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公開番号2025105997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025078057,2021551308
出願日2025-05-08,2020-09-29
発明の名称半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 23/12 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】はんだの流れ出しを抑制可能とした半導体装置を提供すること。
【解決手段】半導体装置A1は、基板10と配線部20と接合部40と半導体素子50と封止樹脂60とを含む。基板10は、互いに反対側を向く基板主面101及び基板裏面102を有する。配線部20は、基板主面101に形成された導電層を有する。接合部40は、配線部の上面に形成された第1めっき層41と、第1めっき層41の上面に形成された第1はんだ層42とを有する。半導体素子50は、基板主面101と対向する素子主面501と、素子主面501に形成された素子電極55と、素子電極55の下面に形成され第1はんだ層42と接合される第2はんだ層56とを有する。封止樹脂60は半導体素子50を覆う。接合部40は、基板主面101と垂直な厚さ方向から視て、素子電極55よりも大きい。第1はんだ層42の厚さは、第1めっき層41の厚さ以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに反対側を向く基板主面及び基板裏面を有する基板と、
前記基板主面に形成された導電層を有する配線部と、
前記配線部の上面に形成された第1めっき層と、前記第1めっき層の上面に形成された第1はんだ層とを有する接合部と、
前記基板主面と対向する素子主面と、前記素子主面に形成された素子電極と、前記素子電極の下面に形成され前記第1はんだ層と接合される第2はんだ層とを有する半導体素子と、
前記半導体素子を覆う封止樹脂と、
を備え、
前記接合部は、前記基板主面と垂直な厚さ方向から視て、前記素子電極よりも大きく、
前記第1はんだ層の厚さは、前記第1めっき層の厚さ以下である、
半導体装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記第1はんだ層の厚さは1μm以上5μm以下であり、前記第1めっき層の厚さは3μm以上5μm以下である、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記導電層の厚さは15μm以上20μm以下である、
請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1はんだ層と前記第2はんだ層とからなるはんだ層の厚さは、10μm以上15μm以下である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記導電層は、Cuよりなり、前記第1めっき層は、Niよりなる、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記素子電極は第2めっき層を有し、前記第2はんだ層は前記第2めっき層の下面に形成される、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2めっき層は、Niよりなる、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記導電層の下面に形成された金属層を備えた、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記金属層はTiを含む、
請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記基板は、樹脂から構成され、
前記配線部は、前記導電層を含む主面配線と、前記厚さ方向から視て前記半導体素子の外側に配置され、前記主面配線に接続され、前記基板を前記厚さ方向に貫通する貫通配線とを有する、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、抵抗や半導体チップ等の素子を含む電子部品は、素子が搭載された基板と、素子を覆う封止樹脂とを含む。例えば、特許文献1には、一面に外部接続端子を備え、他面に半導体チップが搭載された配線体と、半導体チップを封止するように配線体の他面に形成された封止樹脂とを含む半導体装置が開示されている。
【0003】
また、近年における電子機器の小型化に伴い、当該電子機器に適用される半導体装置の小型化が求められている。こうした要請を受け、特許文献2には、小型化を図った半導体装置の一例が開示されている。当該半導体装置は、半導体ウエハと、フリップチップ実装型の半導体チップと、熱硬化性の合成樹脂を含む封止用シートとを備える。半導体ウエハは、半導体チップを搭載する基板の役割を担う。半導体チップは、半導体ウエハの上面に設けられた配線にフリップチップ実装されている。封止用シートは、半導体ウエハに積層され、かつ半導体チップを覆っている。半導体ウエハは、比較的厚さが小であるため、当該半導体装置は、小型化が図られたものとなる。
【0004】
先述の半導体装置の製造においては、半導体ウエハの線膨張係数よりも封止用シートの線膨張係数が大であることに起因して、封止用シートが熱硬化する際、当該半導体装置に反りが発生することが懸念される。そこで、特許文献2に開示されている半導体装置の封止用シートは、互いに最低溶融粘度が異なる埋め込み用樹脂層と、当該埋め込み用樹脂層に積層された硬質層との2層構成となっている。埋め込み用樹脂層は、半導体ウエハに接し、かつ半導体チップを覆っている。硬質層は、当該半導体装置の厚さ方向において、埋め込みよう樹脂層に対して半導体ウエハとは反対側に位置する。硬質層の最低溶融粘度は、埋め込み用樹脂層の最低溶融粘度よりも大である。これにより、当該半導体装置の反りを低減することが可能となっている。しかし、特許文献2に開示されている半導体装置は、封止用シートの反りを低減するために封止用シートの全体の厚さがより大となるため、半導体装置の小型化が阻害されるという課題がある。
【0005】
さらに、電子部品の一例として、回路基板と、回路基板の上面に載置された複数の機能素子と、複数の機能素子を封止する封止樹脂と、を備える電子部品モジュールが知られている(たとえば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-197263号公報
特開2015-32648号公報
特開2011-124413号公報
【0007】
[概要]
ところで、半導体チップは、リフロー処理によって配線体の導電層にはんだ付けされる。導電層には、Cu(銅)が用いられる。このため、リフロー処理時の加熱によって液相状態になったはんだが導電層に沿って流れ出すことがある。このようにはんだが意図せぬ方向に流れ出すことにより、短絡不良の問題が生じるおそれがある。
【0008】
本開示の第1の態様に係る半導体装置は、互いに反対側を向く基板主面及び基板裏面を有する基板と、前記基板主面に形成された導電層を有する配線部と、前記配線部の上面に形成された第1めっき層と、前記第1めっき層の上面に形成された第1はんだ層とを有する接合部と、前記基板主面と対向する素子主面と、前記素子主面に形成された素子電極と、前記素子電極の下面に形成され前記第1はんだ層と接合される第2はんだ層とを有する半導体素子と、前記半導体素子を覆う封止樹脂と、を備え、前記接合部は、前記基板主面と垂直な厚さ方向から視て、前記素子電極よりも大きく、前記はんだ層の厚さは、前記第1めっき層の厚さ以下である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態の半導体装置を示す概略断面図である。
図2は、第1実施形態の半導体装置を示す概略裏面図である。
図3は、第1実施形態の半導体装置の一部拡大平面図である。
図4は、第1実施形態の半導体装置の一部拡大断面図である。
図5は、リフロー処理前の配線部及び半導体素子の一部を示す拡大断面図である。
図6は、第2実施形態の半導体装置を示す概略断面図である。
図7は、第2実施形態の半導体装置を示す概略平面図である。
図8は、第2実施形態の半導体装置の一部拡大平面図である。
図9は、変更例の半導体装置の一部拡大平面図である。
図10は、変更例の半導体装置の概略断面図である。
図11は、変更例の半導体装置の概略断面図である。
図12は、変更例の半導体装置の概略断面図である。
図13は、変更例の半導体装置の概略断面図である。
図14は、本発明の第3実施形態にかかる半導体装置の平面図であり、封止樹脂の第2層を透過している。
図15は、図14に対応する平面図であり、図14に対して半導体素子をさらに透過している。
図16は、図14に示す半導体装置の底面図である。
図17は、図14に示す半導体装置の正面図である。
図18は、図14のV-V線に沿う断面図である。
図19は、図14のVI-VI線に沿う断面図である。
