TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025099414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216057
出願日2023-12-21
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/34 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】トルクレンチ等による器具を使用せずに、適切な接触力で端子間の接続を実現する。
【解決手段】コネクタ1Aは、ナット22Yと、皿バネ23と、第1端子24と、第2端子112とを有する。皿バネ23は、端部221aからナット部221Yを第1穴部232に挿通させてフランジ部222上に搭載される。第1端子24は、端部221aからナット部221Yを第2穴部243に挿通させて皿バネ23上に搭載される。第2端子112は、ナット部221Yの外形形状よりも小さく、かつ、ナット22Yのネジ穴形状よりも大きな穴形状の第3穴部112dを有し、第3穴部112dを第2穴部243に対向させて第1端子24上に搭載される。ナット部221Yがネジ部32Yに嵌合される前であって、第2端子112が第1端子24上に搭載された場合には、端部221aと第2端子112との間には間隙Vが設けられるように構成されている。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
一端と、前記一端と反対側の他端とを有し、所定のボルトと嵌合可能なナット部と、前記他端側に設けられたフランジ部と、を有するナットと、
前記ナット部が挿通可能な第1穴部を有し、前記一端側から前記ナット部を前記第1穴部に挿通させて前記フランジ部上に搭載されるバネと、
前記ナット部が挿通可能な第2穴部を有し、前記一端側から前記ナット部を前記第2穴部に挿通させて前記バネ上に搭載される第1端子と、
前記ナット部の外形形状よりも小さく、かつ、前記ナットのネジ穴形状よりも大きな穴形状を有する第3穴部を有し、該第3穴部を前記第2穴部に対向させて前記第1端子上に搭載される第2端子と、
を備え、
前記ナット部が前記所定のボルトに嵌合される前であって、前記第2端子が前記第1端子上に搭載された場合には、前記ナット部の前記一端と、前記第2端子との間には所定の間隙が設けられるように構成されている、
コネクタ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記所定の間隙の大きさは、前記所定の間隙がなくなるまで前記ナット部を前記ボルトに嵌合させた場合に、前記バネにより、前記第1端子と前記第2端子との間に、予め定めた所定の接触力が生じる大きさである、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記所定のボルトは、前記第3穴部を挿通可能であって、前記一端側から前記ナット部と嵌合するネジ部と、前記ネジ部の一端に設けられ、前記第3穴部の形状よりも大きな形状の頭部と、を有する、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ナット部における前記所定のボルトと嵌合する方向の長さは、前記第1端子の厚さより長い、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記バネは、皿バネで構成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ナット部が挿通可能な第4穴部を有し、前記一端側から前記ナット部を前記第4穴部に挿通させて前記第1端子と前記第2端子との間に搭載される環状部と、前記環状部から前記第1端子側、または前記第2端子側の少なくとも一方に突出する複数の突起部と、を有する突起部材と、を更に有する、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記突起部材は、歯付き座金で構成されている、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記第1端子は、前記第2端子と対向する領域に、前記第2端子に向けて突出する複数のダボを有する、請求項1から5のいずれか1の請求項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第2端子は、前記第1端子と対向する領域に、前記第1端子に向けて突出する複数のダボを有する、請求項1から5のいずれか1の請求項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はコネクタの端子の接続構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタ端子の接続構造として、締結対象物である端子同士をボルトとナットを用いて締め付けることによって電気的導通を図ることが考えられる。ボルト締結構造の従来技術として、簡易な構成でボルト軸力のばらつきを抑えることのできるものがある(例えば、特許文献1参照)。図15は、従来技術のボルト締結構造を示した図である。図15のボルト締結構造は、被締結物(3a、3b)に挿入されるボルト(1)と、このボルトの頭部(1a)と前記被締結物との間に設けられる2枚の座金(4)と、これら2枚の座金の間に設けられる円環状のスペーサ(5)と、前記2枚の座金の間かつ前記スペーサの径方向における外側または内側に設けられ、常態において前記スペーサの厚さを超える高さの皿バネ(6)と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-166621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来技術のボルト締結構造をそのままコネクタ端子の接続構造に適用してしまうと、ある場合には、締め付け力が弱すぎて所望の反力が得られず、適切な電気的な接合に至らない場合が生じうるという問題があった。また、他の場合には、必要以上に締め付けてしまう場合が生じ、インシュレータ等の周囲の部品に余計な負荷を加えてしまう場合が生じ得るという問題があった。
【0005】
