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公開番号
2025109190
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2025003107
出願日
2025-01-08
発明の名称
水稲の栽培方法
出願人
浙江家楽蜜園藝科技有限公司
代理人
個人
主分類
A01G
7/00 20060101AFI20250716BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【解決手段】水稲の栽培方法に関し、当該方法は、前作を収穫した後、水稲を播種する前にロータリ耕耘を行い、まぐわで土壌を均し、地面を平らにする地均しステップS1と、水稲専用肥料を基肥として使用し、又は窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料を基肥として使用する基肥施用ステップS2と、種子処理ステップS3と、溝掘り畝立て→集中定置側条施肥→点滴灌漑帯敷設→フィルム張り→精密播種→定量穴注水→フィルム上土押しを順に行うように乾田直播機を使用して乾田播種を行うフィルム張り乾田播種ステップS4と、追肥ステップS5と、苗期除草ステップS6と、病害防除ステップS7と、を含む。
【効果】水不足地域及び乾燥地域で、最小限の注水量を使用して乾田播種を行うことができ、少ない灌水量でも、必要な水分と栄養素を素早く得ることができ、水を節約し、肥料効率を向上させ、水稲の早期生育と安定した高収量のために好ましい条件を作り出す。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前作を収穫した後、水稲を播種する前に深さ15cm~25cmのロータリ耕耘を行い、まぐわで土壌を均し、地面を平らにする地均しステップS1と、
水稲専用肥料を基肥として使用し、又は窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料を基肥として使用する基肥施用ステップS2と、
風乾した稲種を洗浄して温水に浸した後、消毒液に浸して殺菌し、取り出して風乾し、粉衣処理を行って粉衣種子を得る種子処理ステップS3と、
溝掘り畝立て→集中定置側条施肥→点滴灌漑帯敷設→フィルム張り→精密播種→定量穴注水→フィルム上土押しを順に行うように乾田直播機を使用して乾田播種を行うフィルム張り乾田播種ステップS4であって、溝の真ん中に水肥料溝としての狭溝を形成し、集中定置側条施肥において、施肥総量の30%~50%又は水稲専用肥料の施肥総量の60%を機械式施肥装置によって前記水肥料溝に均一に施用し、前記点滴灌漑帯敷設において、機械式装置によって点滴灌漑帯を前記水肥料溝内に平滑に敷設し、肥料の上に載置するフィルム張り乾田播種ステップS4と、
水稲の分げつ期に総量の18%~22%の窒素肥料と18%~22%のカリウム肥料を追加施用し、節間伸長期に総量の18%~22%の窒素肥料と18%~22%のカリウム肥料を追加施用し、出穂期に生育状況に応じて肥料を適量施用し又は葉面追肥を行う追肥ステップS5と、
雑草の生育状況に応じて、水稲の2.5葉期と分げつ期後期にそれぞれ除草剤を使用して雑草を除去する苗期除草ステップS6と、
水稲の生育期間中、紋枯病、いもち病、白葉枯病、イネウンカ類、コブノメイガ及びニカメイガのうちの1つ以上を防除する病害防除ステップS7と、を含むことを特徴とする、
水稲の栽培方法。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
ステップS2において、窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料を基肥として使用する場合、まず窒素肥料の施用総量の55%~65%を基肥として施用し、そのうち、25%~35%の肥料を耕起時に全層に施用し、25%~35%の肥料を点滴灌漑帯の下の溝内に集中定置側条施用し、
次に、リン肥料の施用総量の100%を基肥として施用し、そのうち、65%~75%の肥料を耕起時に全層に施用し、25%~35%の肥料を点滴灌漑帯の下の溝内に集中定置側条施用し、
その後、カリウム肥料の施用総量の55%~65%を基肥として施用し、そのうち、25%~35%の肥料を耕起時に全層に施用し、25%~35%の肥料を点滴灌漑帯の下の溝内に集中定置側条施用し、
施肥総量における窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料の質量比は、2.3~2.7:0.9~1.1:1.2~1.7であり、窒素肥料施用量は、窒素で188~225kg/hm
2
であり、リン肥料施用量は、五酸化二リンで75~90kg/hm
2
であり、カリウム肥料施用量は、酸化カリウムで113~135kg/hm
2
であることを特徴とする、
