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公開番号2025033242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138817
出願日2023-08-29
発明の名称異音診断システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F02D 13/02 20060101AFI20250306BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】異音を発している吸気バルブおよび排気バルブを精度よく特定する。
【解決手段】異音が内燃機関の動弁系から発生していると判定されている場合において、所定期間におけるクランク角の情報および内燃機関のバルブリフトタイミングの情報および可変バルブタイミング機構による開閉タイミングの変更量および収録音の波形とに基づいて、所定期間において気筒毎の吸気バルブおよび排気バルブの開閉タイミングのうちの少なくとも1つが収録音の波形のピークのタイミングを含む所定タイミング範囲内に含まれるか否かを判定し、所定期間において気筒毎の吸気バルブおよび排気バルブの開閉タイミングのうちの少なくとも1つが所定タイミング範囲に含まれるときには、複数の気筒の吸気バルブおよび排気バルブのうち開閉タイミングが所定タイミング範囲に含まれる気筒の吸気バルブまたは排気バルブで異音が発生していると診断する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を有し複数の気筒の内燃機関で発生する異音を診断する内燃機関の異音診断システムであって、
前記異音が前記吸気バルブおよび前記排気バルブを含む動弁系から発生していると判定されている場合において、所定期間におけるクランク角の情報および前記内燃機関のバルブリフトタイミングの情報および前記可変バルブタイミング機構による前記開閉タイミングの変更量および収録音の波形とに基づいて、前記所定期間において前記気筒毎の前記吸気バルブおよび前記排気バルブの前記開閉タイミングのうちの少なくとも1つが前記収録音の波形のピークのタイミングを含む所定タイミング範囲内に含まれるか否かを判定し、
前記所定期間において前記気筒毎の前記吸気バルブおよび前記排気バルブの前記開閉タイミングのうちの少なくとも1つが前記所定タイミング範囲に含まれるときには、複数の前記気筒の前記吸気バルブおよび前記排気バルブのうち前記開閉タイミングが前記所定タイミング範囲に含まれる前記気筒の前記吸気バルブまたは前記排気バルブで前記異音が発生していると診断する
異音診断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、異音診断システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の異音診断システムとしては、内燃機関で発生する異音を診断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、打音検出ゲート区間においてノックセンサにより異音(打音)が検出されたときには、デポジットの付着などによるバルブクリアランスの狭小化により異音が発生していると診断している。打音検出ゲート区間は、ノッキングの可能性があるノッキング区間を避けるように設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-98236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の異音診断システムでは、異音を検出する前にノッキング区間を予め設定する必要がある。ノッキングは、様々な原因で発生するから、ノッキング区間を予め適正に設定することは困難である。そのため、上述の異音診断システムでは、異音を発している吸気バルブおよび排気バルブを精度よく特定することできない。
【0005】
本開示の異音診断システムは、異音を発している吸気バルブおよび排気バルブを精度よく特定することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の異音診断システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の異音診断システムは、吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を有し複数の気筒の内燃機関で発生する異音を診断する内燃機関の異音診断システムであって、前記異音が前記吸気バルブおよび前記排気バルブを含む動弁系から発生していると判定されている場合において、所定期間におけるクランク角の情報および前記内燃機関のバルブリフトタイミングの情報および前記可変バルブタイミング機構による前記開閉タイミングの変更量および収録音の波形とに基づいて、前記所定期間において前記気筒毎の前記吸気バルブおよび前記排気バルブの前記開閉タイミングのうちの少なくとも1つが前記収録音の波形のピークのタイミングを含む所定タイミング範囲内に含まれるか否かを判定し、前記所定期間において前記気筒毎の前記吸気バルブおよび前記排気バルブの前記開閉タイミングのうちの少なくとも1つが前記所定タイミング範囲に含まれるときには、複数の前記気筒の前記吸気バルブおよび前記排気バルブのうち前記開閉タイミングが前記所定タイミング範囲に含まれる前記気筒の前記吸気バルブまたは前記排気バルブで前記異音が発生していると診断することを要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
異音診断システム10の構成の概略を示す構成図。
異音診断アプリケーションの各処理の一例を示すフローチャート。
バルブリフト量などをクランク角θcrで対応させている様子の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本開示を実施するための形態(実施形態)について説明する。図1は、本開示の実施形態としての異音診断システム10の構成の概略を示す構成図である。実施形態の異音診断システム10は、診断対象車両(以下、「車両」という)Vの異音診断を支援するためのシステムであり、サーバ40と通信可能な携帯端末(以下、「端末」という)20を備える。
【0010】
車両Vは、複数の気筒(実施形態では8気筒)のエンジン30と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)32と、を備える。エンジン30は、例えばガソリンや軽油など炭化水素系の燃料を用いて駆動する内燃機関として構成されている。エンジン30は、インテークカムシャフトに、吸気バルブの開閉タイミングVT(開タイミングおよび閉タイミング)を作動角(開タイミングと閉タイミングとの間の角度)を維持した状態で連続的に変更可能な可変バルブタイミング機構30aを備える。可変バルブタイミング機構30aでは、エンジン30から効率よく動力を出力可能な吸気バルブの開閉タイミングVTに対応するインテークカムシャフトの角度を基準角とする。そして、インテークカムシャフトの角度をその基準角よりも進角させてエンジン30から高トルクを出力可能な運転状態としたり、インテークカムシャフトの角度を遅角側の所定角度(例えば、最遅角)としてエンジン30を運転停止や始動に適した運転状態とする。エンジン30は、ECU32により運転制御されている。ECU32は、図示しないが、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを有するマイクロコンピュータを備える。ECU32には、例えば、エンジン30のクランクシャフトの回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcrや吸気バルブを開閉するインテークカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカム角などエンジン30を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU32からは、スロットルバルブへの制御信号や噴射弁への制御信号、可変バルブタイミング機構30aへの制御信号などエンジン30を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU32は、クランクポジションセンサからのエンジン30のクランク角θcrに基づいてエンジン30の回転数Neを演算している。
(【0011】以降は省略されています)

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