ここで、ボルト締結者による締め付け力の差をなくし、適正な締め付け力を実現するために、トルクレンチ等など器具を用いることも考えられる。しかし、この場合には、別途トルクレンチ等の器具を用意するばかりでなく、当該器具が適正なトルクが発揮されているかなどをチェックする等、煩雑な管理が必要となってしまう。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑み、トルクレンチ等による器具を使用せずに、適切な接触力で端子間の接続を実現可能とするコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本実施形態に係るコネクタは、一端と、一端と反対側の他端とを有し、所定のボルトと嵌合可能なナット部と、他端側に設けられたフランジ部と、を有するナットと、ナット部が挿通可能な第1穴部を有し、一端側からナット部を第1穴部に挿通させてフランジ部上に搭載されるバネと、ナット部が挿通可能な第2穴部を有し、一端側からナット部を第2穴部に挿通させてバネ上に搭載される第1端子と、ナット部の外形形状よりも小さく、かつ、ナットのネジ穴形状よりも大きな穴形状を有する第3穴部を有し、該第3穴部を第2穴部に対向させて第1端子上に搭載される第2端子と、を備える。ナット部が所定のボルトに嵌合される前であって、第2端子が第1端子上に搭載された場合には、ナット部の一端と、第2端子との間には所定の間隙が設けられるように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態のコネクタによれば、第2端子112とナット22との間の所定の間隙Vにより、電気的導通に十分で、かつ周囲部品への大きな負荷を加えない接触力が管理されていることから、トルクレンチ等による器具を使用せずに、適切な接触力で端子間の接続を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施の形態におけるコネクタの一実施例を示した図である。図1(a)は、斜視図であり、図1(b)は天面図であり、図1(c)は側面図である。
図2は、図1に示したコネクタ1Aを、ハーネスコネクタ10と、本体コネクタ20に分解した場合の分解斜視図である。
図3は、ハーネスコネクタ10の分解斜視図である。
図4は、ハーネスカバー12の斜視図である。図4(a)は、上面カバー121aの外面側から見た斜視図であり、図4(b)は上面カバー121aの内面側から見た斜視図である。
図5は、本体コネクタ20の分解斜視図である。
図6は、基台21の斜視図である。図6(a)は、フランジ収容部213b側から見た斜視図であり、図6(b)は底部211側から見た斜視図である。
図7は、図1(b)のA-A断面図における、本体コネクタ20側周辺の拡大図である。
図8は、図7に示したボルト30とナット22との締結の様子を説明するための模式図である。図8(a)はボルト締結前の状態であり、図8(b)は、ボルト締結後の状態である。
図9は、第1端子24と第2端子112との間における接触力Fと接触抵抗Rとの関係を示した図である。
図10は、第1変形例に係るコネクタ1Aにおいて、ボルト30とナット22との締結を説明するための模式図である。図10(a)はボルト締結前の状態であり、図10(b)は、ボルト締結後の状態である。
図11は、第1変形例に係る本体コネクタ20の分解斜視図である。
図12は、他の部品の一例として、片持ちバネ部品27を示した模式図である。図12(a)は斜視図であり、図12(b)は側面図である。
図13は、第2変形例に係るコネクタ1Aにおいて、ボルト30Yとナット22Yとの締結を説明するための模式図である。図13(a)はボルト締結前の状態であり、図13(b)は、ボルト締結後の状態である。
図14は、第2変形例に係る本体コネクタ20の分解斜視図である。
図15は、従来技術のボルト締結構造を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<<第1の実施の形態>>
以下、本開示の第1の実施の形態に係るコネクタについて図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態におけるコネクタの一実施例を示した図である。図1(a)は、斜視図であり、図1(b)は天面図であり、図1(c)は側面図である。図2は、図1に示したコネクタ1Aを、ハーネスコネクタ10と、本体コネクタ20に分解した場合の分解斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

APB株式会社
二次電池
26日前
日東精工株式会社
端子部品
20日前
レナタ・アーゲー
電池
15日前
個人
鉄心用材料とその製造方法
5日前
株式会社電知
組電池の製造方法
1か月前
株式会社クオルテック
空気電池
12日前
株式会社メルビル
ステージ
7日前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
三洲電線株式会社
撚線
19日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
三菱電機株式会社
漏電遮断器
19日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
27日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
21日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
豊田鉄工株式会社
コイル部品
14日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社高田製作所
電源切替器
27日前
株式会社村田製作所
電池
27日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
28日前
中国電力株式会社
移動用変圧器
14日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
20日前
東洋電装株式会社
操作装置
1日前
エドワーズ株式会社
冷却システム
5日前
中国電力株式会社
断路器操作構造
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
22日前
住友電装株式会社
コネクタ
5日前
株式会社GSユアサ
極板積層装置
21日前
住友電装株式会社
コネクタ
5日前
株式会社不二越
ソレノイド
1か月前
矢崎総業株式会社
コネクタ
28日前
株式会社村田製作所
二次電池
5日前
株式会社アイシン
回転電機駆動装置
6日前
続きを見る