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公開番号2025033599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139425
出願日2023-08-30
発明の名称車両の異常判定装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F02D 29/02 20060101AFI20250306BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】運転者のアクセル操作によらずにエンジンから出力するトルクを増加させるトルク増加制御において、異常を精度よく判定する。
【解決手段】エンジンを備える車両に用いられ、エンジンに要求される要求トルクとエンジンから出力されているトルクの推定値である推定トルクとの差に基づいて異常を判定する車両の異常判定装置であって、運転者のアクセル操作によらずにエンジンから出力されるトルクを増加させるトルク増加制御を実行しているときには、要求トルクを、トルク増加制御中にエンジンから出力されるトルクとして予め定められた増加時トルクに設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを備える車両に用いられ、前記エンジンに要求される要求トルクと前記エンジンから出力されているトルクの推定値である推定トルクとの差に基づいて異常を判定する車両の異常判定装置であって、
運転者のアクセル操作によらずに前記エンジンから出力されるトルクを増加させるトルク増加制御を実行しているときには、前記要求トルクを、前記トルク増加制御中に前記エンジンから出力されるトルクとして予め定められた増加時トルクに設定する
車両の異常判定装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1記載の車両の異常判定装置であって、
前記エンジンは、吸気管内に取り付けられたコンプレッサと排気管内に取り付けられたタービンとを有する過給機を有し、
前記トルク増加制御は、アクセルオフ時に燃料カットの禁止と制御用要求トルクに基づく吸入空気量の嵩上げと点火遅角とを行なうアンチラグ制御であり、
前記増加時トルクは、前記アンチラグ制御中に前記エンジンから出力されるトルクとして予め定められたトルクである
車両の異常判定装置。
【請求項3】
請求項1記載の車両の異常判定装置であって、
前記トルク増加制御は、前記エンジンの始動時において前記エンジンの回転数をふき上げさせるふき上げ要求がなされているときには、前記エンジンの回転数が、前記ふき上げ要求がなされていないときに比して高い所定回転数となるように前記エンジンを制御するふき上げ制御であり、
前記増加時トルクは、前記ふき上げ制御時に前記エンジンから出力されるトルクの上限値として予め定められたトルクである
車両の異常判定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の異常判定装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両の異常判定装置としては、エンジンを備える車両に用いられるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、アクセル開度に基づいて、エンジンに要求される要求トルクを算出する。また、エンジンの回転数に基づいて、エンジンから出力されているトルクの推定値である推定トルクを算出する。そして、要求トルクと推定トルクとの差に基づいて、異常を判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-27394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の車両の異常判定装置では、アクセル開度、即ち、運転者のアクセル操作に基づいて算出した要求トルクを用いて異常を判定しており、運転者のアクセル操作によらずにエンジンから出力するトルクを増加させるトルク増加制御における異常の判定に適用できない。そのため、トルク増加制御において、異常を精度よく判定することが重要な課題として認識されている。
【0005】
本開示の車両の異常判定装置は、運転者のアクセル操作によらずにエンジンから出力するトルクを増加させるトルク増加制御において、異常を精度よく判定することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両の異常判定装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の車両の異常判定装置は、
エンジンを備える車両に用いられ、前記エンジンに要求される要求トルクと前記エンジンから出力されているトルクの推定値である推定トルクとの差に基づいて異常を判定する車両の異常判定装置であって、
運転者のアクセル操作によらずに前記エンジンから出力されるトルクを増加させるトルク増加制御を実行しているときには、前記要求トルクを、前記トルク増加制御中に前記エンジンから出力されるトルクとして予め定められた増加時トルクに設定する
ことを要旨とする。
【0008】
この本開示の車両の異常判定装置では、運転者のアクセル操作によらずにエンジンから出力されるトルクを増加させるトルク増加制御を実行しているときには、要求トルクを、トルク増加制御中にエンジンから出力されるトルクとして予め定められた増加時トルクに設定する。異常が発生しないときには、要求トルクと推定トルクとの差が小さくなり、異常が発生しているときには、要求トルクと推定トルクとの差が大きくなるから、精度よく異常を判定できる。
【0009】
こうした本開示の車両の異常判定装置において、前記エンジンは、吸気管内に取り付けられたコンプレッサと排気管内に取り付けられたタービンとを有する過給機を有し、前記トルク増加制御は、アクセルオフ時に燃料カットの禁止と制御用要求トルクに基づく吸入空気量の嵩上げと点火遅角とを行なうアンチラグ制御であり、前記増加時トルクは、前記アンチラグ制御中に前記エンジンから出力されるトルクとして予め定められたトルクとしてもよい。こうすれば、アンチラグ制御の実行中に、精度よく異常を判定できる。
【0010】
また、本開示の車両の異常判定装置において、前記トルク増加制御は、前記エンジンの始動時において前記エンジンの回転数をふき上げさせるふき上げ要求がなされているときには、前記エンジンの回転数が、前記ふき上げ要求がなされていないときに比して高い所定回転数となるように前記エンジンを制御するふき上げ制御であり、前記増加時トルクは、前記ふき上げ制御時に前記エンジンから出力されるトルクの上限値として予め定められたトルクとしてもよい。こうすれば、ふき上げ制御の実行中に、精度よく異常を判定できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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