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公開番号
2025020352
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-12
出願番号
2024196235,2023048804
出願日
2024-11-08,2023-03-24
発明の名称
有機エレクトロルミネッセンス素子
出願人
北京夏禾科技有限公司
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H10K
85/60 20230101AFI20250204BHJP()
要約
【課題】新規な有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極と、陰極と、陽極と陰極との間に設けられた発光層とを含む。前記発光層には、少なくとも、式1、式2または式3で表される構造を有する第1化合物と、式4で表される構造を有する第2化合物と、特定の構造を有する配位子を含む第3化合物とが含まれる。前記素子は、より高い素子の効率、より長い素子の耐用年数を有し、より良好な素子の性能を有する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
陽極と、
陰極と、
陽極と陰極との間に設けられた発光層と、を含むエレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層には、第1化合物、第2化合物および第3化合物が含まれ、
前記第1化合物は、式1、式2または式3で表される構造を有し、
TIFF
2025020352000036.tif
33
168
Wは、出現毎に同一または異なってC、CR
w
またはNから選ばれ、隣り合う置換基R
w
は、結合して環を形成していてもよく、
Lは、出現毎に同一または異なって単結合、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリーレン基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリーレン基、またはこれらの組合せから選ばれ、
Arは、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、または置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基から選ばれ、
R
w
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のヘテロアルキル基、置換または非置換の環原子数3~20のヘテロ環基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリールオキシ基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルキニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルシリル基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールシリル基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数0~20のアミノ基、カルボキシル基、シアノ基、イソシアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
前記第2化合物は、式4で表される構造を有し、
TIFF
2025020352000037.tif
35
168
式4中、
L
1
~L
3
は、出現毎に同一または異なって単結合、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキレン基、置換または非置換の炭素原子数3~20のシクロアルキレン基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリーレン基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリーレン基、またはこれらの組合せから選ばれ、
Ar
1
~Ar
3
は、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、またはこれらの組合せから選ばれ、
前記第3化合物は、相対原子質量が40を超える金属、および配位子L
a
を含む金属錯体であり、前記配位子L
a
は、式5で表される構造を有し、
TIFF
2025020352000038.tif
45
168
式5中、環A、環Bは、それぞれ独立して5員不飽和炭素環、炭素原子数6~30の芳香族環、または炭素原子数3~30のヘテロ芳香族環から選ばれ、
R
i
は、出現毎に同一または異なって一置換、複数置換または無置換を表し、R
ii
は、出現毎に同一または異なって一置換、複数置換または無置換を表し、
Yは、SiR
y
R
y
、GeR
y
R
y
、NR
y
、PR
y
、O、SまたはSeから選ばれ、2つのR
y
が同時に存在する場合、2つのR
y
は、同一または異なってもよく、
X
1
~X
2
は、出現毎に同一または異なってCR
x
またはNから選ばれ、
R、R
i
、R
ii
、R
x
およびR
y
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のヘテロアルキル基、置換または非置換の環原子数3~20のヘテロ環基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリールオキシ基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルシリル基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールシリル基、置換または非置換の炭素原子数0~20のアミノ基、カルボキシル基、シアノ基、イソシアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
隣り合う置換基R
i
、R
x
続きを表示(約 6,400 文字)
【請求項2】
前記第1化合物は、式1-a~式1-d、式2-a~式2-c、および式3-aのうちのいずれか1つで表される構造を有する、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025020352000039.tif
42
168
TIFF
2025020352000040.tif
76
168
(Wは、出現毎に同一または異なってCR
w
またはNから選ばれ、隣り合う置換基R
w
は、結合して環を形成していてもよく、
Arは、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、または置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基から選ばれ、
Lは、出現毎に同一または異なって単結合、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリーレン基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリーレン基、またはこれらの組合せから選ばれ、
R
w
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のヘテロアルキル基、置換または非置換の環原子数3~20のヘテロ環基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリールオキシ基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルキニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルシリル基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールシリル基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数0~20のアミノ基、カルボキシル基、シアノ基、イソシアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
