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公開番号
2025091463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206625
出願日
2023-12-07
発明の名称
表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法
出願人
日本精機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60K
35/233 20240101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約
【課題】 誘目性の優先度が高い表示を、通常表示の視覚に埋没させることなく、車両の乗員の目に留まりやすいように表示する。
【解決手段】 車両1に搭載され、虚像としての画像を仮想的な結像面に表示する場合の表示制御を実施する制御部83を有する表示制御装置80であって、結像面と車両が走行している道路の路面とがなす角度を傾斜角とすると共に、結像面として第1、第2の結像面PS1、PS2が設けられる場合に、傾斜角がより大きい方の結像面を立設結像面とし、傾斜角がより小さい方の結像面を傾斜結像面とする場合において、制御部83は、第1の結像面に、原則として固定位置にて定常的に表示される通常表示を表示させ、第2の結像面に、誘目性の優先度が高い高誘目性表示を表示させる際、第1の結像面PS1を傾斜結像面とし、第2の結像面PS2を立設結像面とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載され、虚像としての画像を仮想的な結像面に表示する場合の表示制御を実施する制御部を有する表示制御装置であって、
前記結像面と、前記車両が走行している道路の路面と、がなす角度を傾斜角とすると共に、前記結像面として第1、第2の結像面が設けられる場合に、前記傾斜角がより大きい方の結像面を立設結像面とし、前記傾斜角がより小さい方の結像面を傾斜結像面とする場合において、
前記制御部は、
前記第1の結像面に、原則として固定位置にて定常的に表示される通常表示を表示させ、前記第2の結像面に、誘目性の優先度が高い高誘目性表示を表示させる際、
前記第1の結像面を前記傾斜結像面とし、
前記第2の結像面を前記立設結像面とする、
表示制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記誘目性の優先度が高い高誘目性表示は、前記車両の乗員に、運転支援機能の起動を促す、運転支援の奨励表示である、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記通常表示は、前記車両の車両状態に関係する情報、及び、前記車両の経路に関係する情報の少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1の結像面において、前記通常表示を複数、表示させ、
前記第2の結像面において、前記高誘目性表示を単独で表示させる、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1の結像面は、前記車両の乗員から見て、手前側に位置し、
前記第2の結像面は、前記車両の乗員から見て、前記第1の結像面よりも遠い側である奥行き側で、かつ、前記第1の結像面の上側に位置する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記車両の前方の空間を、前記車両の乗員から見て、より近い近方区間と、より遠い遠方区間とに区別する場合において、
前記第1、第2の結像面は、何れも前記近方区間に設けられる、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記高誘目性表示を表示させる際、
前記制御部は、
前記第2の結像面に他の表示が表示されている場合には、前記他の表示を消した後、前記高誘目性表示を表示する制御を実施する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記高誘目性表示を表示させる際、
前記制御部は、
前記第1、第2の結像面の前記傾斜角に差がなく、前記第2の結像面が前記傾斜結像面である場合は、前記傾斜角を変更して、前記第2の結像面を前記立設結像面とした後、前記高誘目性表示を表示する制御を実施する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記高誘目性表示を表示する必要がなくなった場合は、
前記第2の結像面に表示されている前記高誘目性表示を消すと共に、
前記道路の路面に対して傾斜している前記第1の結像面の前記傾斜角を増大させ、前記道路の路面に対して、より立設した状態に復帰させる、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
画像を表示する表示部と、
第1乃至第9の何れか1項に記載の表示制御装置と、
を有する表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法等に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、手動運転と自動運転との切替え時に必要となる情報(車両の操作に関係する乗員の行動予定等)を、乗員に報知する機能を有する車両表示制御装置が示されている。
