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公開番号2024159494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024024095
出願日2024-02-20
発明の名称セラミックスヒータ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 21/683 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外部環境からのガスがリフトピン穴を通じて、基板とセラミックス基材の表面によって画定される空間へ流入することを抑制するとともに、基板の、周囲凸部の直上の領域にヒートスポットが発生することを抑制するための技術を提供する。
【解決手段】
セラミックスヒータ100のセラミックス基材110の上面111は、複数の凸部156と、周囲凸部157とが設けられている。周囲凸部157は、リフトピン穴166の周りを取り囲んでいる。周囲凸部157の高さをH1(m)とし、複数の凸部156の高さをH2(m)とし、高さH2(m)と高さH1(m)との差(H2-H1)をΔ(m)としたとき、H1<H2、且つ、1×10-6(m)≦Δ<50×10-6(m)である。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
上面、及び、前記上面と上下方向において対向する下面を有し、且つ、前記上面から前記下面まで貫通する貫通孔または切り欠き部を有する円板状のセラミックス基材と、
前記セラミックス基材に埋設された、又は前記セラミックス基材の前記下面に配置された発熱体と、を備え、
前記セラミックス基材は、
前記セラミックス基材の前記上面よりも上方に突出する複数の凸部と、
前記セラミックス基材の前記上面の、前記貫通孔または前記切り欠き部の周囲に配置されて、前記セラミックス基材の前記上面よりも上方に突出する周囲凸部とを備え、
前記セラミックス基材の前記上面から前記周囲凸部の頂面までの前記上下方向の長さをH1(m)とし、前記セラミックス基材の前記上面から前記複数の凸部の頂面までの前記上下方向の長さをH2(m)とし、前記長さH2(m)と前記長さH1(m)との差(H2-H1)をΔ(m)としたとき、
H1<H2、且つ、1×10
-6
(m)≦Δ<50×10
-6
(m)
であることを特徴とするセラミックスヒータ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記長さH2(m)と前記長さH1(m)との差Δ(m)が、
3×10
-6
(m)≦Δ≦30×10
-6
(m)
であることを特徴とする請求項1に記載のセラミックスヒータ。
【請求項3】
前記長さH2(m)と前記長さH1(m)との差Δ(m)が、
5×10
-6
(m)≦Δ≦15×10
-6
(m)
であることを特徴とする請求項2に記載のセラミックスヒータ。
【請求項4】
前記周囲凸部の径方向の幅をW(m)とし、前記周囲凸部の内径をr(m)としたとき、
r・Δ

/W・ln(W/Δ)≦1.0×10
-8
(m


であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のセラミックスヒータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンウェハ等の基板を保持して加熱するセラミックスヒータに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内部に発熱体が埋設されたセラミックスヒータが開示されている。特許文献1に記載のセラミックスヒータの、基板が載置されるセラミックス基材の表面(加熱面)には、基板との接触面積を小さくするためや基板とセラミックス基材の表面によって画定される空間にガスを流す目的のため、複数の凸部(エンボス部)が形成されている。
【0003】
一般に、セラミックスヒータにおいては、載置された基板の一部にヒートスポットが形成されることがある。特許文献1においては、ヒートスポットと重なる領域の複数の凸部の数を減らすことにより、ヒートスポットの抑制を図っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-124367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セラミックスヒータのセラミックス基材には、基板を上下方向に変位させるためのリフトピンが挿入されるリフトピン穴が形成されることがある。外部環境からのガスがリフトピン穴を通じて、基板とセラミックス基材の表面によって画定される空間へ流入することを抑制するために、リフトピン穴の周囲にはリフトピン穴を取り囲む周囲凸部が形成されることがある。本願発明者らは、基板の、周囲凸部の直上の領域にヒートスポットが発生しうることを見いだした。
【0006】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、外部環境からのガスがリフトピン穴を通じて、基板とセラミックス基材の表面によって画定される空間へ流入することを抑制するとともに、基板の、周囲凸部の直上の領域にヒートスポットが発生することを抑制するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に従えば、上面、及び、前記上面と上下方向において対向する下面を有し、且つ、前記上面から前記下面まで貫通する貫通孔または切り欠き部を有する円板状のセラミックス基材と、
前記セラミックス基材に埋設された、又は前記セラミックス基材の前記下面に配置された発熱体と、を備え、
前記セラミックス基材は、
前記セラミックス基材の前記上面よりも上方に突出する複数の凸部と、
前記セラミックス基材の前記上面の、前記貫通孔または前記切り欠き部の周囲に配置されて、前記セラミックス基材の前記上面よりも上方に突出する周囲凸部とを備え、
前記セラミックス基材の前記上面から前記周囲凸部の頂面までの前記上下方向の長さをH1(m)とし、前記セラミックス基材の前記上面から前記複数の凸部の頂面までの前記上下方向の長さをH2(m)とし、前記長さH2(m)と前記長さH1(m)との差(H2-H1)をΔ(m)としたとき、
H1<H2、且つ、1×10
-6
(m)≦Δ<50×10
-6
(m)であることを特徴とするセラミックスヒータが提供される。
【発明の効果】
【0008】
上記の構成のように、セラミックス基材の上面から周囲凸部の頂面までの高さ(上下方向の長さ)をH1(m)とし、セラミックス基材の上面から複数の凸部の頂面までの高さをH2(m)とし、高さH2(m)と高さH1(m)との差(H2-H1)をΔ(m)としたとき、H1<H2、且つ、1×10
-6
(m)≦Δ<50×10
-6
(m)である場合には、セラミックスヒータに載置されるウェハを真空吸着する際のガスの消費量を抑えることができる。また、ウェハの、周囲凸部の直上の部分において、ヒートスポットが発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、セラミックスヒータ100の上面図である。
図2は、セラミックスヒータ100の概略説明図である。
図3は、電極120の概略説明図である。
図4は、ヒータ電極122の概略説明図である。
(a)~(e)は、セラミックス基材110の製造方法の流れを示す図である。
(a)~(d)は、セラミックス基材110の別の製造方法の流れを示す図である。
図7は実施例1~13及び比較例1、2の結果をまとめた表である。
図8は環状凸部152と周囲凸部157とが協同してリフトピン穴166の周囲を取り囲む状態を説明するための概略説明図である。
図9は切り欠き166aを囲むように周囲凸部157が設けられている状態を説明するための概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<セラミックスヒータ100>
本発明の実施形態に係るセラミックスヒータ100について、図1、2を参照しつつ説明する。本実施形態に係るセラミックスヒータ100は、例えば、半導体製造装置の内部でシリコンウェハなどの半導体ウェハ(以下、単にウェハ10という)を保持し加熱するために用いられる。なお、以下の説明においては、セラミックスヒータ100が使用可能に設置された状態(図2の状態)を基準として上下方向5が定義される。図2に示されるように、本実施形態に係るセラミックスヒータ100は、セラミックス基材110と、電極120と、給電線140、141とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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