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公開番号2025082713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196233
出願日2023-11-17
発明の名称色糸を製造する方法、色糸、布、及び紡績機
出願人村田機械株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D02G 3/38 20060101AFI20250522BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】糸の製造時に色を容易に変更でき、且つ、芯繊維を含む色糸を製造する方法、色糸、布、及び紡績機を提供する。
【解決手段】モノフィラメント、マルチフィラメント、及び弾性繊維の少なくとも1つを含む芯繊維200に対して、芯繊維200とは異なる色のカバー繊維210を巻き付けることで、少なくとも2色を有する糸Yを製造する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
色糸を製造する方法であって、
モノフィラメント、マルチフィラメント、及び弾性繊維の少なくとも1つを含む芯繊維に対して、前記芯繊維とは異なる色のカバー繊維を巻き付けることで、少なくとも2色を有する色糸を製造する、方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記芯繊維は、前記芯繊維が製造される段階で原着により着色されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1台の紡績機において第一巻取ユニット及び第二巻取ユニットが設けられており、
前記第一巻取ユニット及び前記第二巻取ユニットにおいて前記芯繊維の色が異なる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一巻取ユニット及び前記第二巻取ユニットにおいて前記カバー繊維の色は同じである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記芯繊維に対する前記カバー繊維の重量比を変更することにより、前記色糸の色合いを変更する、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記芯繊維の本数、形状、及び太さの少なくとも1つを変更することにより、前記色糸の色合いを変更する、請求項1~5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
紡績速度を変化させることにより、前記色糸の色合いを変更する、請求項1~6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
速度比及び張力値の少なくとも1つを変更することにより、前記色糸の色合いを変更する、請求項1~7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の方法によって製造される色糸。
【請求項10】
請求項9に記載の色糸を含む布。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、色糸を製造する方法、色糸、布、及び紡績機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば空気紡績装置における糸の製造について言及されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-79540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
色糸を製造する場合に、予め2色の繊維が混ぜられたスライバを用いて、特許文献1に記載された空気紡績装置により色糸が製造されていた。この場合、例えば、色を変更するためには、空気紡績装置に供給するスライバを変更する必要があり、作業に手間を要する。また、芯繊維を含む色糸の製造も望まれていた。
【0005】
本発明は、糸の製造時に色を容易に変更でき、且つ、芯繊維を含む色糸を製造する方法、色糸、布、及び紡績機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の一態様に係る色糸を製造する方法では、モノフィラメント、マルチフィラメント、及び弾性繊維の少なくとも1つを含む芯繊維に対して、芯繊維とは異なる色のカバー繊維を巻き付けることで、少なくとも2色を有する色糸を製造する。
【0007】
上記[1]の方法によれば、芯繊維を含む色糸を製造することができる。例えば、芯繊維のみを変更するだけで、色糸の色を変更することができる。なお、カバー繊維を変更してもよい。よって、色糸の製造時に色を容易に変更できる。メランジ調を呈する糸の多品種生産が可能である。
【0008】
[2]上記[1]の方法において、芯繊維は、芯繊維が製造される段階で原着により着色されていてもよい。例えば、芯繊維が染色工程を経て製造される場合には、製造期間が長くなってしまう。また染色工程は環境負荷の観点でも好ましくない。原着による着色は、製造期間(納期)の短縮にもつながり、且つ、環境負荷の観点でも好ましい。
【0009】
[3]上記[1]又は[2]の方法において、1台の紡績機において第一巻取ユニット及び第二巻取ユニットが設けられており、第一巻取ユニット及び第二巻取ユニットにおいて芯繊維の色が異なっていてもよい。この場合、1台の紡績機に設けられた複数の巻取ユニットの中で、異なる色の色糸を製造できる。つまり、第一巻取ユニットにおいて製造される色糸と、第二巻取ユニットにおいて製造される色糸とで、色を異ならせることができる。また、芯繊維の色を異ならせることは、芯糸供給装置にセットされる芯糸パッケージが異なることを意味する。本明細書において、単に「色」という場合、黒、白、赤、橙、青、黄、緑、茶、灰等の単色としての色を意味する場合もあり、また、濃度や見え方などの概念を含んだ「色合い」を意味する場合もある。
【0010】
[4]上記[3]の方法において、第一巻取ユニット及び第二巻取ユニットにおいてカバー繊維の色は同じであってもよい。この場合、1台の紡績機に設けられた複数の巻取ユニットの中で、異なる色の色糸を容易に製造できる。同一種類のケンス(スライバ)を配置するだけでよく、作業効率も向上する。また、例えば第一巻取ユニットにおけるカバー繊維により生じる風綿が、第二巻取ユニットに付着しても問題が生じない。
(【0011】以降は省略されています)

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