好ましくは、前記第1化合物は、式1-a~式1-c、式2-aおよび式3-aのうちのいずれか1つで表される構造を有し、
より好ましくは、R
w
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、またはこれらの組合せから選ばれる。)
【請求項3】
Arは、出現毎に同一または異なって式Ar-1~式Ar-4のうちのいずれか1つで表される構造を有する、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025020352000041.tif
32
168
(Qは、出現毎に同一または異なってC、CR
Q
またはNから選ばれ、Q
1
は、O、S、Se、NR
Q
またはCR
Q
R
Q
から選ばれ、
R
Q
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のヘテロアルキル基、置換または非置換の環原子数3~20のヘテロ環基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリールオキシ基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルキニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルシリル基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールシリル基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数0~20のアミノ基、カルボキシル基、シアノ基、イソシアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
隣り合う置換基R
Q
は、結合して環を形成していてもよく、
好ましくは、Qは、出現毎に同一または異なってCまたはCR
Q
から選ばれ、Q
1
は、O、SまたはCR
Q
R
Q
から選ばれ、
R
Q
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれる。)
【請求項4】
前記第1化合物は、以下の化合物からなる群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025020352000042.tif
179
168
TIFF
2025020352000043.tif
230
168
TIFF
2025020352000044.tif
204
168
TIFF
2025020352000045.tif
180
168
TIFF
2025020352000046.tif
180
168
TIFF
2025020352000047.tif
213
168
TIFF
2025020352000048.tif
214
168
TIFF
2025020352000049.tif
216
168
TIFF
2025020352000050.tif
202
168
TIFF
2025020352000051.tif
206
168
TIFF
2025020352000052.tif
232
168
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2025020352000053.tif
217
168
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2025020352000054.tif
213
168
TIFF
2025020352000055.tif
232
168
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2025020352000056.tif
234
168
TIFF
2025020352000057.tif
205
168
TIFF
2025020352000058.tif
220
168
TIFF
2025020352000059.tif
231
168
TIFF
2025020352000060.tif
208
168
TIFF
2025020352000061.tif
203
168
TIFF
2025020352000062.tif
221
168
TIFF
2025020352000063.tif
154
168
(前記化合物1-1-1~化合物1-1-104、化合物1-2-1~化合物1-2-101および化合物1-3-1~化合物1-3-62における水素は、一部または全部重水素化されていてもよい。)
【請求項5】
前記第2化合物は、式4-1または式4-2で表される構造を有する、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025020352000064.tif
46
168
(V
1
~V
5
は、出現毎に同一または異なってNまたはCR
v
から選ばれ、V
6
~V
10
は、出現毎に同一または異なってC、NまたはCR
v
から選ばれ、且つV
6
~V
10
のうちの1つは、Cであり、L
3
に結合し、
Vは、O、SまたはSeから選ばれ、
V
11
~V
14
は、出現毎に同一または異なってNまたはCR
v
から選ばれ、V
15
~V
18
は、出現毎に同一または異なってC、NまたはCR
v
から選ばれ、且つV
15
~V
18
のうちの1つは、Cであり、L
3
に結合し、
L
1
~L
3
は、出現毎に同一または異なって単結合、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキレン基、置換または非置換の炭素原子数3~20のシクロアルキレン基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリーレン基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリーレン基、またはこれらの組合せから選ばれ、
Ar
1
およびAr
2
は、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、またはこれらの組合せから選ばれ、
R
v
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のヘテロアルキル基、置換または非置換の環原子数3~20のヘテロ環基、置換または非置換の炭素原子数7~30のアラルキル基、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリールオキシ基、置換または非置換の炭素原子数2~20のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルシリル基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールシリル基、置換または非置換の炭素原子数3~20のアルキルゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数6~20のアリールゲルマニウム基、置換または非置換の炭素原子数0~20のアミノ基、カルボキシル基、シアノ基、イソシアノ基、ヒドロキシル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
隣り合う置換基R
v
は、結合して環を形成していてもよい。)
【請求項6】
式4-2中、Vは、OまたはSから選ばれ、好ましくは、Vは、Oである、請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
