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公開番号2025066281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175752
出願日2023-10-11
発明の名称テラリウム容器、及び当該テラリウム容器を用いたテラリウム製品
出願人ミノル化学工業株式会社
代理人
主分類A01G 22/30 20180101AFI20250416BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】内部空間で栽培できる植物の量が少なくても見栄えが良く且つ製作及びメンテナンスの作業性に優れたテラリウム容器及びテラリウム製品を提供する。
【解決手段】矩形状の上板11及び上板11の左右両辺から下方へ延出する左右板12,13が透光性を有する樹脂により一体形成されてなる下方に開口したコ字形の上部10材と、上部材10と同一形状であり矩形状の下板21及び下板21の前後両辺から上方へ延出する前後板22,23が透光性を有する樹脂により一体形成されてなる上方に開口したコ字形の下部材20と、下部材20に上部材10がスライド可能にはめ込まれた中空の箱体に内挿され、下板21に載置されるインナートレー40と、箱体の四方の側壁の少なくとも1つに内部空間側へ鏡面31を向けて取り付けられるミラー部材30とを有し、ミラー部材30は、植付面PSから側壁内面の上端近傍まで鏡面31をなす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物を栽培するための内部空間を有する開閉自在なテラリウム容器であって、
矩形状の上板及びその上板の左右両辺から下方へ延出する左右板が透光性を有する樹脂により一体形成されてなる下方に開口したコ字形の上部材と、
前記上部材と同一形状であり、矩形状の下板及びその下板の前後両辺から上方へ延出する前後板が透光性を有する樹脂により一体形成されてなる上方に開口したコ字形の下部材と、
前記下部材に前記上部材がスライド可能にはめ込まれることで構成される開閉自在な中空の箱体に内挿され、前記下板に載置されるインナートレーと、
前記左右板及び前記前後板からなる前記箱体の四方の側壁の少なくとも1つに、前記内部空間側へ鏡面を向けて取り付けられるミラー部材と
を有し、
前記ミラー部材は、前記内部空間において植物を植え付ける植付面から側壁内面の上端近傍まで鏡面をなす
ことを特徴とするテラリウム容器。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記インナートレーは、前記下板の内面と略相似形状である底板と、前記底板の各辺から上方へ延出する内側板とを備え、
前記底板の上面から前記内側板の上端までの高さは、5~25mmであり、
前記左右板及び前記前後板は、それぞれの対向する板同士が先端側ほど互いに近接する方向に若干傾斜して形成されており、
対向する2つの前記内側板の外面間の距離と前記ミラー部材の厚みとの合計は、前記前後板の基端における内面間の距離と同じか、それよりも小さい
請求項1に記載のテラリウム容器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のテラリウム容器において、前記インナートレー内に植え込み材が配され、前記植え込み材に植物が植え付けられているテラリウム製品。
【請求項4】
前記下板と前記下板の内面に対向配置される前記インナートレーの底板とは正方形であり、
互いの高低差により高さ方向の空間的特徴をもたらす2つの特徴領域が、上方から見てそれぞれ前記底板の隣り合う2つの角部近傍に配されている請求項3に記載のテラリウム製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テラリウム容器及びテラリウム製品に関し、特に、コケの栽培に適したテラリウム容器及びテラリウム製品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
テラリウムとは、観賞のために、ガラス容器などの透明性を有する容器内で生物を飼育・栽培する技術である。近年では、透明容器の内部空間に流木、石、土、砂、植物などをレイアウトした形態のテラリウム製品が流通している。なかでも、容器内でコケ植物(以下、「コケ」と称する。)を栽培するテラリウムは、コケテラリウムやコケリウムと呼ばれて人気が高まっている。
【0003】
コケテラリウムでは、乾燥を防ぎ内部空間を高湿度環境に保つ必要があることから、開口部が狭い深型形状の容器が用いられる(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)。例えば、特許文献1では、コケを栽培するテラリウム容器として、蓋つきのボトル型容器が図示されている(図2及び図4)。また、非特許文献1には、ボトル型、試験管型、及びたまご型等の容器が記載されている(p.26-29)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-185897号公報
【非特許文献】
【0005】
石河英作著 「はじめての苔インテリア 苔テラリウムから苔玉、苔盆栽まで」 家の光協会 2023年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コケテラリウムのさらなる普及を図る方策として、例えば、日常的に長時間目に入るオフィスデスクなどに飾り、テラリウム製品を常日頃から間近な距離で見てもらう用途(以下、「卓上用途」と称する。)が想定される。
【0007】
しかしながら、卓上用途ではオフィスデスクなどの限られたスペースに飾ることから容器自体を小型にする必要があるため、容器の内部空間で栽培できるコケの量も少なくなり見栄えの面でやや見劣りする場合があるという問題がある。
【0008】
また、テラリウム製品の製作時や、メンテナンス時には、ピンセットやハサミ等の器具を開口部から挿し入れてコケを植え付けたりトリミングしたりするが、特許文献1に記載のボトル型や、非特許文献1に記載の試験管型及びたまご型のように開口部が狭い深型形状の容器では、ピンセットやハサミ等を挿し入れる角度や可動範囲が制限されるため、製作やメンテナンスにかなりの困難さをともなう。さらに、卓上用途では容器の小型化に応じて開口部もより小さくなるため、製作及びメンテナンスの困難さがさらに増すことになる。特に、卓上用途による普及の対象となる初心者にとって、小型で深型形状の容器は非常に扱いずらいものになる。
【0009】
非特許文献1には、開口部が比較的広くなるシャーレ型の容器も開示されているが、シャーレ型であってもコケテラリウムでは過剰な乾燥を避けるためにp.29の写真のようにある程度の深さが必要であり、容器壁面によってピンセットやハサミ等の角度や可動範囲が制限される。そのため、シャーレ型容器は、植え付けやメンテナンスの作業性の問題を十分に解消でるものではない。また、シャーレ型容器は、フタをした状態では非常に高さが制限され、高く立ち上がる直立性のコケを栽培できないため、デザイン性の高いコケテラリウムに使用されるものではない。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、内部空間で栽培できる植物の量が少なくても見栄えが良く、且つ製作及びメンテナンスの作業性に優れたテラリウム容器、及び当該テラリウム容器を用いたテラリウム製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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