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公開番号2024166783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083120
出願日2023-05-19
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60H 1/22 20060101AFI20241122BHJP(車両一般)
要約【課題】 オン/オフ制御においてオン/オフ回数を抑制することにより、圧縮機の長寿命化を図ることが可能な車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 車両用空調装置1は、圧縮機2と、空気を加熱する放熱部4と、減圧部6と、吸熱部9を有する冷媒回路Rと、発熱機器を有し放熱部4又は吸熱部9の少なくとの一方と熱的に接続可能な熱媒体回路61と、制御装置32と、を備え、制御装置32は、暖房運転中又は冷房運転中において、圧縮機2の回転数が最低回転数であり、且つ、要求空調負荷に対する冷媒回路Rの空調能力が過剰となる場合、冷媒回路Rの一部と熱媒体回路61を熱的に接続する空調能力消費モードに切り替える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機と、
空気を加熱する放熱部と、
減圧部と、
吸熱部を有する冷媒回路と、
発熱機器を有し、前記放熱部又は前記吸熱部の少なくとの一方と熱的に接続可能な熱媒体回路と、
制御装置と、
を備えた車両用空調装置であって、
前記制御装置は、暖房運転中又は冷房運転中において、前記圧縮機の回転数が最低回転数であり、且つ、要求空調負荷に対する前記冷媒回路の空調能力が過剰となる場合、前記冷媒回路の一部と前記熱媒体回路を熱的に接続する空調能力消費モードに切り替える、
ことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記暖房運転中の前記空調能力消費モードでは、前記放熱部と前記熱媒体回路を熱的に接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記放熱部は蓄熱槽を含み、
前記制御装置は、前記空調能力消費モードでは前記蓄熱槽に熱媒体を循環させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記制御装置は、冷房運転中の前記空調能力消費モードでは、前記吸熱部と前記熱媒体回路を熱的に接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項5】
前記吸熱部は蓄冷槽を含み、
前記制御装置は、前記空調能力消費モードでは前記蓄冷槽に熱媒体を循環させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記空調能力消費モードでは、前記減圧部を制御して前記冷媒回路における冷媒流量を低下させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記空調能力消費モードにおいて、
前記吸熱部による空気冷却を行った後、前記放熱部による空気加熱を行う再加熱モードに切り替え可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両用空調装置において、所定の条件が成立した場合に圧縮機の運転/停止を繰り返すオン/オフ制御を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、例えば冷房運転時において、春や夏のいわゆる中間期などでは、冷媒回路の冷房能力が夏季ほど要求されない場合がある。このような場合、車両用空調装置は要求される空調負荷(設定温度や車室内の目標温度など)に応じて圧縮機の回転数を落とし、最終的には最低回転数(例えば、800rpmなど)で運転する。そして圧縮機を最低回転数で運転したとしてもなお、冷媒回路の空調能力が要求される空調負荷に対して過剰(冷え過ぎ)となってしまう場合には、圧縮機をオフ(回転数を0rpm)にして冷媒回路の空調能力を更に下げる。そのままでは空調能力が下がりすぎてしまうため、例えば車室内の温度上昇の検知などに基づき、再び圧縮機をオンにし、例えば最小回転数で運転する。このように要求される空調負荷に応じて圧縮機のオン/オフを繰り返す制御を圧縮機のオン/オフ制御という。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-97362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、仕様の変更等により冷媒回路における圧縮機の最低回転数が増加した場合、圧縮機のオン/オフの回数が増加する問題が生じた。
【0006】
具体的に、例えば最低回転数が1000rpmに増加したとすると、最低回転数が800rpmの場合と比較して冷媒回路の空調能力は増加する。つまり圧縮機のオン/オフ制御では、圧縮機をオンした後に、圧縮機の空調能力過剰によってオフになるまでの周期が短くなり、オン/オフ回数が増加してしまう。このオン/オフ回数の増加は圧縮機の製品寿命に関わるため、オン/オフ回数を軽減することが望まれる。
【0007】
本発明は、斯かる実情に鑑み、オン/オフ制御においてオン/オフ回数を抑制することにより、圧縮機の長寿命化を図ることが可能な車両用空調装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、圧縮機と、空気を加熱する放熱部と、減圧部と、吸熱部を有する冷媒回路と、発熱機器を有し前記放熱部又は前記吸熱部の少なくとの一方と熱的に接続可能な熱媒体回路と、制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、前記制御装置は、暖房運転中又は冷房運転中において、前記圧縮機の回転数が最低回転数であり、且つ、要求空調負荷に対する前記冷媒回路の空調能力が過剰となる場合、前記冷媒回路の一部と前記熱媒体回路を熱的に接続する空調能力消費モードに切り替える、ことを特徴とする車両用空調装置にかかるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オン/オフ制御においてオン/オフ回数を抑制することにより、圧縮機の長寿命化を図ることが可能な車両用空調装置を提供できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の概略構成を示す図である。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の制御装置の機能ブロック図である。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置における冷媒および熱媒体の流れの経路を示す図である。
本発明の実施形態に係るオン/オフ抑制制御について説明する図である。
本発明の実施形態に係るオン/オフ制御の処理の流れを示すフロー図である。
本発明の実施形態に係るオン/オフ抑制制御の処理の流れを示すフロー図である。
本発明の実施形態に係る他の車両用空調装置の概略構成を示す図である。
本発明の実施形態に係る他の車両用空調装置における冷媒および熱媒体の流れの経路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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