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公開番号2024177559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2024177728,2020176019
出願日2024-10-10,2020-10-20
発明の名称堆肥
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類C05D 9/02 20060101AFI20241212BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】堆肥とその製造方法を提供すること。
【解決手段】この堆肥は、炭化物、水溶性リン酸、ならびに酸化鉄(III)、炭酸鉄(III)、および水酸化鉄(III)の少なくとも一つを含む。この堆肥は、1重量%以上21重量%以下の濃度で全リン酸を含むことができ、全リン酸に対する水溶性リン酸の比は30%以上70%以下であってもよい。この堆肥の製造方法は、リン酸鉄(III)を含む炭化物を有機肥料源と混合して混合物を調製すること、上記混合物を嫌気性条件下で処理すること、および嫌気性条件下で処理された上記混合物を塩基と混合することを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭化物、
水溶性リン酸、ならびに
酸化鉄(III)、炭酸鉄(III)、および水酸化鉄(III)の少なくとも一つを含む堆肥。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
全リン酸が1重量%以上21重量%以下の濃度で含まれる、請求項1に記載の堆肥。
【請求項3】
前記全リン酸に対する前記水溶性リン酸の比が30%以上70%以下である、請求項2に記載の堆肥。
【請求項4】
前記炭化物を2重量%以上20重量%以下の割合で含む、請求項1に記載の堆肥。
【請求項5】
含硫黄化合物、含マンガン化合物、および含ホウ素化合物のうち少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載の堆肥。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の一つは、堆肥および堆肥の製造方法に関する。例えば、本発明の実施形態の一つは、水溶性リン酸を豊富に含有する堆肥とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
家畜などの動物からの排泄物は、堆肥の原料となる有機肥料源として利用することができる。例えば特許文献1には、動物の排泄物である糞と酸化カルシウムや酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化マンガンなどを含む鉄鋼スラグを混合することで、植物の生育に有効な堆肥が製造できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-180266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態の一つは、堆肥とその製造方法を提供することを課題の一つとする。例えば本発明の実施形態の一つは、新規な組成を有する堆肥とその製造方法を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、即効性の水溶性リン酸を豊富に含む堆肥とその製造方法を提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、堆肥を製造する方法である。この方法は、リン酸鉄(III)を含む炭化物を有機肥料源と混合して混合物を調製すること、上記混合物を嫌気性条件下で処理すること、および嫌気性条件下で処理された上記混合物を塩基と混合することを含む。
【0006】
本発明の実施形態の一つは、堆肥である。この堆肥は、炭化物、水溶性リン酸、ならびに酸化鉄(III)、炭酸鉄(III)、および水酸化鉄(III)の少なくとも一つを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態の一つに係る堆肥の製造方法を示すフロー。
本発明の実施形態の一つに係る堆肥の製造のための製造装置の模式図。
本発明の実施形態の一つに係る堆肥の製造方法を利用する二酸化炭素の貯留を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0009】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0010】
本明細書では、「リン酸」という用語は、狭義のリン酸、すなわち、H
3
PO
4
の化学式で表される化合物を意味するだけでなく、リン酸(H
3
PO
4
)のほか、種々のリン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩を示す用語として用いられる。したがって、例えばリン酸鉄は、特記しない限り、リン酸鉄のみならず、リン酸一水素鉄、リン酸二水素鉄を意味し、含まれる鉄イオンも2価でも3価でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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