TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024176250
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094676
出願日
2023-06-08
発明の名称
全固体電池用正極スラリーの評価方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/139 20100101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】全固体電池用正極スラリーにおいて、正極活物質における固体電解質の被覆状態を精度良く評価することを目的とする。
【解決手段】正極活物質と、固体電解質と、導電助剤と、バインダー材とが混練分散された全固体電池用正極スラリーを、両端に電極を設けた測定容器に封入し、交流インピーダンスを測定する測定工程と、前記交流インピーダンス・データから周波数領域を特定する周波数領域特定工程と、前記特定された周波数領域の交流インピーダンス虚数軸のパラメータ及び、前記特定された周波数領域の交流インピーダンス実数軸のパラメータに基づいて、前記正極活物質における前記固体電解質の被覆状態の良否を評価する評価工程と、を有する、全固体電池用正極スラリーの評価方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
正極活物質と、固体電解質と、導電助剤と、バインダー材とが混練分散された全固体電池用正極スラリーを、両端に電極を設けた測定容器に封入し、交流インピーダンスを測定する測定工程と、
前記交流インピーダンス・データから周波数領域を特定する周波数領域特定工程と、
前記特定された周波数領域の交流インピーダンス虚数軸のパラメータ及び、前記特定された周波数領域の交流インピーダンス実数軸のパラメータに基づいて、前記正極活物質における前記固体電解質の被覆状態の良否を評価する評価工程と、を有する、全固体電池用正極スラリーの評価方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記交流インピーダンス虚数軸のパラメータは、前記全固体電池用正極スラリーの交流インピーダンスの虚数成分(Zim)、または、虚数成分(Zim)から導き出される分極電荷量(Cp)である、請求項1に記載の全固体電池用正極スラリーの評価方法。
【請求項3】
前記交流インピーダンス実数軸のパラメータは、前記全固体電池用正極スラリーの交流インピーダンスの実数成分(Zre)である、請求項1に記載の全固体電池用正極スラリーの評価方法。
【請求項4】
前記周波数領域特定工程において、前記全固体電池用正極スラリーの交流インピーダンスを、2つ以上の周波数領域に分けて評価する、請求項1に記載の全固体電池用正極スラリーの評価方法。
【請求項5】
前記周波数領域特定工程において、異なる周波数領域で得られた、前記交流インピーダンスの虚数成分(Zim)から導き出された分極電荷量(Cp)と、前記交流インピーダンスの実数成分(Zre)とを、単独または組み合わせて良否を評価する、請求項1に記載の全固体電池用正極スラリーの評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池用の活物質、固定電解質、導電助剤、バインダー材等を含む正極用スラリーの良否を、スラリー状態で精度良く評価する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
液体電解質リチウムイオン電池や、全固体リチウムイオン電池に用いられる電極スラリーの製造において、一般的に、粘度等のレオロジーによる評価により、電極スラリーの品質管理が行われている。また、電極スラリーの品質管理方法としては、例えば、製造直後の電極スラリーを抜き取って、電極スラリーの交流インピーダンスを測定することにより、電極スラリーの良否を判定する技術が知られている。さらに、全固体リチウムイオン電池の正極スラリーの良否の評価方法としては、例えば、電極活物質における被覆材の被覆状態を評価する方法が挙げられる。
【0003】
特許文献1には、活物質と固体電解質と導電助剤とを含むペーストを製造する方法において、所定の測定周波数帯域に対応する前記ペーストの交流インピーダンスを測定する測定工程と、前記測定された交流インピーダンスが複素インピーダンス平面上に描く軌跡における、所定周波数帯域に対応する円弧部分の実数部方向の幅に基づいて、前記ペーストの組成比率が所定範囲外であるか否かを判定する組成比率判定工程と、前記組成比率が前記所定範囲外であると判定されたペーストを除去する除去工程とを具備することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、電池の電極表面に塗工されるペーストを評価するためのペースト評価方法において、回転機構を有する容器と、前記ペーストの交流インピーダンスを測定する測定部とを用い、前記容器内に収容した前記ペーストを前記回転機構により回転させながら、前記測定部により前記ペーストの交流インピーダンスを測定すること、前記測定部は、前記ペーストに交流電圧を印加するために平行配置された一対の印加電極板を有し、前記回転機構による一回転分以上の前記交流インピーダンスの測定値を平均化して、前記一対の印加電極板の平行度誤差から生じる測定誤差を補正することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-222651号公報