請求項1に記載の水稲の栽培方法。
【請求項3】
ステップS2において、水稲専用肥料を基肥として使用する場合、全部の使用量の基肥を点滴灌漑帯の下の溝内に施用したり、一部の使用量の基肥を耕起時に全層に施用し、一部の使用量の基肥を点滴灌漑帯の下の溝内に集中定置側条施用したりし、前記水稲専用肥料は、N-P
2
O
5
-K
2
O=20-8-12であることを特徴とする、
請求項1に記載の水稲の栽培方法。
【請求項4】
ステップS3において、稲種を温水に浸すことは、稲種を2000倍のプロクロミラ溶液に20~25℃の溶液温度で3~4d浸し、取り出して水を切り、粉衣処理を行って、風乾することであることを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載の水稲の栽培方法。
【請求項5】
ステップS4において、溝掘り畝立ては、乾田直播機の溝掘り畝立て装置によって、播種帯の土壌を、畝と溝が逆台形となる畝溝形状にし、広狭行間大畝溝底穴播き及び1フィルム2管4行の栽培方式を使用することであることを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載の水稲の栽培方法。
【請求項6】
溝は、底部幅が28cmであり、上開口幅が38cmであり、深さが3cmであり、
水肥料溝は、深さが3cmであり、幅が3cmであり、
畝は、底部幅が24cmであり、頂部幅が14cmであり、全高が3cmであることを特徴とする、
請求項5に記載の水稲の栽培方法。
【請求項7】
土押しは、覆土装置によって土壌を種子穴帯、両側のフィルムの上面及び種子穴口に均一に覆い、厚さ0.5~1cmの土壌帯を形成することであることを特徴とする、
請求項5に記載の水稲の栽培方法。
【請求項8】
前記精密播種は、乾田直播機の播種装置によって、フィルム張り後の表面に孔を開けて播種することであり、
前記定量穴注水は、穴付き同期水車によって水を種子穴に注ぐことであり、各穴の注水量が15~20gであり、
フィルムの開孔直径が1.5~2cmであり、播種深さが2~3cmであり、穴ごとに平均4粒の種子が播種され、大小行間が使用され、行間の大きい箇所は、畝にあり、行間が30cmであり、行間の小さい箇所は、溝にあり、行間が22cmであり、畝ごとに2行の種子が播種され、穴間が15.6cmであり、1ムーあたり16400個の穴が開けられることであることを特徴とする、
請求項1に記載の水稲の栽培方法。
【請求項9】
1フィルム2管4行の栽培方式を使用することは、1つの播種帯に1枚のフィルムを使用し、2本の点滴灌漑帯を敷設し、点滴灌漑帯を溝内の狭い行間の真ん中の水肥料溝内に敷設し、1つの播種帯に4行の種子を播種することであることを特徴とする、
請求項5に記載の水稲の栽培方法。
【請求項10】
ステップS5において、水稲の4~5葉期に80~100kg/hm
2
の窒素肥料と80~100kg/hm
2
のカリウム肥料を追加施用し、水稲の節間伸長期に80~100kg/hm
2
の窒素肥料と75~90kg/hm
2
のカリウム肥料を追加施用することを特徴とする、
請求項1に記載の水稲の栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水稲栽培の技術分野に関し、具体的に水稲の栽培方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
水稲は、中国の主な食糧作物の1つであり、21世紀以来、気候変動と工業用水、都市用水の消費量の継続的な増加により、もともと限られた水資源と農業用水の使用との間の矛盾がますます深刻化しており、干ばつ耐性、節水、減肥料、高収量、高効率栽培は、現代農業発展の傾向となっている。水稲の乾田直播は、稲種を畑状態の田に直接播種し、十分な土壌水分があるときに苗立ちし、苗期に入水しないことが多く、生育中期から後期にかけて雨季の降雨を利用し、かつ入水を補助的に利用して、さまざまな生育段階の基本的な水需要を満たす節水型の稲作方法である。
【0003】
現在、水稲の乾田直播は、主に、裸地直播、フィルム張り直播、フィルム張りマイクロ灌漑直播などの栽培モードを有する。水稲のフィルム張りマイクロ灌漑乾田直播栽培は、節水、減肥料、増産、効率化の栽培モードであるが、現在、水稲のフィルム張りマイクロ灌漑乾田直播には多くの欠点と不足があり、効率的な節水、減肥料、干ばつ耐性の利点を十分に発揮することが困難である。
【0004】
