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公開番号2025114108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008572
出願日2024-01-24
発明の名称記録装置、及び、記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250729BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】適切な乾燥時間を確保しつつ、スループットを向上させることができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、搬送部、記録部、乾燥部及び、乾燥部を制御する制御部を備える。記録を行うことが可能な位置に画像が位置する場合、制御部は、搬送部に所定の搬送速度で記録媒体を搬送させる。記録を行うことが可能な位置に記録を行う必要が無い記録媒体の空白領域が位置し、且つ、乾燥部と記録部との間に画像が存在しない場合、制御部は、搬送部に所定の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で記録媒体を搬送させる。記録を行うことが可能な位置に空白領域が位置し、且つ、乾燥部と記録部との間に画像が存在する場合、制御手段は、搬送手段に第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度で記録媒体を搬送させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送される記録媒体に液体を付与することにより画像を記録する記録手段と、
記録媒体の搬送経路において、前記記録手段よりも下流に設けられ、前記記録手段によって付与された液体を乾燥させるための乾燥手段と、
前記搬送手段、前記記録手段、及び、前記乾燥手段を制御する制御手段と、
を備えた記録装置であって、
(i)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の画像を記録するべき領域が位置する場合、前記制御手段は、前記搬送手段に所定の搬送速度で記録媒体を搬送させ、
(ii)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の記録を行う必要が無い領域が位置し、且つ、前記乾燥手段と前記記録手段との間に前記記録手段によって記録された画像が存在しない場合、前記制御手段は、前記搬送手段に前記所定の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で記録媒体を搬送させ、
(iii)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の記録を行う必要が無い領域が位置し、且つ、前記乾燥手段と前記記録手段との間に前記記録手段によって記録された画像が存在する場合、前記制御手段は、前記搬送手段に前記第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度で記録媒体を搬送させる、
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記第2の搬送速度は、前記所定の搬送速度と等しい、
請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第2の搬送速度は、前記所定の搬送速度よりも速い、
請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記第2の搬送速度は、前記記録手段によって記録された画像が前記乾燥手段を通過するために要する時間が、前記画像を乾燥するのに適切な予め設定された乾燥時間となる速度である、
請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記乾燥時間を、記録媒体の種類、液体の種類、記録品位、環境温度、及び、環境湿度の少なくとも1つを含む記録条件に基づいて設定する設定手段を、更に、備え、
前記制御手段は、前記設定手段が設定した前記乾燥時間に基づいて前記第2の搬送速度を設定する、
請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記記録条件の少なくとも一部を、ユーザーが入力するための入力手段を、更に、備える、
請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記記録条件と前記乾燥時間とを対応付けて記憶する記憶手段を、更に、備え、
前記設定手段は、前記記憶手段を参照することにより前記記録条件に対応する前記乾燥時間を設定する、
請求項5に記載の記録装置。
【請求項8】
前記乾燥時間は、前記画像を乾燥するのに適切な最小の時間と最大の時間とを含む、
請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記設定手段によって、速度よりも画質を優先する記録品位が設定された場合、前記制御手段は、画質よりも速度を優先する記録品位が設定された場合よりも、低速になるように前記第2の搬送速度を設定する、
請求項5に記載の記録装置。
【請求項10】
前記設定手段によって、記録媒体として耐水性の高い媒体が設定された場合、前記制御手段は、耐水性の低い媒体が設定された場合よりも、低速になるように前記第2の搬送速度を設定する、
請求項5に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、記録装置、及び、記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、記録媒体の搬送経路に、記録部と乾燥部が配置されたインクジェットプリント装置(記録装置)が開示されている。この構成によれば、記録が行われた後、記録媒体に付与されたインクは、乾燥部によって効率的に乾燥される。
【0003】
特許文献2には、記録媒体の搬送経路に、記録部と乾燥部が配置された構成において、シート(記録媒体)に対して記録を行なわない空白領域が存在する場合、通常の速度よりも速い速度でシートを搬送する記録装置が開示されている。この構成によれば、シートに空白領域が存在する場合におけるスループットの向上が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-214767号公報
特開2013-28090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2のように通常よりも速い速度でシートを搬送する場合、スループットは向上するものの、記録媒体において乾燥部による乾燥が不十分となることがある。特許文献1、及び、特許文献2は、状況に応じて搬送速度が変わった場合に、適切な乾燥時間を確保することについて何も言及していない。
【0006】
そこで、本開示は、適切な乾燥時間を確保しつつ、スループットを向上させることができる記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の記録装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される記録媒体に液体を付与することにより画像を記録する記録手段と、記録媒体の搬送経路において、前記記録手段よりも下流に設けられ、前記記録手段によって付与された液体を乾燥させるための乾燥手段と、前記搬送手段、前記記録手段、及び、前記乾燥手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、(i)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の画像を記録するべき領域が位置する場合、前記制御手段は、前記搬送手段に所定の搬送速度で記録媒体を搬送させ、(ii)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の記録を行う必要が無い領域が位置し、且つ、前記乾燥手段と前記記録手段との間に前記記録手段によって記録された画像が存在しない場合、前記制御手段は、前記搬送手段に前記所定の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で記録媒体を搬送させ、(iii)前記記録手段が記録を行うことが可能な位置に記録媒体の記録を行う必要が無い領域が位置し、且つ、前記乾燥手段と前記記録手段との間に前記記録手段によって記録された画像が存在する場合、前記制御手段は、前記搬送手段に前記第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度で記録媒体を搬送させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の記録装置によれば、適切な乾燥時間を確保しつつ、スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に適用することが可能な記録システムの一例を示す模式図。
本実施形態に適用することが可能な記録装置の構成の一例を示すブロック図。
記録装置の外観斜視図。
本実施形態に適用することが可能な乾燥部の一例を示す断面模式図。
本実施形態に適用することが可能なメニュー画面の一例を示す図。
本実施形態に適用することが可能な選択画面の一例を示す図。
記録装置の内部構造を示す斜視図。
本実施形態に適用することが可能な搬送構成の断面を示す模式図。
本実施形態の記録動作が行われる場合における処理を示すフローチャート。
本実施形態に適用することが可能な案内画面の一例を示す図。
本実施形態における処理の詳細を示すフローチャート。
本実施形態に適用することが可能な確認画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
<記録システム100>
図1は、本実施形態に適用することが可能な記録システム100の一例を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)

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