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公開番号
2024150607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-23
出願番号
2024115768,2021097094
出願日
2024-07-19,2021-06-10
発明の名称
コイル、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01F
37/00 20060101AFI20241016BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】小型化できながら、コイルの温度を精度よく測定できるリアクトルを提供する。
【解決手段】コイルと磁性コアと温度センサとを備え、コイルは、第一コイル部と第二コイル部とを有し、第一コイル部は、平角線がエッジワイズ巻きされた複数の第一ターンを備え、複数の第一ターンの各々は、第一ターンの内周側を構成する第一内周部と、第一ターンの外周側を構成する第一外周部とを有し、第一外周部は、第一内周部に対して第一の方向に向かって傾くように曲げられており、第二コイル部は、平角線がエッジワイズ巻きされた複数の第二ターンを備え、複数の第二ターンの各々は、第二ターンの内周側を構成する第二内周部と、第二ターンの外周側を構成する第二外周部とを有し、第二外周部は、第二内周部に対して第二の方向に向かって傾くように曲げられており、温度センサは、第一コイル部と第二コイル部との間に形成された空間に配置されている、リアクトル。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
コイルと、
前記コイルが配置された磁性コアと、
前記コイルの温度を測定する温度センサとを備え、
前記コイルは、第一コイル部と、前記第一コイル部と前記コイルの軸方向に連続してつながれた第二コイル部とを有し、
前記第一コイル部は、平角線が螺旋状にエッジワイズ巻きされた複数の第一ターンを備え、
前記複数の第一ターンの各々は、
前記平角線における前記第一ターンの内周側を構成する第一内周部と、
前記平角線における前記第一ターンの外周側を構成する第一外周部とを有し、
前記第一外周部は、前記第一内周部に対して前記コイルの軸方向の第一の方向に向かって傾くように曲げられており、
前記第二コイル部は、前記平角線が螺旋状にエッジワイズ巻きされた複数の第二ターンを備え、
前記複数の第二ターンの各々は、
前記平角線における前記第二ターンの内周側を構成する第二内周部と、
前記平角線における前記第二ターンの外周側を構成する第二外周部とを有し、
前記第二外周部は、前記第二内周部に対して前記コイルの軸方向の第二の方向に向かって傾くように曲げられており、
前記温度センサは、前記第一コイル部と前記第二コイル部との間に形成された空間に配置されている、
リアクトル。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記温度センサは、互いに向かい合う前記第一ターン及び前記第二ターンのいずれか一方に固定されている請求項1に記載のリアクトル。
【請求項3】
前記温度センサは、前記第一内周部及び前記第二内周部のうちの一方に位置する請求項2に記載のリアクトル。
【請求項4】
前記磁性コアは、
前記コイルの内側に配置された内側コア部と、
前記内側コア部の長手方向の途中に設けられたギャップ部とを有し、
前記ギャップ部は、前記空間の内側に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項5】
前記磁性コアは、前記コイルの内側に配置された内側コア部を有し、
前記内側コア部は、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体からなる樹脂コア片を含み、
前記樹脂コア片は、前記空間の内側に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項6】
前記第一ターンは、前記平角線が屈曲された角部を有し、
前記第一ターンの前記角部における前記第一内周部と前記第一外周部との前記コイルの軸方向の第一変位量が0.1mm以上1.0mm以下であり、
前記第二ターンは、前記平角線が屈曲された角部を有し、
前記第二ターンの前記角部における前記第二内周部と前記第二外周部との前記コイルの軸方向の第二変位量が0.1mm以上1.0mm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のリアクトルを備える、
コンバータ。
【請求項8】
請求項7に記載のコンバータを備える、
電力変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2は、温度センサを備えたリアクトルを開示する。特許文献1のリアクトルは、コイルの外周面に温度センサが取り付けられている。特許文献2のリアクトルは、コアに配置されたギャップ板に温度センサが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-26504号公報
特開2019-36696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
温度センサを備えたリアクトルにおいて、リアクトルを小型化できる構造が望まれる。また、コイルの温度をより正確に測定することが望まれる。
【0005】
特許文献1のリアクトルでは、温度センサがコイルの外周面に配置されているため、温度センサを含めたリアクトルが大型化する。特許文献2のリアクトルのように温度センサをギャップ板の内部に設ける場合、ギャップ板の厚さは温度センサの厚さに依存する。ギャップ板の厚さを温度センサの厚さ以上とする必要があるため、ギャップ板が厚くなる。ギャップ板が厚くなると、コアの磁気抵抗が大きくなると共に、ギャップ板が設けられた部分からの漏れ磁束が増える。特許文献2のリアクトルでは、所望の磁気特性が得られないおそれがある。
【0006】
本開示は、小型化できながら、コイルの温度を精度よく測定できるリアクトルを提供することを目的の一つとする。本開示は、上記リアクトルを備えるコンバータ、及び上記コンバータを備える電力変換装置を提供することを他の目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のリアクトルは、コイルと、前記コイルが配置された磁性コアと、前記コイルの温度を測定する温度センサとを備え、前記コイルは、第一コイル部と、前記第一コイル部と前記コイルの軸方向に連続してつながれた第二コイル部とを有し、前記第一コイル部は、平角線が螺旋状にエッジワイズ巻きされた複数の第一ターンを備え、前記複数の第一ターンの各々は、前記平角線における前記第一ターンの内周側を構成する第一内周部と、前記平角線における前記第一ターンの外周側を構成する第一外周部とを有し、前記第一外周部は、前記第一内周部に対して前記コイルの軸方向の第一の方向に向かって傾くように曲げられており、前記第二コイル部は、前記平角線が螺旋状にエッジワイズ巻きされた複数の第二ターンを備え、前記複数の第二ターンの各々は、前記平角線における前記第二ターンの内周側を構成する第二内周部と、前記平角線における前記第二ターンの外周側を構成する第二外周部とを有し、前記第二外周部は、前記第二内周部に対して前記コイルの軸方向の第二の方向に向かって傾くように曲げられており、前記温度センサは、前記第一コイル部と前記第二コイル部との間に形成された空間に配置されている。
【0008】
本開示のコンバータは、本開示のリアクトルを備える。
【0009】
本開示の電力変換装置は、本開示のコンバータを備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示のリアクトルは、小型化できながら、コイルの温度を精度よく測定できる。
(【0011】以降は省略されています)
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