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公開番号2025002159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102123
出願日2023-06-22
発明の名称廃棄物処理システム及びこの廃棄物処理システムの運転方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類C05F 17/00 20200101AFI20241226BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】廃棄物を加水分解した反応物の堆肥化の反応速度を向上させることができる廃棄物処理システム及びこの廃棄物処理システムの運転方法を提供する。
【解決手段】廃棄物処理システムは、廃棄物を加水分解する加水分解装置と、加水分解装置において加水分解された廃棄物である反応物を発酵させて堆肥を製造する堆肥化装置と、廃棄物、加水分解装置から排出された反応物又は堆肥化装置内で発酵中の反応物に水分調整材を供給する水分調整材供給装置とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を加水分解する加水分解装置と、
前記加水分解装置において加水分解された前記廃棄物である反応物を発酵させて堆肥を製造する堆肥化装置と、
前記廃棄物、前記加水分解装置から排出された前記反応物又は前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物に水分調整材を供給する水分調整材供給装置と
を備える廃棄物処理システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記廃棄物、前記加水分解装置から排出された前記反応物、前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物又は前記水分調整材にアルカリ性物質を供給するアルカリ性物質供給装置を備える、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項3】
前記廃棄物若しくは前記加水分解装置から排出された前記反応物又は前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物に、窒素を含む化合物である窒素含有物質を供給する窒素含有物質供給装置を備える、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項4】
前記加水分解装置内の前記反応物、前記加水分解装置から排出された前記反応物、又は前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物に種堆肥を供給する種堆肥供給装置を備える、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項5】
前記加水分解装置から排出された前記反応物又は前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物の温度を調整する温度調整装置を備える、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項6】
前記加水分解装置に供給される前記廃棄物の一部を破砕する破砕機を備え、
前記破砕機で破砕された前記廃棄物は前記堆肥化装置に供給されるように構成されている、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項7】
前記加水分解装置に供給される前記廃棄物を破砕する破砕機を備え、
前記破砕機で破砕された前記廃棄物の一部は前記堆肥化装置に供給されるとともに一部一部は前記加水分解装置に供給されるように構成されている、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項8】
前記加水分解装置から排出された前記反応物の一部をメタン発酵させるメタン発酵装置を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の廃棄物処理システム。
【請求項9】
前記メタン発酵装置におけるメタン発酵の残渣を前記水分調整材として、前記水分調整材供給装置が前記反応物に供給するように構成されている、請求項8に記載の廃棄物処理システム。
【請求項10】
前記メタン発酵装置におけるメタン発酵で生成されたバイオガスを利用してエネルギーを発生させるバイオガス利用装置を備え、
前記エネルギーの少なくとも一部は、前記加水分解装置における前記廃棄物の加水分解の熱源として使用される、請求項8に記載の廃棄物処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、廃棄物処理システム及びこの廃棄物処理システムの運転方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パームオイル圧搾廃液(POME)残渣やパーム椰子空果房(EFB)のような廃棄物を加水分解し、廃棄物を加水分解した反応物から有機肥料を製造する廃棄物処理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-163280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、有機肥料の製造すなわち堆肥化は、大型の設備が必要な上に長い処理時間を必要とする。これは堆肥化の反応速度の低さが要因であるが、堆肥化の反応速度の低さは、最適な反応条件が不明なこと、反応条件を調整する方法が不明なこと、反応条件の把握が困難なこと等が原因である。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、廃棄物を加水分解した反応物の堆肥化の反応速度を向上させることができる廃棄物処理システム及びこの廃棄物処理システムの運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る廃棄物処理システムは、廃棄物を加水分解する加水分解装置と、前記加水分解装置において加水分解された前記廃棄物である反応物を発酵させて堆肥を製造する堆肥化装置と、前記廃棄物、前記加水分解装置から排出された前記反応物又は前記堆肥化装置内で発酵中の前記反応物に水分調整材を供給する水分調整材供給装置とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の廃棄物処理システムによれば、堆肥化装置で発酵される反応物の水分含有量を調整することができるので、堆肥化の反応速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態1に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態2に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態3に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態4に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態5に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態6に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態7に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態8に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
本開示の実施形態9に係る廃棄物処理システムの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態による廃棄物処理システムについて、図面に基づいて説明する。以下で説明する実施形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0010】
(実施形態1)
<本開示の実施形態1に係る廃棄物処理システムの構成>
図1に示されるように、本開示の実施形態1に係る廃棄物処理システム1は、廃棄物を加水分解する加水分解装置2と、加水分解装置2において加水分解された廃棄物である反応物を発酵させて堆肥を製造する堆肥化装置3と、反応物に水分調整材を供給する水分調整材供給装置4とを備えている。加水分解装置2は、1つの反応器を備えた構成であってもよいし、直列又は並列に接続された少なくとも2つの反応器を備えた構成であってもよいし、直列に接続された少なくとも2つの反応器を備える少なくとも2つの群が並列に接続された構成であってもよい。堆肥化装置3の構成は特に限定するものではないが、例えば、任意の広さを有する土壌の上に反応物を複数の畝3aとして配置できる領域であってもよい。堆肥化装置3のこの例は、「野積み法(Windrow)」と呼ばれる方式を採用したものであるが、堆肥化装置3としてはこの他に、ロータリーキルン式発酵槽、多段式発酵槽、サイロ式発酵槽、オーガー式発酵槽、ビン式発酵槽等を有する構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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