【請求項7】
V
1
~V
5
は、出現毎に同一または異なってCR
v
から選ばれ、V
6
~V
10
は、出現毎に同一または異なってCまたはCR
v
から選ばれ、またはV
11
~V
14
は、出現毎に同一または異なってCR
v
から選ばれ、V
15
~V
18
は、出現毎に同一または異なってCまたはCR
v
から選ばれる、請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
V
1
~V
10
のうちの少なくとも1つは、CR
v
から選ばれ、またはV
11
~V
18
のうちの少なくとも1つは、CR
v
から選ばれ、且つ前記R
v
は、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基から選ばれる、請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
R
v
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、ハロゲン、置換または非置換の炭素原子数1~20のアルキル基、置換または非置換の環炭素原子数3~20のシクロアルキル基、置換または非置換の炭素原子数6~30のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~30のヘテロアリール基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれ、
好ましくは、R
v
は、出現毎に同一または異なって水素、重水素、置換または非置換のフェニル基、置換または非置換のナフタレン基、置換または非置換のビフェニル基、およびこれらの組合せからなる群から選ばれる、請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
【請求項10】
Ar
1
およびAr
2
は、出現毎に同一または異なって置換または非置換の炭素原子数6~20のアリール基、置換または非置換の炭素原子数3~20のヘテロアリール基、またはこれらの組合せから選ばれ、
好ましくは、Ar
1
およびAr
2
は、出現毎に同一または異なって置換または非置換のフェニル基、置換または非置換のビフェニル基、置換または非置換のテルフェニル基、置換または非置換のナフタレン基、置換または非置換のフェナントレン基、置換または非置換のトリフェニレン基、置換または非置換のクリセン基、置換または非置換のフルオレン基、置換または非置換のカルバゾール基、置換または非置換のジベンゾフラン基、置換または非置換のジベンゾチオフェン基、置換または非置換のピリジン基、置換または非置換のピリミジン基、置換または非置換のキノリン基、またはこれらの組合せから選ばれる、請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光素子などの有機電子素子に関する。特に、有機層に第1化合物、第2化合物および第3化合物が含まれる有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
有機電子素子は、有機発光ダイオード(OLEDs)、有機電界効果トランジスタ(O-FETs)、有機発光トランジスタ(OLETs)、有機起電セル(OPVs)、色素-増感太陽電池(DSSCs)、有機光検出器、有機感光装置、有機電界効果素子(OFQDs)、発光電気化学セル(LECs)、有機レーザダイオードおよび有機プラズマ発光素子を含むが、それに限定されない。
【0003】
1987年、イーストマンコダック(Eastman Kodak)のTangおよびVan Slykeにより、電子輸送層および発光層として、アリールアミン正孔輸送層とトリス-8-ヒドロキシキノリン-アルミニウム層とを含む二層有機エレクトロルミネセント素子が報道されている(Applied Physics Letters、1987、51(12):913~915)。素子に対してバイアスが一旦印加されると、緑色光が素子から発射される。この発明は、現代の有機発光ダイオード(OLEDs)の発展に対する基礎を築き上げている。最も先進的なOLEDsは、電荷注入・輸送層、電荷・励起子ブロッキング層、および陰極と陽極との間の1つまたは複数の発光層などの複数の層を含んでもよい。OLEDsは、自発光性ソリッドステート素子であるので、表示および照明の適用に対して極めて大きな潜在力を提供している。また、有機材料の固有な特性、例えばそれらの可撓性は、可撓性基板で行った製造などの特殊な適用に非常に適合するようになっている。
【0004】
OLEDは、その発光メカニズムに応じて、3種の異なるタイプに分けられている。Tangおよびvan Slykeにより発明されたOLEDは、蛍光OLEDであり、一重項発光のみを使用する。素子において生成した三重項が非輻射減衰通路により浪費され、蛍光OLEDの内部量子効率(IQE)が25%に過ぎないため、この制限はOLEDの商業化を妨害している。1997年、ForrestおよびThompsonにより、錯体含有重金属からの三重項発光を発光体として用いるりん光OLEDが報道されている。そのため、一重項および三重項を収穫し、100%のIQEを実現することができる。その効率が高いため、りん光OLEDの発見および発展は、直接的にアクティブマトリクスOLED(AMOLED)の商業化に貢献する。最近、Adachiは、有機化合物の熱活性化遅延蛍光(TADF)によって高効率を実現している。これらの発光体は、小さい一重項-三重項ギャップを有するため、励起子が三重項から一重項に戻るトランジションが可能となる。TADF素子において、三重項励起子がリバースシステム間で貫通すること(逆項間交差)によって一重項励起子を生成することに起因してIQEが高くなっている。
【0005】
OLEDsは、さらに、所用材料の形態に応じて、小分子とポリマーOLEDに分けられてもよい。小分子とは、ポリマーではない、有機または有機金属のいずれかの材料を指し、精確な構造を有すれば、小分子の分子量が大きくてもよい。明確な構造を有するデンドリマーは、小分子と認められている。ポリマーOLEDは、共役ポリマーと、側鎖の発光基を有する非共役ポリマーとを含む。製造過程において後重合を発生すると、小分子OLEDがポリマーOLEDになり得る。
【0006】
様々なOLEDの製造方法が公知されている。小分子OLEDは、一般的に、真空熱蒸発により製造されるものである。ポリマーOLEDは、例えばスピンコート、インクジェット印刷およびノズル印刷などの溶液法により製造されるものである。材料が溶剤に溶解または分散することが可能であれば、小分子OLEDも溶液法により製造されることができる。
【0007】
OLEDの発光色は、発光材料の構造設計により実現することができる。OLEDは、所望のスペクトルを実現するように、1つまたは複数の発光層を含んでもよい。緑色、黄色、赤色OLEDにおいて、りん光材料は、既に商業化の実現に成功したが、青色のりん光素子には、依然として、青色が飽和せず、耐用年数が短く、作業電圧が高いなどの問題が存在する。市販のフルカラーOLEDディスプレイは、一般的に混合策略を用い、青色の蛍光、および黄色、赤色または緑色のりん光を用いる。現在、りん光OLEDの効率が高輝度の場合に急速に低下するという問題が存在する。また、より飽和した発光スペクトル、より高い効率、およびより長いデバイス耐用年数を有することが望まれている。
【0008】
本出願人がその前に提出した発明JP2021176839Aでは、
【0009】
TIFF
2025020352000001.tif
29
168
構造を有する配位子を含む金属錯体が開示されている。その実施例では、この金属錯体をそれぞれ
【0010】
TIFF
2025020352000002.tif
23
168
および
(【0011】以降は省略されています)
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