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公開番号2025108239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024002041
出願日2024-01-10
発明の名称Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類H01F 1/059 20060101AFI20250715BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明は、磁気特性が向上したSm-Fe-N系磁性材料の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、Sm-Fe系合金粒子の粉末と、Sm-R-M合金(Rは、存在しないか、又はNd、Pr、Ce、La、Gd、Tb、Dy及びHoからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、Mは、Zn、Ga、Al及びCuからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)の粉末とを、混合しながら、特定の温度で拡散熱処理して、コア部と、前記コア部を被覆し、Sm濃度が前記コア部よりも高いシェル部とを有する粒子を形成する工程(工程1)と、前記工程1で形成した粒子を窒化する工程(工程2)とを含む、Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法に関する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法であって、
Sm-Fe系合金粒子であって、Smの一部がLa及び/又はCeで置換されており、Feの一部がCo及び/又はNiで置換されていてもよいSm-Fe系合金粒子の粉末と、
Sm-R-M合金(Rは、存在しないか、又はNd、Pr、Ce、La、Gd、Tb、Dy及びHoからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、Mは、Zn、Ga、Al及びCuからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)の粉末とを、
混合しながら、前記Sm-R-M合金の融点以上且つSm-Fe系合金の融点未満の温度で拡散熱処理して、前記Sm-R-M合金に含まれる少なくともSmを前記Sm-Fe系合金粒子の表層部に拡散させて、コア部と、前記コア部を被覆し、Sm濃度が前記コア部よりも高いシェル部とを有する粒子を形成する工程(工程1)と、
前記工程1で形成した粒子を400℃~500℃で窒化する工程(工程2)と
を含む、方法。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記Sm-Fe系合金がSm-Ce-Fe合金である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Sm-R-M合金がSm-Cu合金であり、前記工程1の拡散熱処理温度が600℃~650℃である、請求項1又は2に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はSm-Fe-N系磁性材料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、高性能磁性材料として、Nd-Fe-B系磁性材料やSm-Fe-N系磁性材料が検討されている。例えば、特許文献1には、Sm、Fe、La、及びWを含有する酸化物を還元し、その還元物を窒化することによる、Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法が開示されている。
【0003】
Sm-Fe-N系磁性材料については、将来的なSmの資源リスク対策のため、Smの一部をCeやLaに置換することが検討されている。しかし、このようなSm-Fe-N系磁性材料では磁気特性が低下してしまう。そこで、磁性材料をコアシェル構造とし、シェル部にSmを濃化させることで、磁気特性の向上を図ることも検討されている。磁性材料をコアシェル構造とする方法としては、特許文献2において、コアシェル構造を有するNd-Fe-B系磁性材料等の製造方法が開示されている。
【0004】
しかし、Sm-Fe-N系磁性材料においては、コアシェル化する際の熱処理温度において、Sm-Fe-N相が分解して、磁気特性に悪影響を及ぼすα-Feが生成し、磁気特性が低下してしまうことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-117937号公報
国際公開第2014/196605号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記の通り、従来のSm-Fe-N系磁性材料の製造方法においては、得られる磁性材料の磁気特性が低下してしまうことがあった。それ故、本発明は、磁気特性が向上したSm-Fe-N系磁性材料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、Sm-Fe系合金粒子をコアシェル化した後で窒化することで、Sm-Fe-N系磁性材料の磁気特性の低下を抑制することができることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法であって、
Sm-Fe系合金粒子であって、Smの一部がLa及び/又はCeで置換されており、Feの一部がCo及び/又はNiで置換されていてもよいSm-Fe系合金粒子の粉末と、
Sm-R-M合金(Rは、存在しないか、又はNd、Pr、Ce、La、Gd、Tb、Dy及びHoからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、Mは、Zn、Ga、Al及びCuからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)の粉末とを、
混合しながら、前記Sm-R-M合金の融点以上且つSm-Fe系合金の融点未満の温度で拡散熱処理して、前記Sm-R-M合金に含まれる少なくともSmを前記Sm-Fe系合金粒子の表層部に拡散させて、コア部と、前記コア部を被覆し、Sm濃度が前記コア部よりも高いシェル部とを有する粒子を形成する工程(工程1)と、
前記工程1で形成した粒子を400℃~500℃で窒化する工程(工程2)と
を含む、方法。
(2)前記Sm-Fe系合金がSm-Ce-Fe合金である、前記(1)に記載の方法。
(3)前記Sm-R-M合金がSm-Cu合金であり、前記工程1の拡散熱処理温度が600℃~650℃である、前記(1)又は(2)に記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、磁気特性が向上したSm-Fe-N系磁性材料の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の粒子界面付近のSEM-EDXによるライン分析の結果を示す。
比較例2の粒子界面付近のSEM-EDXによるライン分析の結果を示す。
実施例1及び比較例1、2の製造過程の模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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