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公開番号2024164609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080218
出願日2023-05-15
発明の名称レーザ加工装置の調整方法
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類B23K 26/00 20140101AFI20241120BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】レーザ加工装置の調整作業をよりいっそう短期化あるいは簡便化しつつ、高品質なレーザ加工を可能とすること。
【解決手段】本発明は、レーザ加工装置(1)の調整方法に関するものである。かかるレーザ加工装置は、被加工物(W)にレーザビーム(B)を照射することで、前記被加工物に対してレーザ加工を行うように構成されている。前記レーザ加工装置の調整方法は、少なくとも、以下の(a)および(b)の手順を含む:(a)前記レーザ加工装置に備えられていて調整対象となる光学要素(403)を通過した前記レーザビームの波面を計測する。(b)前記波面の計測結果に基づいて、前記光学要素を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物(W)にレーザビーム(B)を照射することで前記被加工物に対してレーザ加工を行うように構成されたレーザ加工装置(1)の調整方法であって、
前記レーザ加工装置に備えられていて調整対象となる光学要素(403)を通過した前記レーザビームの波面を計測し、
前記波面の計測結果に基づいて、前記光学要素を調整する、
レーザ加工装置の調整方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記波面の計測結果と、前記光学要素を通過した前記レーザビームの強度分布の計測結果とに基づいて、前記光学要素を調整する、
請求項1に記載のレーザ加工装置の調整方法。
【請求項3】
前記レーザビームの光路(BL)における、前記光学要素を通過する前の第一位置(Σ1)および前記光学要素を通過した後の第二位置(Σ2)にて、前記レーザビームの光軸を調整し、
前記光軸を調整した後の前記光路における、前記光学要素を通過した後の第三位置(Σ3)にて、前記波面を計測する、
請求項1に記載のレーザ加工装置の調整方法。
【請求項4】
前記光路における、前記光学要素と当該光学要素よりも前記被加工物側に設けられた他の光学要素(491)との間に設けられた空間光変調器(492)の動作を、前記他の光学要素に入射した前記レーザビームの一部であって前記被加工物に向かわない漏れ光(BP)の波面の計測結果に基づいて制御する、
請求項3に記載のレーザ加工装置の調整方法。
【請求項5】
前記被加工物に前記レーザビームを集光するように設けられた集光レンズ(405)を通過した前記レーザビームの計測結果に基づいて、前記レーザビームのビーム形状および強度分布を調整する、
請求項1に記載のレーザ加工装置の調整方法。
【請求項6】
前記レーザ加工装置は、前記被加工物への前記レーザビームの照射方向と交差する面内方向における複数の異なる位置に対して同時に前記レーザビームを照射可能に構成された、
請求項1に記載のレーザ加工装置の調整方法。
【請求項7】
前記レーザ加工装置は、前記レーザビームの照射により、前記被加工物としての半導体(602)の表面(621)から所定深さに改質層(623)を形成するように構成された、
請求項6に記載のレーザ加工装置の調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物にレーザビームを照射することで被加工物に対してレーザ加工を行うように構成されたレーザ加工装置の調整方法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
高エネルギのレーザビームを用いたレーザ加工は、半導体のインゴットからウェハを生成するレーザスライスや、ウェハを分割してチップ単位に個片化するレーザダイシング等、様々な用途で用いられる。この種のレーザ加工においては、レーザビームをファイバにより伝送しようとするとレーザビームによりファイバ自体が熱加工されてしまう等の問題が生じ得るため、ミラーやレンズ等の光学要素を用いてレーザビームを空間伝送する構成のレーザ加工装置が採用されている。しかしながら、このような空間伝送のレーザ加工装置においては、従来、被加工物に対するレーザビームの照射状態が所望の状態となるように装置を調整するために、多大な労力および時間を要するという問題があった。この点、特許文献1は、レーザ光軸の調整を容易に行うことができるようにするための技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-167534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のレーザ加工装置において、調整作業をよりいっそう短期化あるいは簡便化しつつ、高品質なレーザ加工を可能とすることが求められている。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の、レーザ加工装置(1)の調整方法は、被加工物(W)にレーザビーム(B)を照射することで前記被加工物に対してレーザ加工を行うように構成された前記レーザ加工装置の調整方法であって、以下の手順を含む:
