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公開番号2025020408
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024199359,2019228070
出願日2024-11-15,2019-12-18
発明の名称時計部品の製造方法
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 15/14 20060101AFI20250204BHJP(時計)
要約【課題】従来技術から既知の方法を改善し、可能であればマイクロメートルまたはナノメートル規模で複雑な形状の、三次元時計部品を製造するための解決策を提案すること。
【解決手段】時計部品の製造方法であって、方法は、少なくとも、少なくとも1つのマスクを介して照射することにより第1感光性樹脂を重合し、その後第1感光性樹脂を現像することで得られる第1パターンを含む、第1感光性樹脂から少なくとも1つの感光性樹脂層を含む第1構造を製造するE1ステップと、第2感光性樹脂を少なくとも1つの表面へ追加することで、第1構造の少なくとも1つの表面を構造化することにより、第1構造を第2構造へ転換するE2ステップであって、第2構造は時計部品の製造金型を少なくとも部分的に形成することが意図されるステップと、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
時計部品の製造方法であって、前記方法は、少なくとも、
少なくとも1つのマスク(4)を介して照射することにより第1感光性樹脂(31)を重合し、その後前記第1感光性樹脂を現像することで得られる第1パターンを含む、前記第1感光性樹脂から少なくとも1つの感光性樹脂層を含む第1構造(10)を製造する(E1)ステップと、
第2感光性樹脂(32)を少なくとも1つの表面へ追加することで、前記第1構造の前記少なくとも1つの表面を構造化することにより、前記第1構造(10)を第2構造(1)へ転換する(E2)ステップであって、前記第2構造(1)は、当該時計部品の製造金型を少なくとも部分的に形成することが意図され、前記第1構造を転換する(E2)ことからなる当該ステップは、
前記第2感光性樹脂の層を前記第1構造の前記少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に形成する(E21)ステップと、
第2パターンの外形または形状を定義するボクセルへビームを案内し焦点を合わせるように、前記第2樹脂に少なくとも部分的に沈設される対物レンズを含む光子装置を用いて、前記第2パターンに基づく立体重合を得るために、前記第2感光性樹脂へ2光子重合を実施する(E22)ステップと、
前記非重合化第2感光性樹脂を除去し、前記第1及び第2パターンで定義される形状の前記第2構造を得るために現像する(E23)ステップと、
を含むステップと、
を含む、方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1構造を転換する(E2)ことからなるステップは、前記第1構造の少なくとも1つの側面(11)上へ前記第2感光性樹脂を追加することを含む、
請求項1に記載の時計部品の製造方法。
【請求項3】
2光子重合を実施する(E22)ことからなるステップは、0.001μm

またはそれより優れた三次元分解能、及びまたは0.1μmまたはそれより優れた方位分解能の、第2パターンを定義することを可能にする、
請求項1または2に記載の、時計部品の製造方法。
【請求項4】
前記第1構造を製造する(E1)ことからなるステップは、
前記第1感光性樹脂を基板の、とりわけステンレス鋼など金属製の、またはシリコン製の、またはガラス製の、またはセラミック製のウェハの形状の基板の上面へ形成する(E11)ステップと、
マスクで定義されたパターンに従い前記第1感光性樹脂を重合させるために、前記第1感光性樹脂を前記マスクを通じて、とりわけ前記マスクに実質的に直角な方向のUV照射、X線照射、またはエレクトロンビームを用いて露光する(E12)ステップと、
前記第1感光性樹脂を現像する(E13)ステップと、
を含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の、時計部品の製造方法。
【請求項5】
前記第1樹脂を露光する(E12)ことからなるステップは、前記基板に直角または実質的に直角な横側面を含む、及びまたは前記基板に平行または実質的に平行な一定断面積の、第1構造を生成する、
請求項4に記載の、時計部品の製造方法。
【請求項6】
前記2つの樹脂は、同一または異なる、及びまたは、
前記2つの樹脂は、ポジまたはネガである、及びまたは、
前記第1樹脂は、SU-8タイプまたはSU-8-100タイプである、及びまたは
前記第2樹脂は、液状樹脂または半流動体樹脂、とりわけIP-Dip
TM
樹脂である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の、時計部品の製造方法。
【請求項7】
前記方法は、前記第2構造を、とりわけ金属または金属合金製、セラミック製または複合材料製の前記時計部品の製造用金型として用いることからなるステップを含む。
請求項1から6のいずれか一項に記載の、時計部品の製造方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第2構造へ、電着または電気めっきを用いて、前記時計部品を形成する金属層を形成する(E31)ステップと、
前記金属層から形成される前記時計部品と前記第2構造とにより形成される前記アセンブリを基板から分離する(E32)ステップと、前記金属層から形成される前記時計部品を前記第2構造から分離する(E33)ステップと、
を含む、
請求項7に記載の時計部品の製造方法。
【請求項9】
前記金属は、ニッケル基またはニッケルリン合金である、
請求項8に記載の時計部品の製造方法。
【請求項10】
前記第2構造を、セラミック粉末を含む製品によって、流体経路を用いて充填する(E31’)ステップと、
前記製品を統合する(E32’)ステップと、
前記製品により形成される前記ブランクを前記第2構造から、及び基板から分離する(E33’)ステップと、
前のステップで得られた前記ブランクを脱バインダし、その後焼結により高密度化する(E34’)ステップと、
を含む、
請求項7に記載の時計部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
フォトリソグラフィは、時計部品の製造に通常用いられ、特に時計部品の製造に用いられる樹脂金型の形成を可能にする、技術である。
【0003】
特許文献1は、例えば、フォトリソグラフィ技術を用いた、少なくとも2層の金属製部品を製造する方法の実施を開示する。
【0004】
特許文献2は、フォトリソグラフィ技術を用いた、多層時計部品を製造する改善された方法を提案する。
【0005】
特許文献3は、フォトリソグラフィで形成された金型が用いられる、多結晶セラミック製の時計部品の製造方法を開示する。
【0006】
いわゆる従来のフォトリソグラフィに基づくこうした従来技術の手法は、マイクロメートルまたはナノメートル規模で複雑な形状など、完全に全ての三次元形状を製造することは不可能であるという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
欧州特許出願公開第2405300号明細書
欧州特許出願公開第3035125号明細書
欧州特許出願公開第3260932号明細書
米国特許第9302430号
国際公開第2017/102661号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このため、本発明の目的の一つは、従来技術から既知の方法を改善し、可能であればマイクロメートルまたはナノメートル規模で複雑な形状の、三次元時計部品を製造するための解決策を提案することである。本発明の他の目的は、高い信頼性と高精度を有する時計部品の製造を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため、本発明は、時計部品の製造方法に関し、当該方法は、
少なくとも1つのマスクを介して照射することにより第1感光性樹脂を重合し、その後前記第1感光性樹脂を現像することで得られる第1パターンを含む、前記第1感光性樹脂から少なくとも1つの感光性樹脂層を含む第1構造を製造するステップと、
第2感光性樹脂を少なくとも1つの表面へ追加することで、前記第1構造の前記少なくとも1つの表面を構造化することにより、前記第1構造を第2構造へ転換するステップであって、前記第2構造は、当該時計部品の製造金型を少なくとも部分的に形成することが意図される第2ステップと、を含むことを特徴とする。当該ステップは有利には、2光子重合技術を用いる。
【0010】
本発明は、より具体的には、請求項により定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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