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公開番号
2025100785
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2025068779,2024530971
出願日
2025-04-18,2023-06-29
発明の名称
半導体装置の製造方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝マテリアル株式会社
代理人
弁理士法人iX
主分類
H01L
23/12 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】銅部材の表面における粗さ曲線要素の平均長さRSmを制御したセラミックス銅回路基板を備える半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る半導体装置の製造方法では、セラミックス基板の一面に、銀、銅、及び活性金属から選ばれる1種以上を含有したろう材層を介して厚さ0.3mm以上の銅部材が接合されたセラミックス銅回路基板を作製する。前記セラミックス銅回路基板において、前記銅部材の表面から選ばれる任意の5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線要素の平均長さRSmを測定した場合に、5つの前記平均長さRSmの平均値が40μm以上250μm以下である。前記製造方法では、前記銅部材の前記表面に、銀または銅を主成分とするペーストを塗布して乾燥させる。さらに、前記製造方法では、前記ペーストの上に半導体素子を搭載して前記銅部材と接合する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
セラミックス基板の一面に、銀、銅、及び活性金属から選ばれる1種以上を含有したろう材層を介して厚さ0.3mm以上の銅部材が接合され、前記銅部材の表面から選ばれる任意の5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線要素の平均長さRSmを測定した場合に、5つの前記平均長さRSmの平均値が40μm以上250μm以下である、セラミックス銅回路基板を作製し、
前記銅部材の前記表面に、銀または銅を主成分とするペーストを塗布して乾燥させ、
前記ペーストの上に半導体素子を搭載して前記銅部材と接合する、半導体装置の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記5つの平均長さRSmの前記平均値が60μm以上150μm以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記5つの平均長さRSmの最小値が30μm以上である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記5か所のそれぞれにおいて算術平均粗さRaを測定した場合に、5つの前記算術平均粗さRaの平均値が0.1μm以上0.7μm以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線の最大谷深さRvを測定した場合に、5つの前記最大谷深さRvの平均値が0.5μm以上2μm以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記5つの平均長さRSmの最小値が30μm以上である、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線の最大谷深さRvを測定した場合に、5つの前記最大谷深さRvの平均値が0.5μm以上2μm以下である、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線の最大谷深さRvを測定した場合に、5つの前記最大谷深さRvの平均値が0.5μm以上2μm以下である、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記5か所のそれぞれにおいて算術平均粗さRaを測定した場合に、いずれの算術平均粗さRaも、0より大きく1.5μm以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記セラミックス基板の主成分は、窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、又は酸化ジルコニウムから選ばれる1種以上である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
後述する実施形態は、おおむね、半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
セラミックス基板と銅板を接合したセラミックス銅回路基板は、半導体素子などを実装する回路基板に用いられている。また、半導体素子の高性能化に伴い、ジャンクション温度が高くなることが見込まれている。これに伴い、半導体素子の実装をAgナノ粒子を用いた接合が検討されている。Agナノ粒子を用いた接合を行うにあたり、金属板表面にAg層を設けることが検討されている。例えば、特許第6262968号公報(特許文献1)に記載のセラミックス回路基板は、セラミックス基板とアルミ板とを接合層を介して接合した回路基板の表面粗さ(算術平均粗さRa)を改良したものである。また、半導体素子などの実装にはAgペーストが用いられている。銀層との密着性を向上させるために銅板表面にメッキ膜を施すことも行われている。メッキ膜にはNi-Pメッキ膜が用いられている。例えば、特開2019-41108号公報(特許文献2)では、銅表面に凹部を設けることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6262968号公報
