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公開番号2025101203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217870
出願日2023-12-25
発明の名称制震ラック、小動物侵入防止アセンブリ、及びケーブルの引き回し方法
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H05K 7/18 20060101AFI20250630BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 地震の発生時にケーブルに対する負荷を抑制可能な制震ラックを提供すること。
【解決手段】 制震ラックは、ケーブルが敷設される敷設部上に載置される小動物侵入防止部と、小動物侵入防止部上に設けられるとともに、敷設部に固定される架台と、架台上に固定される二重筐体とを備える。小動物侵入防止部は、敷設部と架台との間に配置される平板と、平板に支持され、ケーブルを二重筐体側に引き出すとともに、小動物が二重筐体内を行き来することを防止するケーブル配線部とを備える。ケーブル配線部及び平板の少なくとも一方には、引き出されたケーブルをクランプする第1のクランプ部が設けられる。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
ケーブルが敷設される敷設部上に設けられる制震ラックであって、
前記敷設部に載置される小動物侵入防止部と、
前記小動物侵入防止部上に設けられ、前記敷設部に固定され、前記小動物侵入防止部を通して前記敷設部と連通して前記ケーブルを通す架台開口を有する架台と、
前記架台上に固定され、底部に前記小動物侵入防止部を通して前記敷設部と連通して前記ケーブルを通す外フレーム開口を有する外フレーム、及び、前記外フレームの内側に前記外フレームに対して振動防止部材を介して支持され、底部に前記小動物侵入防止部を通して前記敷設部と連通して前記ケーブルを通す中筐体開口を有する中筐体を有する二重筐体と、
を備え、
前記小動物侵入防止部は、
前記敷設部と前記架台との間に配置され、前記敷設部と前記架台との間に前記ケーブルを通すケーブル開口を有する平板と、
前記平板に支持され、前記敷設部から前記ケーブル開口、前記架台開口、及び、前記外フレーム開口を通して前記ケーブルを前記二重筐体側に引き出すとともに、前記ケーブル開口を閉塞し、小動物が前記ケーブル開口、前記架台開口、及び、前記外フレーム開口を通して前記二重筐体内を行き来することを防止するケーブル配線部と、
前記ケーブル配線部及び前記平板の少なくとも一方に設けられ、前記ケーブル配線部を通して引き出された前記ケーブルをクランプする第1のクランプ部と、
を備える制震ラック。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記ケーブル配線部は、
前記平板の前記ケーブル開口を覆うように前記平板に支持され、前記平板の前記ケーブル開口に連通し、開口軸が鉛直方向に沿う開口縁を有する、ケーブル配線器具と、
前記ケーブル配線器具の前記開口縁を閉塞し、合わせ目に前記ケーブルを通すケーブル挿通路を有する1対のケーブル用プレートと、を備える、
請求項1に記載の制震ラック。
【請求項3】
前記ケーブル配線器具には、前記平板の前記ケーブル開口に対する前記ケーブル配線器具の移動可能範囲を規定し、前記平板に対してスライド移動可能に固定する、固定部が設けられる、
請求項2に記載の制震ラック。
【請求項4】
前記ケーブルは、LANケーブルであり、
前記ケーブル配線器具及び前記1対のケーブル用プレートは、前記敷設部とは反対側の前記架台開口内に配置される、
請求項3に記載の制震ラック。
【請求項5】
前記ケーブルは、電源ケーブルであり、
前記ケーブル配線器具及び前記1対のケーブル用プレートは、前記架台とは反対側の前記敷設部側に配置される、
請求項3に記載の制震ラック。
【請求項6】
前記1対のケーブル用プレートの合わせ目には、前記ケーブルを前記敷設部から前記平板の前記ケーブル開口、前記開口縁を通して前記平板の上側に引き出した状態で、前記ケーブル挿通路と前記ケーブルの外周面との間を閉塞するケーブル挿通路閉塞部材が設けられる、
請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の制震ラック。
【請求項7】
前記ケーブルは、LANケーブルであり、
前記第1のクランプ部は、前記ケーブル挿通路を通して引き出された前記LANケーブルの第1のマーキング位置をクランプし、
前記中筐体の底部には、前記中筐体の底部の前記中筐体開口を跨ぐように、前記LANケーブルの前記第1のマーキング位置から機器へのコネクタ側に所定距離離間した前記LANケーブルの第2のマーキング位置をクランプする第2のクランプ部が設けられる、
請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の制震ラック。
【請求項8】
前記第1のクランプ部が前記ケーブル配線部に設けられるとき、
前記架台は、前記第1のクランプ部が前記外フレームの前記底部及び前記中筐体の前記底部から離間する厚さに形成される、
請求項1又は請求項2に記載の制震ラック。
