は水素原子またはメチル基を表し、

13
は炭素数1~7の直鎖または分岐を有するアルキレン基を表し、

14
はフッ素原子または炭素数1~4の直鎖若しくは分岐を有するパーフルオロアルキル基を表し、


はリチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一を表す;
式(2)において、

21
は水素原子またはメチル基を表し、

22
は炭素数1~6の直鎖若しくは分岐を有するアルキル基、または炭素数5~6の脂環式の炭化水素基を表す。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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