特許第5505318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
全固体電池用正極スラリーは、液体電解質リチウムイオン電池用に対し、使用する材料が増える上に、活物質と固体電解質の複合化要素を含み、その正極活物質における固体電解質の複合化(被覆状態)が電池性能に大きく寄与するとされている。しかしながら、スラリー状態において、正極活物質における固体電解質の被覆状態を評価する具体的な手法が見いだされておらず、被覆状態を精度良く評価することが困難であった。
【0007】
本願は上記課題の解決のため、全固体電池用正極スラリーにおいて、正極活物質における固体電解質の被覆状態を精度良く評価することを目的とし、電池性能の安定化、製造工程における品質管理向上、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]正極活物質と、固体電解質と、導電助剤と、バインダー材とが混練分散された全固体電池用正極スラリーを、両端に電極を設けた測定容器に封入し、交流インピーダンスを測定する測定工程と、
前記交流インピーダンス・データから周波数領域を特定する周波数領域特定工程と、
前記特定された周波数領域の交流インピーダンス虚数軸のパラメータ及び、前記特定された周波数領域の交流インピーダンス実数軸のパラメータに基づいて、前記正極活物質における前記固体電解質の被覆状態の良否を評価する評価工程と、を有する、全固体電池用正極スラリーの評価方法。
【0009】
本発明の全固体電池用正極スラリーの評価方法は、測定した全固体電池用正極スラリーの交流インピーダンスから、特定周波数領域の交流インピーダンス虚数軸のパラメータ及び、特定周波数領域の交流インピーダンス実数軸のパラメータに基づいて、正極活物質における固体電解質の被覆状態を精度良く評価することができる。
【0010】
[2]前記交流インピーダンス虚数軸のパラメータは、前記全固体電池用正極スラリーの交流インピーダンスの虚数成分(Zim)、または、前記交流インピーダンスの虚数成分(Zim)から導き出される分極電荷量(Cp)である、[1]に記載の全固体電池用正極スラリーの評価方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
本田技研工業株式会社
車両
今日
本田技研工業株式会社
車両
今日
本田技研工業株式会社
バッテリパック
今日
本田技研工業株式会社
バッテリパック
今日
本田技研工業株式会社
回転電機のロータ
1日前
本田技研工業株式会社
温度センサの保持構造
今日
本田技研工業株式会社
部品評価装置および部品評価方法
今日
本田技研工業株式会社
全固体電池用正極スラリーの評価方法
今日
本田技研工業株式会社
バッテリモジュール、及びバッテリパック
今日
本田技研工業株式会社
制御装置、移動体及び電力供給システムの制御方法
今日
本田技研工業株式会社
回転電機用ステータおよび回転電機用ステータの製造方法
今日
本田技研工業株式会社
情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
今日
個人
電波吸収体
2日前
個人
タワー式増設端子台
15日前
愛知電機株式会社
変圧器
今日
個人
接触式電気的導通端子
1か月前
電建株式会社
端子金具
7日前
SMK株式会社
コネクタ
7日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
7日前
株式会社ADEKA
全固体二次電池
27日前
桑野工業株式会社
同軸プラグ
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
27日前
株式会社カネカ
接着加工装置
2日前
富士電機株式会社
半導体装置
7日前
株式会社カネカ
接着加工装置
2日前
株式会社水素パワー
接続構造
2日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
2日前
株式会社村田製作所
コイル部品
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
27日前
日機装株式会社
半導体発光装置
今日
トヨタ自動車株式会社
二次電池
7日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
7日前
TDK株式会社
電子部品
14日前
三菱電機株式会社
アンテナ装置
21日前
ローム株式会社
半導体装置
14日前
ローム株式会社
半導体装置
14日前
続きを見る
他の特許を見る