前記レーザ加工装置に備えられていて調整対象となる光学要素(403)を通過した前記レーザビームの波面を計測し、
前記波面の計測結果に基づいて、前記光学要素を調整する。
【0006】
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。但し、かかる参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の単なる一例を示すものにすぎない。よって、本発明は、かかる参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の適用対象であるレーザ加工装置の一構成例を示す概略図である。
図1に示されたビームエキスパンダおよびその周囲を拡大して示す斜視図である。
図1に示されたレーザ加工装置の調整方法の一具体例を示すフローチャートである。
ゼルニケモードの各項番に対応する波面収差を模式的に示す概略図である。
図1に示された第三位置にて計測した波面収差をゼルニケ解析した結果の一例を示す棒グラフである。
図1に示された第三位置にて計測した波面収差をゼルニケ解析した結果の他の一例を示す棒グラフである。
図1に示されたレーザ加工装置の調整方法の他の一具体例を示すフローチャートである。
図7に示された具体例による調整方法の概要を示すグラフである。
図7に示された具体例による調整方法の概要を示すグラフである。
本発明の適用対象であるレーザ加工装置の他の一構成例を示す概略図である。
図10に示されたレーザ加工装置の調整方法の一具体例を示すフローチャートである。
図1または図10に示されたレーザ加工装置による多点同時照射の一具体例を示す概念図である。
図1または図10に示されたレーザ加工装置を用いた半導体ウェハ製造方法の概要を示す概念図である。
図1または図10に示されたレーザ加工装置を用いた半導体ウェハ製造方法の概要を示す概念図である。
図1または図10に示されたレーザ加工装置を用いた半導体ウェハ製造方法の概要を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると、当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中には挿入せず、その後にまとめて説明する。また、各図面の記載、および、これに対応して以下に説明する装置構成やその機能あるいは動作に関する記載は、本発明の内容を簡潔に説明するために模式化あるいは簡略化されたものであって、これによって本発明の内容は何ら限定されるものではない。このため、各図面の記載と、実際に製造販売される具体的な装置構成とは、必ずしも一致するとは限らないということは、云うまでもない。すなわち、出願人が本願の出願経過により明示的に限定しない限りにおいて、本発明は、各図面の記載、および、これに対応して以下に説明する装置構成やその機能あるいは動作に関する記載によって限定的に解釈されてはならないことは、云うまでもない。
【0009】
(レーザ加工装置:第一実施形態)
図1は、本発明の適用対象であるレーザ加工装置1の一構成例を示す。なお、図1は、レーザ加工装置1におけるレーザビームBの光路BLに沿った構成の概要を示すための概念図である。このため、図1において、各構成要素同士の図中の位置関係については、光路BLにおけるレーザビームBの光路BLに沿った進行順序に関する位置関係以外の特段の技術的な意味はないものとする。すなわち、図1における図中上下方向は、重力作用方向または水平方向と平行であるとは限らない。よって、例えば、図1にて二つの構成要素が図中上下に配列して示されていることは、両者が重力作用方向または水平方向に沿って配置されていることを必ずしも意味しない。
【0010】
レーザ加工装置1は、被加工物WにレーザビームBを照射することで、被加工物Wに対してレーザ加工を行うように構成されている。具体的には、図1に示されているように、本実施形態に係るレーザ加工装置1は、加工ステージ2と、レーザ発振器3と、光学系4と、制御部5とを備えている。加工ステージ2は、レーザ加工中に被加工物Wを保持するように構成されている。レーザ光源とも称され得るレーザ発振器3は、レーザビームBを出力すなわち発射するように構成されている。光学系4は、レンズやミラー等の光学要素を少なくとも備えていて、レーザ発振器3から出力されたレーザビームBを被加工物Wに導くように構成されている。なお、「光学要素」は「光学素子」とも称され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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