特開2019-41108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、半導体素子との接合性を向上させるために、銀(Ag)ペーストを用いることが行われていた。一方で、セラミックス銅回路基板の銅部材上に銀(Ag)層を設けたとき、接合強度が低下する現象が起きていた。この原因を追究したところ、銅部材の表面における粗さ曲線要素の平均長さRSmが原因であることが判明した。本発明は、このような問題に対処するためのものであり、銅部材の表面における粗さ曲線要素の平均長さRSmを制御したセラミックス銅回路基板を備える半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置の製造方法では、セラミックス基板の一面に、銀、銅、及び活性金属から選ばれる1種以上を含有したろう材層を介して厚さ0.3mm以上の銅部材が接合されたセラミックス銅回路基板を作製する。前記セラミックス銅回路基板において、前記銅部材の表面から選ばれる任意の5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線要素の平均長さRSmを測定した場合に、5つの前記平均長さRSmの平均値が40μm以上250μm以下である。前記製造方法では、前記銅部材の前記表面に、銀または銅を主成分とするペーストを塗布して乾燥させる。さらに、前記製造方法では、前記ペーストの上に半導体素子を搭載して前記銅部材と接合する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係るセラミックス銅回路基板の一例を示す模式図。
実施例における接合強度(ピール強度)試験の方法を示す模式図。
実施形態に係る半導体装置の一例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態に係る半導体装置の製造方法では、セラミックス基板の一面に、銀、銅、及び活性金属から選ばれる1種以上を含有したろう材層を介して厚さ0.3mm以上の銅部材が接合されたセラミックス銅回路基板を作製する。前記セラミックス銅回路基板において、前記銅部材の表面から選ばれる任意の5か所のそれぞれにおいて粗さ曲線要素の平均長さRSmを測定した場合に、5つの前記平均長さRSmの平均値が40μm以上250μm以下である。前記製造方法では、前記銅部材の前記表面に、銀または銅を主成分とするペーストを塗布して乾燥させる。さらに、前記製造方法では、前記ペーストの上に半導体素子を搭載して前記銅部材と接合する。
【0008】
本願の図面について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るセラミックス銅回路基板の一例を示す模式図である。図1は、2つの銅板をセラミックス基板の両面にそれぞれ接合した例を示す。銅板は、銅部材の一例である。図1において、1はセラミックス銅回路基板、2はセラミックス基板、3は銅板(表銅板)、4は銅板(裏銅板)、5はろう材層(活性金属ろう材層)である。
【0009】
図1に示すセラミックス銅回路基板1では、セラミックス基板2の両面に、ろう材層5をそれぞれ介して銅板3と銅板4が配置されている。図1に示す構造では、銅板3に回路形状が付与され、銅板4が放熱板として用いられている。便宜上、銅板3を表銅板、銅板4を裏銅板と呼ぶ。また、表銅板3は、2つ配置されている。実施形態に係るセラミックス銅回路基板1は、このような形態に限定されない。セラミックス基板2に3つ以上の表銅板3が設けられても良いし、1つのみの表銅板3が設けられても良い。また、セラミックス銅回路基板1は、裏銅板4に回路形状が付与された構造を有していても良い。又は、セラミックス銅回路基板1は、裏銅板4が設けられずに、表銅板3のみが設けられた構造を有していてもよい。図1には、セラミックス基板2の両面にそれぞれ銅板が接合された例を示した。裏銅板4が放熱部材として用いる場合、裏銅板4の代わりにアルミニウム板が放熱板として用いられてもよい。
【0010】
図2は、本発明の実施例における接合強度(ピール強度)試験の方法を示す模式図である。図2において、1はセラミックス銅回路基板であり、6は接合層、7は銀リボンである。図2に示した通り、ピール強度試験は銀リボンを用いて行った。図3は、本発明の実施形態に係る半導体装置の一例を示す模式図である。図3において、6は接合層であり、8は半導体素子であり、9は半導体装置である。図3に記載された半導体装置9では、1つの半導体素子8が表銅板3に搭載されている。半導体装置9において、複数の半導体素子8が設けられてもよい。1つの表銅板3に、複数の半導体素子8が搭載されてもよい。また、図3に示す例では、半導体装置9が接合層6(ろう材層)を備えるが、接合層6が設けられず、表銅板3と半導体素子8が直接接合されても良い。
(【0011】以降は省略されています)
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