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公開番号2025100066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217158
出願日2023-12-22
発明の名称導電性高分子化合物、導電性高分子組成物、及び、電子部品
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類H01G 9/028 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】固体電解質層の導電率を十分に向上できる導電性高分子化合物などを提供する。
【解決手段】本開示の実施形態に係る導電性高分子化合物は、3位に置換基を有するピロールを繰り返し単位として含有し、前記置換基が、ハロゲン化アルキル基、ホルミル基、または、ホルムアミド基であり、前記ハロゲン化アルキル基は、CnH2n+1-mXm(ただし、nは1以上の整数であり、mは1≦m≦2n+1を満たす整数であり、Xは、フッ素元素、塩素原子、臭素元素、または、ヨウ素元素を示す。)である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
3位に置換基を有するピロールを繰り返し単位として含有し、
前記置換基が、ハロゲン化アルキル基、ホルミル基、または、ホルムアミド基であり、
前記ハロゲン化アルキル基は、C


2n+1-m


(ただし、nは1以上の整数であり、mは1≦m≦2n+1を満たす整数であり、Xは、フッ素元素、塩素原子、臭素元素、または、ヨウ素元素を示す。)である、
導電性高分子化合物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記置換基が、CH

X、CHX

、CX

、CHO、及び、NHCHOからなる群から選ばれる1種である、
請求項1に記載の導電性高分子化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の導電性高分子化合物を含む、
導電性高分子組成物。
【請求項4】
前記導電性高分子化合物を2種以上含む、
請求項3に記載の導電性高分子組成物。
【請求項5】
ドーパント化合物をさらに含む、
請求項3に記載の導電性高分子組成物。
【請求項6】
前記ドーパント化合物がナフタレンスルホン酸またはその塩である、
請求項5に記載の導電性高分子組成物。
【請求項7】
請求項3ないし6のいずれか1項に記載の導電性高分子組成物によって形成された固体電解質層を備える、
電子部品。
【請求項8】
前記電子部品は、タンタル電解コンデンサ、アルミ電解コンデンサ、及び、固体電池からなる群から選択される1種である、
請求項7に記載の電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性高分子化合物、導電性高分子組成物、及び、電子部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電解コンデンサにおいて、液状成分(電解液など)に代えて導電性高分子によって形成された導電性高分子層(固体電解質層)を用いることによって、電解質の導電率を向上させることが知られている(例えば、下記特許文献1)。電解コンデンサにおいては、上記のように電解質の導電率を向上させることによって、等価直列抵抗(ESR)を低下させることができる。上記のような固体電解質層を備える電解コンデンサは、通常、陽極体と、陽極体を覆う誘電体層と、誘電体層を覆う固体電解質層と、固体電解質層上に形成された陰極引出層とを含むコンデンサ素子を有している。
【0003】
下記特許文献1には、電解コンデンサにおいて、誘電体層を覆う第1固体電解質層と該第1固体電解質層を覆う第2固体電解質層との2層によって固体電解質層を構成することが記載されている。より具体的には、下記特許文献1には、ポリチオフェンを基本骨格とする第1導電性高分子化合物を含み、かつ、2S/cm以下の導電率を示すように第1固体電解質層を構成し、ポリピロールを基本骨格とする第2導電性高分子化合物を含むように第2固体電解質層を構成することが記載されている。そして、下記特許文献1には、第1固体電解質層及び第2固体電解質層を上記のように構成することにより、固体電解質層の導電率を向上させて電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を低下させることが記載されている。換言すれば、下記特許文献1には、固体電解質層を特性の異なる2種類の導電性高分子化合物を含むものとすることによって、該固体電解質層の導電率を向上させて電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を低下させることが記載されている。
【0004】
下記特許文献2には、特定構造を有する3-アルキル複素五員環化合物の2~10個を、アルキル基を頭尾規制しつつ複素五員環の2位と5位とを結合して特定構造のモノマーを得ること、及び、該特定構造のモノマーを重合させて導電性高分子化合物を得ることが記載されている。また、下記特許文献2には、電解コンデンサの固体電解質層を上記のような導電性高分子化合物を含むものとすることにより、該固体電解質層の導電率を向上させて電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を低下させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/017574号
特開2009-209259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、電解コンデンサにおいては、固体電解質層の導電率を向上させために、該固体電解質層に含ませる導電性高分子化合物について種々の検討がなされているものの、その検討は未だ十分になされているとは言い難い。
【0007】
また、上記のように、固体電解質層の導電率を向上させることは、固体電解質層を備える他の電子部品(例えば、固体電池など)においても望まれているものの、その検討についても未だ十分になされているとは言い難い。
【0008】
そこで、本開示は、固体電解質層の導電率を十分に向上できる導電性高分子化合物、該導電性高分子化合物を含む導電性高分子組成物、及び、該導電性高分子組成物によって形成された固体電解質層を備える電子部品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面は、3位に置換基を有するピロールを繰り返し単位として含有し、前記置換基が、ハロゲン化アルキル基、ホルミル基、ホルムアミド基であり、前記ハロゲン化アルキル基は、C


2n+1-m


(ただし、nは1以上の整数であり、mは1≦m≦2n+1を満たす整数であり、Xは、フッ素元素、塩素原子、臭素元素、または、ヨウ素元素を示す。)である、導電性高分子化合物に関する。
【0010】
本発明の他の側面は、上記導電性高分子化合物を含む、導電性高分子組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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