【0003】
この特許文献1の図2、図4~図10、図13には、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置を用いた表示例が示されている。これらの表示例では、上記の報知に関する表示は、定常的に表示される通常表示(車速表示やターンバイターン情報(経路誘導情報)等)と共に表示されている。
【0004】
また、特許文献2(例えば図1)には、HUD装置の構成として、2面の結像面(虚像表示面)を有し、各々の結像面における画像の表示を独立に制御できる構成(2面HUD構成)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-41245号公報
特開2019-83385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者の検討により、以下の課題が明らかとなった。
(1)車両の走行中においては、種々の情報が乗員に提示されるが、その中には、誘目性(乗員の注意をひきつける度合い)の優先度が高いものが存在する。
(2)例えば、車両に備わる運転支援機能(自動運転機能等)を利用できる状態であるにもかかわらず、運転者(乗員)が、運転支援を受けずに手動運転状態を継続しているような場合は、運転支援機能の起動を促す画像(運転支援の奨励画像)を表示する場合があり得る。
(3)この運転支援の奨励画像は、運転者(乗員)の注意をひいて確実に目にとまり、その内容の重要性を運転者(乗員)に理解させて、運転支援機能の起動を決断させるというような、重要な役割を果たす。
よって、運転支援の奨励画像は、誘目性の優先度が高い画像の典型的な一例といえる。
(4)しかし、車両用の表示には、例えば、車速表示やターンバイターン情報(経路誘導情報)等のように、原則として、固定位置にて定常的に表示される、「通常表示」と称される表示が存在する。
この通常表示は、運転者(乗員)には常時、見えており、その通常表示は、かなり大きな視覚的な印象を、運転者(乗員)に与え続けているといえる。
(5)よって、運転支援の奨励画像の表示が必要になったときに、一般的な表示方法にて、単にその画像を追加表示した場合、大きな視覚的な変化を与えることができず、運転者(乗員)が、その画像が表示されたことに気づかなかったり、あるいは、気づいたとしても印象が薄く、視線が通り過ぎてしまったりする、といったことが生じ得る。
言い換えれば、誘目性の優先度が高い画像を表示した際に、その画像が、通常表示の視覚に埋没して、期待される効果が得られないという課題が生じ得る。
(6)なお、特許文献1の、例えば図2の表示例では、車両の中央(かつウインドシールドの下部)にメータディスプレイが設けられ、このメータディスプレイに、車速表示やターンバイターン情報(経路誘導情報)等の通常表示が、かなりの大きさで集中的に表示されている。
そして、行動予定作成ECU等によって作成される、手動運転/自動運転の切替えに関係する行動予定を示す画像(誘目性の優先度が高いと考えられる)は、中央の通常表示から離れて、車両の左側あるいは右側に表示されている。
但し、この表示態様では、中央の通常表示と左右の行動予定表示とが、視覚的に分散されて散漫な印象を与え、また、行動予定を示す画像(誘目性の優先度が高いと考えられる画像)が見づらくなる可能性が有る点は否めない。
(7)また、上記の説明では、誘目性の優先度が高い画像として、運転支援機能の奨励画像を例にとって説明しているが、これに限定されるものではない。
例えば、高速道路を走行中の車両が出口に、ある程度、近づいている状況で、手動運転の運転者がその出口の存在にまったく気づいていないことが検出された場合に、出口が近づいていることを示して、減速や車線変更等を促す注意喚起表示は、誘目性の優先度が高い表示の一つと考えられる。
また、目的地に到達するために必ず通過しないといけない道路(交差点の分岐点等)について、手動運転の運転者に、その分岐点の道路を曲がることを指示する経路表示も、誘目性の優先度が高い表示の一つといえる。
(8)よって、誘目性の優先度が高い表示を、例えば、車両の乗員の目に留まりやすく、見やすく、理解が容易なように表示するかについては、改善の余地がある。
以上の課題が、本発明者によって明らかとされた。
【0007】
本発明の目的の一つは、誘目性の優先度が高い表示を、通常表示の視覚に埋没させることなく、車両の乗員の目に留まりやすいように表示することである。
【0008】
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
【0010】
第1の態様において、表示制御装置は、車両に搭載され、虚像としての画像を仮想的な結像面に表示する場合の表示制御を実施する制御部を有する表示制御装置であって、前記結像面と、前記車両が走行している道路の路面と、がなす角度を傾斜角とすると共に、前記結像面として第1、第2の結像面が設けられる場合に、前記傾斜角がより大きい方の結像面を立設結像面とし、前記傾斜角がより小さい方の結像面を傾斜結像面とする場合において、前記制御部は、前記第1の結像面に、原則として固定位置にて定常的に表示される通常表示を表示させ、前記第2の結像面に、誘目性の優先度が高い高誘目性表示を表示させる際、前記第1の結像面を前記傾斜結像面とし、前記第2の結像面を前記立設結像面とする。
(【0011】以降は省略されています)
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