【請求項9】
ケーブルが敷設される敷設部上に設けられる二重筐体への小動物侵入防止アセンブリであって、
前記敷設部と前記二重筐体の架台との間に配置され、前記敷設部と前記架台との間にケーブルを通し、開口軸が鉛直方向に沿うケーブル開口を有する平板と、
前記平板に支持され、前記敷設部から前記ケーブル開口を通して前記ケーブルを前記架台及び前記二重筐体側に引き出すとともに、前記ケーブル開口を閉塞し、小動物が前記ケーブル開口、前記架台の架台開口、及び、前記二重筐体の底部の外フレーム開口を通して前記二重筐体内を行き来することを防止するケーブル配線部と、
前記ケーブル配線部及び前記平板の少なくとも一方に設けられ、前記ケーブル配線部を通して引き出された前記ケーブルをクランプする第1のクランプ部と
を備える小動物侵入防止アセンブリ。
【請求項10】
制震ラックを用いた敷設部からのケーブルの引き回し方法であって、
前記敷設部と前記制震ラックの架台との間に配置される平板のケーブル開口及び前記平板に設けられるケーブル配線部の開口縁、を通して前記ケーブルを前記平板の上側に引き出す手順と、
前記ケーブル配線部及び前記平板の少なくとも一方に設けられる第1のクランプ部に前記ケーブルをクランプする手順と、
1対のケーブル用プレートの合わせ目にケーブル挿通路を形成し、1対のケーブル用プレートを前記ケーブル配線部の前記開口縁を閉塞するように固定しながら、前記ケーブル挿通路で前記ケーブルの外周を囲う手順と、
を備えるケーブルの引き回し方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、制震ラック、小動物侵入防止アセンブリ、及び、ケーブルの引き回し方法に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
高速道路の料金所等に設けられる路側機器のようなインフラ機器では、地震のような災害発生時でも、可能な限り稼働を止めず動作を続けることが求められる。このため、このような機器では、フレームを外側と内側に分離した二重構造とすることとで、地震による振動を軽減する耐震構造の筐体とすることが行われている。
【0003】
このような耐震構造の機器であっても、電源ケーブルや通信ケーブルを引き込むことが必要となる。このため設置場所の床を、例えばフリーアクセスフロア等とし、敷設部内に配置されるLAN(Local Area Network)ケーブルや電源ケーブルなどの各種ケーブルを、敷設部の上側に設けられる。この場合、サーバーなどの機器を収容するラック(筐体)内に引き込んだりする際、ラックの底部の開口を通して引き込み、各種のケーブルがラック外に配置されることを防止している。
例えばネズミなどの小動物等がそのラックを配置する建屋内に入り込む、又は、入り込んでいる可能性がある。ラック内の各種ケーブルや機器を保護するため、各種ケーブルの敷設部を通して小動物等がラック内に入ることを防止することが求められる。また、地震が発生したときに、各種ケーブルを保護することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-170457号公報
特開2011-249367号公報
特開2002-372634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、例えば地震の発生時などにケーブルに負荷をかけることを抑制可能であるとともに、各種ケーブルの敷設部を通して小動物等が二重筐体内に入ることを防止する制震ラック及び小動物侵入防止アセンブリ、さらには、例えば地震の発生時などにケーブルに負荷をかけることを抑制可能なケーブルの引き回し方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、制震ラックは、ケーブルが敷設される敷設部上に設けられる。制震ラックは、敷設部に載置される小動物侵入防止部と、小動物侵入防止部上に設けられ、敷設部に固定される架台と、架台上に固定される外フレーム、及び、外フレームの内側に設けられ、外フレームに対して振動防止部材を介して支持される中筐体を有する二重筐体とを備える。架台は、小動物侵入防止部を通して敷設部と連通してケーブルを通し、開口軸が鉛直方向に沿う架台開口を有する。外フレームは、底部に小動物侵入防止部を通して敷設部と連通してケーブルを通し、開口軸が鉛直方向に沿う外フレーム開口を有する。中筐体は、底部に小動物侵入防止部を通して敷設部と連通してケーブルを通し、開口軸が鉛直方向に沿う中筐体開口を有する。小動物侵入防止アセンブリは、平板と、ケーブル配線部とを備える。平板は、敷設部と架台との間に配される。平板は、敷設部と架台との間にケーブルを通し、開口軸が鉛直方向に沿うケーブル開口を有する。ケーブル配線部は、平板に支持され、敷設部からケーブル開口、架台開口、及び、外フレーム開口を通してケーブルを二重筐体側に引き出す。ケーブル配線部は、ケーブル開口を閉塞し、小動物がケーブル開口、架台開口、及び、外フレーム開口を通して二重筐体内を行き来することを防止する。ケーブル配線部及び平板の少なくとも一方には、ケーブル配線部を通して引き出されたケーブルをクランプする第1のクランプ部が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に係る、基台上に設置される制震ラックの骨格を示す概略的な斜視図である。
