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公開番号2025083213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196976
出願日2023-11-20
発明の名称電力需給調整システムおよび電力需給調整方法
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H02J 3/32 20060101AFI20250523BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 正確な電力需給調整を行う電力需給調整システムを提供する。
【解決手段】 実施形態による電力需給調整システムは、需給調整実施時間帯における調整電力および基準値を含む需給調整指令を取得し、変電所13が交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、調整電力と基準値とに基づく目標受電電力量に追従するように、交流電源からの受電電力量を調整する調整量を生成する需給調整装置22と、蓄電媒体5を含み、需給調整実施時間帯において、調整量、蓄電媒体5の充電状態およびき電回路の電圧に基づき、き電回路から供給される電力を蓄電媒体5に充電するとともにき電回路へ蓄電媒体5から放電された電力を供給する蓄電装置4と、を備える。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
交流電源から供給される交流電力を整流した直流電力をき電回路に供給する変電所の受電電力量を調整するシステムであって、
需給調整実施時間帯における調整電力および基準値を含む需給調整指令を取得し、前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、前記調整電力と前記基準値とに基づく目標受電電力量に追従するように、前記交流電源からの受電電力量を調整する調整量を生成する需給調整装置と、
蓄電媒体を含み、前記需給調整実施時間帯において、前記調整量、前記蓄電媒体の充電状態および前記き電回路の電圧に基づき、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する蓄電装置と、を備える、電力需給調整システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
交流電源から供給される交流電力を整流した直流電力をき電回路に供給する変電所の受電電力量を調整するシステムであって、
需給調整実施時間帯における目標受電電力量を含む需給調整指令を取得し、前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、前記目標受電電力量に追従するように、前記交流電源からの受電電力量を調整する調整量を生成する需給調整装置と、
蓄電媒体を含み、前記需給調整実施時間帯において、前記調整量、前記蓄電媒体の充電状態および前記き電回路の電圧に基づき、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する蓄電装置と、を備える、電力需給調整システム。
【請求項3】
前記需給調整装置は、前記需給調整実施時間帯および前記需給調整実施時間帯における調整電力の値に応じた制御テーブル選択指令を出力し、
前記蓄電装置は、前記蓄電媒体の充電状態に対する、前記蓄電媒体の充電を行う前記き電回路の電圧、および、前記蓄電媒体の充電状態に対する、前記蓄電媒体の放電を行う前記き電回路の電圧を含むテーブルを複数備え、前記制御テーブル選択指令に応じて選択した前記テーブルを用いて、前記蓄電媒体の充電状態と前記き電回路の電圧とに応じて、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する、請求項1または請求項2記載の電力需給調整システム。
【請求項4】
前記蓄電装置は、前記需給調整実施時間帯において、前記蓄電媒体の充電状態に対する、前記蓄電媒体の充電を行う前記き電回路の電圧の下限値、および、前記蓄電媒体の充電状態に対する、前記蓄電媒体の放電を行う前記き電回路の上限値の少なくとも一方を、前記調整量に応じて調整する、請求項3記載の電力需給調整システム。
【請求項5】
前記需給調整装置は、前記需給調整実施時間帯において前記交流電源からの受電電力量を下げるときに、前記蓄電媒体の放電が進むように前記調整量を生成する、請求項1または請求項2記載の電力需給調整システム。
【請求項6】
前記需給調整装置は、前記需給調整実施時間帯において前記交流電源からの受電電力量を上げるときに、前記蓄電媒体の充電が進むように前記調整量を生成する、請求項1または請求項2記載の電力需給調整システム。
【請求項7】
前記調整量は、前記フィードバック値と前記目標受電電力量との差にゲインを乗じた値を用いて生成される、請求項1または請求項2記載の電力需給調整システム。
【請求項8】
複数の前記変電所を備えたシステムであって、
前記需給調整装置は、複数の前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量を合計したフィードバック値が、前記目標受電電力量に追従するように前記調整量を生成する、請求項1または請求項2記載の電力需給調整システム。
【請求項9】
交流電源から供給される交流電力を整流した直流電力をき電回路に供給する変電所の受電電力量を調整する電力需給調整方法であって、