図20は、図18の部分拡大図である。
図21は、本発明の第3実施形態の変形例にかかる半導体装置の平面図であり、封止樹脂の第2層を透過している。
図22は、図21のIX-IX線に沿う断面図である。
図23は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図24は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図25は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図26は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図27は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図28は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図29は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図30は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図31は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図32は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図33は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図34は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図35は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図36は、図14に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図37は、本発明の第4実施形態にかかる半導体装置の平面図であり、封止樹脂の第2層を透過している。
図38は、図37に示す半導体装置の正面図である。
図39は、図37のXXVI-XXVI線に沿う断面図である。
図40は、本発明の第5実施形態にかかる半導体装置の平面図であり、封止樹脂の第2層を透過している。
図41は、図40に示す半導体装置の底面図である。
図42は、図40のXXIX-XXIX線に沿う断面図である。
図43は、図40のXXX-XXX線に沿う断面図である。
図44は、図42の部分拡大図である。
図45は、本発明の第6実施形態にかかる半導体装置の平面図である。
図46は、図45に対応する平面図であり、図45に対して封止樹脂の第2層を透過している。
図47は、図45のXXXIV-XXXIV線に沿う断面図である。
図48は、図45のXXXV-XXXV線に沿う断面図である。
図49は、第7実施形態の電子部品を平面側から視た斜視図である。
図50は、図49の電子部品を裏面側から視た斜視図である。
図51は、図49の電子部品の分解斜視図である。
図52は、図49の電子部品の裏面図である。
図53は、図49の電子部品の平面図である。
図54は、図49の電子部品の側面図である。
図55は、図53の7-7線の断面図である。
図56は、図55の接続導電体およびその周辺の拡大図である。
図57は、図55の第1機能素子の電極パッドおよびその周辺の拡大図である。
図58は、図56の接続導電体の上面およびその周辺の拡大図である。
図59は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図60は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図61は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図62は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図63は、図62の一部の拡大図である。
図64は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図65は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図66は、図65の一部の拡大図である。
図67は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図68は、図67の一部の拡大図である。
図69は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図70は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図71は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図72は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図73は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図74は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図75は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図76は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図77は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図78は、第7実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図79は、第8実施形態の電子部品の断面図である。
図80は、図79の一部の拡大図である。
図81は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図82は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図83は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図84は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図85は、図84の一部の拡大図である。
図86は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図87は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図88は、図87の一部の拡大図である。
図89は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図90は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図91は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図92は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図93は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図94は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図95は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図96は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図97は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図98は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図99は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
図100は、第8実施形態の電子部品の製造方法の一工程の一例を示す説明図である。
【0010】
[詳細な説明]
以下、実施形態及び変更例について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態及び変更例は、技術的思想を具体化するための構成や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに限定するものではない。以下の実施形態及び変更例は、種々の変更を加えることができる。また、以下の実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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