既存の文献における登録番号がCN202310873760.2である特許には、標準畝型に基づく水稲の乾田直播栽培方法が開示されており、その技術手段としては、施肥地均しステップ(1)において、畑に基肥及びシリコン調整剤を施用し、ロータリ耕耘により土壌中に鋤き込み、種子処理ステップ(2)において、風乾した稲種を洗浄して温水に浸した後、消毒液に浸して殺菌し、取り出して風乾し、粉衣処理を行って粉衣種子を得て、フィルム張り播種ステップ(3)において、乾田直播機を使用してフィルム張り播種を行い、1フィルム2管12行の栽培方式を使用し、追肥ステップ(4)において、水稲の3葉期と5葉期に二回に分けて分げつ肥を追加施用し、水稲の節間伸長期に穂肥を追加施用し、苗期除草ステップ(5)において、水稲の2.5葉期と分げつ期後期にそれぞれ除草剤を使用して雑草を除去し、病害防除ステップ(6)において、水稲栽培の間、水稲の病気、虫害を防除する。当該発明は、1フィルム2管12行の栽培方式を使用することにより、行間、穴間、播種深さ及び覆土の厚さを改善し、かつ点滴灌漑帯を敷設し、集雨区を形成し、種子の発芽に好ましい条件を提供し、水稲の安定した高収量を効果的に保証する。
【0005】
しかし、当該技術手段は、乾燥土地に適しておらず、播種、フィルム張り、注水、土押しなどの段階の順序、定量化が合理的ではなく、株間、畝溝形状、施肥位置、マイクロ灌漑帯敷設位置などの構造、レイアウトが科学的ではないため、節水効果が悪く、肥料利用率が低く、栽培中に使用される水の量が多く、集水能力が悪く、収量が低く、乾燥渇水の条件下で水稲の乾田栽培を行うことが困難であり、水稲の乾田播種の山岳地帯、丘陵地帯、黄河・淮河流域の渇水地域、西部の乾燥地域における大規模な推進と応用が妨げられている。また、当該方法は、フィルムの両側から土壤を取ってフィルムを押すため、隣接するフィルムの縁部の間に露出した地表帯(土取り溝)が現れ、大量の雑草が生える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、従来の水稲の乾田直播栽培方法に存在する欠点を克服し、特に水稲のフィルム張り乾田直播栽培に使用される水の量が多く、肥料利用率が低く、苗立ち状況と生育状況が悪く、収量が低いなどの欠点を克服し、乾燥地域及び水不足地域での乾田直播と高収量栽培を保証する水稲の栽培方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の目的を達成するために、本発明は、以下の技術手段により実現される。水稲の栽培方法は、
前作を収穫した後、水稲を播種する前に深さ15cm~25cmのロータリ耕耘を行い、まぐわで土壌を均し、地面を平らにする地均しステップS1と、
水稲専用肥料を基肥として使用し、又は窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料を基肥として使用する基肥施用ステップS2と、
風乾した稲種を洗浄して温水に浸した後、消毒液に浸して殺菌し、取り出して風乾し、粉衣処理を行って粉衣種子を得る種子処理ステップS3と、
溝掘り畝立て→集中定置側条施肥→点滴灌漑帯敷設→フィルム張り→精密播種→定量穴注水→フィルム上土押しを順に行うように乾田直播機を使用して乾田播種を行うフィルム張り乾田播種ステップS4であって、溝の真ん中に水肥料溝としての狭溝を形成し、集中定置側条施肥において、施肥総量の30%~50%又は水稲専用肥料の施肥総量の60%を機械式施肥装置によって前記水肥料溝に均一に施用し、前記点滴灌漑帯敷設において、機械式装置によって点滴灌漑帯を前記水肥料溝内に平滑に敷設し、肥料の上に載置するフィルム張り乾田播種ステップS4と、
水稲の分げつ期に総量の18%~22%の窒素肥料と18%~22%のカリウム肥料を追加施用し、節間伸長期に総量の18%~22%の窒素肥料と18%~22%のカリウム肥料を追加施用し、出穂期に生育状況に応じて肥料を適量施用し又は葉面追肥を行う追肥ステップS5と、
雑草の生育状況に応じて、水稲の2.5葉期と分げつ期後期にそれぞれ除草剤を使用して雑草を除去する苗期除草ステップS6と、
水稲の生育期間中、紋枯病、いもち病、白葉枯病、イネウンカ類、コブノメイガ及びニカメイガのうちの1つ以上を防除する病害防除ステップS7と、を含む。
【0008】
好ましくは、ステップS2において、施肥総量における窒素肥料、リン肥料及びカリウム肥料の質量比は、2.3~2.7:0.9~1.1:1.2~1.7であり、窒素肥料施用量は、窒素で188~225kg/hm
2
であり、リン肥料施用量は、五酸化二リンで75~90kg/hm
2
であり、カリウム肥料施用量は、酸化カリウムで113~135kg/hm
2
である。
【0009】
好ましくは、ステップS3において、稲種を温水に浸すことは、稲種を2000倍のプロクロミラ溶液に20~25℃の溶液温度で3~4d浸し、取り出して水を切り、粉衣処理を行って、風乾することである。
【0010】
好ましくは、溝掘り畝立ては、乾田直播機の溝掘り畝立て装置によって、播種帯の土壌を、畝と溝が逆台形となる畝溝形状にし、広狭行間大畝溝底穴播き及び1フィルム2管4行の栽培方式を使用することである。
(【0011】以降は省略されています)
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