需給調整実施時間帯における調整電力および基準値を含む需給調整指令を取得し、前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、前記調整電力と前記基準値とに基づく目標受電電力量に追従するように、前記交流電源に対する負荷を調整する調整量を生成し、
前記需給調整実施時間帯において、前記調整量、蓄電媒体の充電状態および前記き電回路の電圧に基づき、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する、電力需給調整方法。
【請求項10】
交流電源から供給される交流電力を整流した直流電力をき電回路に供給する変電所の受電電力量を調整する電力需給調整方法であって、
需給調整実施時間帯における目標受電電力量を含む需給調整指令を取得し、前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、前記目標受電電力量に追従するように、前記交流電源に対する負荷を調整する調整量を生成し、
前記需給調整実施時間帯において、前記調整量、蓄電媒体の充電状態および前記き電回路の電圧に基づき、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する、電力需給調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電力需給調整システムおよび電力需給調整方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電力を安定的に供給するためには、電力供給区域において周波数制御および需給バランス調整を行う需給調整力の確保が欠かせない。需給調整力は、時々刻々と変化する電力需要(消費)に対して供給(発電)を一致させるための電力供給力である。近年、需給調整力の取引を可能にする需給調整市場が創設された。需給調整市場で要求される電力の需給計画にしたがって需給調整力を提供するための様々な手法が提案されている。
【0003】
電気鉄道で鉄道車両(いわゆる電車)に電気を送る方式の1つに、例えば直流饋電システムがある。この直流饋電システムを採用する鉄道では、回生失効や架線電圧降下対策のために、蓄電池(以下「蓄電素子」と称す)、電力変換器および制御装置を含む電気鉄道用の変電設備と直流饋電システムとを接続し、蓄電素子を充放電することで架線からの回生率の向上や、架線電圧の安定化を図っている。
【0004】
一方で、近年、太陽光・風力発電などの分散電源の普及に伴い、交流系統の送配電において電力供給区域の周波数制御・需給バランス調整を行うために必要となる調整力が必要となる状況が散見されてきた。
【0005】
従来、蓄電要素と、当該蓄電要素を充放電する電力変換器とを有する蓄電装置を饋電システムに接続し、蓄電装置を統括する上位制御装置からの指令により充放電することで需給調整能力を提供することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-023565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば電気鉄道システムでは、同じ列車ダイヤにより列車の運行が成されていても、電気鉄道システムで消費する電力が日によって変動する。電力消費の変動は、旅客需要の変動や補機負荷の変動、駅や信号設備などの高圧配電負荷消費量の変化等に起因するものであり、時刻に応じて計画的な蓄電装置の充放電をしたとしても、電気鉄道の電力需要を精度よく制御できず、正確な需給調整能力を供出することが難しかった。
【0008】
本発明の実施形態は上記事情を鑑みて成されたものであって、正確な電力需給調整を行う電力需給調整システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態による電力需給調整システムは、交流電源から供給される交流電力を整流した直流電力をき電回路に供給する変電所の受電電力量を調整するシステムであって、需給調整実施時間帯における調整電力および基準値を含む需給調整指令を取得し、前記変電所が前記交流電源から受電した受電電力量のフィードバック値が、前記調整電力と前記基準値とに基づく目標受電電力量に追従するように、前記交流電源からの受電電力量を調整する調整量を生成する需給調整装置と、蓄電媒体を含み、前記需給調整実施時間帯において、前記調整量、前記蓄電媒体の充電状態および前記き電回路の電圧に基づき、前記き電回路から供給される電力を前記蓄電媒体に充電するとともに前記き電回路へ前記蓄電媒体から放電された電力を供給する蓄電装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態の電力需給調整システムの一構成例を概略的に示した図である。
図2は、図1に示す電力需給調整システムの需給調整装置の一構成例を概略的に示す図である。
図3は、下げDRが実行される際にき電電圧-SOC制御で用いられる放電開始電圧・充電開始電圧-SOCのテーブルの一例を概略的に示す図である。
図4は、上げDRが実行される際にき電電圧-SOC制御で用いられる放電開始電圧・充電開始電圧-SOCのテーブルの一例を概略的に示す図である。
図5は、第1実施形態の電力需給調整システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図6は、一実施形態の電力需給調整システムの効果の一例を示す図である。
図7は、第2実施形態の電力需給調整システムの一構成例を概略的に示す図である。
図8は、図7に示す電力需給調整システムの需給調整装置の一構成例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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