図2は、図1中の符号IIで示す位置の拡大図である。
図3は、基台上に示す小動物侵入防止アセンブリを載置し、さらにその上に架台を載置した状態を示す概略的な斜視図である。
図4は、図3に示す小動物侵入防止アセンブリを斜め下方から見るとともに、架台を示す概略的な斜視図である。
図5は、図3に示す架台の図示を省略した小動物侵入防止部を示す概略的な斜視図である。
図6は、図5中の符号VIで示す位置のLANケーブル配線部を示す概略的な斜視図である。
図7は、図6に示すLANケーブル配線部のLANケーブル配線器具から1対のLANケーブル用プレートを取り外した状態を示す概略的な斜視図である。
図8は、LANケーブル配線部の1対のLANケーブル用プレートを示す概略的な斜視図である。
図9は、図5中の符号IXで示す位置の電源ケーブル配線部を示す概略的な斜視図である。
図10は、図9に示す電源ケーブル配線部を下側から見た状態を示す概略的な斜視図である。
図11は、図10に示す電源ケーブル配線部の電源ケーブル配線器具から1対の電源ケーブル用プレートを取り外した状態を示す概略的な斜視図である。
図12は、二重筐体の中筐体の底部の後側の配線孔上に設けられる第2のクランプ部を示す概略図である。
図13は、図2に示す前側の配線孔を上側から見た図である。
図14は、図13に示す小動物侵入防止部のLANケーブル配線部を平板に対して後方向に動かした状態を示す概略図である。
図15は、所定距離離間した2箇所のマーキングが付されたLANケーブルを示す概略図である。
図16は、小動物侵入防止部のLANケーブル配線部から1対のLANケーブル用プレートを取外し、電源ケーブル配線器具から1対の電源ケーブル用プレートを取り外した状態を示す概略的な斜視図である。
図17は、図16に示すLANケーブル配線部の開口縁からLANケーブル2を取り出し、電源ケーブル配線器具の開口縁から電源ケーブルを取り出した状態を示す概略的な斜視図である。
図18は、図17に示す電源ケーブル配線器具の開口縁に、電源ケーブル挿通路を有する1対の電源ケーブル用プレートを固定した状態を示す概略的な斜視図である。
図19は、図18に示す小動物侵入防止部の平板上に架台を固定した状態を示す概略的な斜視図である。
図20は、図19に示す小動物防止部のLANケーブル配線部を、後側(+Y軸方向)に移動させた状態を示す概略的な斜視図である。
図21は、図20中に示すXXIの拡大図であり、LANケーブルを手繰り寄せて、第1のマーキング位置を、第1のクランプ部の第1-3のシャフトに結束した状態を示す概略的な斜視図である。
図22は、図21に示すLANケーブル配線部の開口縁に、LANケーブル挿通路を有する1対のLANケーブル用プレートを固定した状態を示す概略的な斜視図である。
図23は、図22に示す制震ラックの架台上に、二重筐体を固定した状態を示す概略的な斜視図である。
図24は、図23中の符号XXIVで示す方向から見た制震ラックの概略的な上面図である。
図25は、図24に示すLANケーブル配線部を平板に対して後側(+Y軸方向)に動かした状態を示す概略的な上面図である。
図26は、1対のLANケーブル用プレートの合わせ目にLANケーブル挿通路を形成し、1対のLANケーブル用プレートをLANケーブル配線器具に取り付けながら、LANケーブルをLANケーブル挿通路に挿通させた状態を示す概略的な上面図である。
図27は、図26に示すLANケーブル配線部を平板に対して前側(-Y軸方向)に動かした状態を示す概略的な上面図である。
図28は、図27に示すLANケーブルを図27とは異なる配線孔から取り出して第2のクランプ部の第2-3のシャフトにLANケーブルの第2のマーキング位置を結束して固定した状態を示す概略的な斜視図である。
図29は、第2実施形態に係る制震ラックの図1中の符号IIに対応する位置を示す概略的な斜視図である。
図30は、多数のLANケーブルから所望のLANケーブルを取り出すための補助具を示す概略図である。
図31は、図30に示す符号XXXIで示す位置の拡大図であり、補助具の基板材に設けられる延出部に通線糸を通した巻きカラーを40個並べて配置した状態を示す概略的な斜視図である。
図32は、通線糸アセンブリを示す概略図である。
図33は、補助具の通線糸保持板に設けられる巻きカラー支持部材に通線糸を通した巻きカラーを40個並べて配置した状態を示す概略的な斜視図である。
図34は、第2のクランプ部に設けられる保持板固定部に対して図33に示す通線糸保持板を嵌合させた状態を示す概略的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態に係る制震ラック10、及び、その制震ラック10を用いた配線の引き回し方法について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る制震ラック10について、図1から図28を用いて説明する。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る、制震ラック10の骨格を示す概略的な斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

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