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公開番号
2024128707
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2023037858
出願日
2023-03-10
発明の名称
風力発電設備の検査装置、風力発電設備の検査方法
出願人
東京電力ホールディングス株式会社
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
主分類
F03D
80/30 20160101AFI20240913BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】風力発電設備検査における検査装置の接触部と風力発電設備の受雷部との接触状態を確認する作業の容易性を向上する。
【解決手段】大地もしくは水域に立設された支柱1と、軸回りに回転する風車3と、風車のブレード32に設けられていて落雷による電流を受ける受雷部41と、受雷部が受けた電流を大地もしくは水域に逃がす避雷装置4とを備える風力発電設備10の導通検査を行う検査装置20であって、受雷部に接触させる導電性材料からなる複数の受雷部接触部本体54a,54bにより構成される受雷部接触部54と、避雷装置と通電可能な状態で避雷装置と接触させる避雷装置接触部59と、複数の受雷部接触部本体の間における導通検査を行う端子間導通検査部551と、受雷部接触部、避雷装置接触部、及び、受雷部導通検査部を搭載する飛行体5と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
大地もしくは水域に立設された支柱と、軸回りに回転する風車と、前記風車のブレードに設けられていて落雷による電流を受ける受雷部と、前記受雷部が受けた前記電流を大地もしくは水域に逃がす避雷装置とを備える風力発電設備の導通検査を行う検査装置であって、
前記検査装置は、
前記受雷部に接触させる導電性材料からなる複数の受雷部接触部本体により構成される受雷部接触部と、
前記避雷装置と通電可能な状態で前記避雷装置と接触させる避雷装置接触部と、
複数の前記受雷部接触部本体の間における導通検査を行う端子間導通検査部と、
前記受雷部接触部、前記避雷装置接触部、及び、前記端子間導通検査部を搭載する飛行体と、
を備える、風力発電設備の検査装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記受雷部接触部は、複数の前記受雷部接触部本体が離間して設けられている、
請求項1に記載の風力発電設備の検査装置。
【請求項3】
前記端子間導通検査部は、複数の前記受雷部接触部本体が前記受雷部を介して通電することにより複数の前記受雷部接触部本体の間における導通検査を行う、
請求項2に記載の風力発電設備の検査装置。
【請求項4】
前記受雷部接触部が前記受雷部に接触し、かつ、前記避雷装置接触部が前記避雷装置に接触したときに流れる前記電流に基づいて前記風力発電設備の導通検査を行う受雷部導通検査部、
を備える、請求項1または3に記載の風力発電設備の検査装置。
【請求項5】
大地もしくは水域に立設された支柱と、軸回りに回転する風車と、前記風車のブレードに設けられていて落雷による電流を受ける受雷部と、前記受雷部が受けた前記電流を大地もしくは水域に逃がす避雷装置とを備える風力発電設備の導通検査を行う検査方法であって、
前記受雷部に接触させる導電性材料からなる複数の受雷部接触部本体により構成される受雷部接触部と、
前記避雷装置と通電可能な状態で前記避雷装置と接触させる避雷装置接触部と、
複数の前記受雷部接触部本体の間における導通検査を行う端子間導通検査部と、
前記受雷部接触部が前記受雷部に接触し、かつ、前記避雷装置接触部が前記避雷装置に接触したときに流れる前記電流に基づいて前記風力発電設備の導通検査を行う受雷部導通検査部と、
前記受雷部接触部、前記避雷装置接触部、前記受雷部導通検査部、及び、前記端子間導通検査部を搭載する飛行体と、
を備える、前記風力発電設備の検査装置を用いて、
複数の前記受雷部接触部本体を前記受雷部に接触させるステップと、
複数の前記受雷部接触部本体、前記受雷部、及び、前記端子間導通検査部により第1閉回路を形成するステップと、
前記端子間導通検査部が前記第1閉回路に前記電流が流れているか否かを判定するステップと、
前記避雷装置接触部を前記避雷装置に接触させるステップと、
前記受雷部接触部、前記避雷装置、及び、前記避雷装置接触部により第2閉回路を形成するステップと、
前記受雷部導通検査部が前記第2閉回路に前記電流が流れているか否かを判定するステップと、を実行する風力発電設備の検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電設備の検査装置、風力発電設備の検査方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、需要が高まっている風力発電に用いられる風力発電設備は、落雷による損傷を防ぐため、落雷による電流を大地もしくは海等の水中に逃がすことができるように構成されている。風力発電設備は、定期的な検査項目の一つとして、例えば、落雷による損傷対策として、落雷により風力発電設備に流れる電流を大地もしくは水中等に流せるか否かを検査する導通検査が課されている。
【0003】
以上のような風力発電設備における検査に用いられる技術として、風力発電設備の受雷部に接触させる接触部を有する飛行体と、接触部が風力発電設備に接触して取得した情報を用いて風力発電設備の導通検査を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7021470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドローンなどの飛行体を用いて風力発電設備の導通検査を行う場合に、風力発電設備に設けられている受雷部と飛行体に取り付けられる接触部とが接続していることを確認する必要がある。
【0006】
ここで、飛行体の接触部と受雷部との接触を確認するための方法としては、作業員が目視または飛行体に取り付けられているカメラからの画像を確認することが考えられる。しかしながら、目視または画像によって接触を確認することは、容易ではなかった。
【0007】
また、飛行体の接触部と受雷部との接触を目視または画像にて確認できた場合であっても、検査装置と受雷部との導通が確認できない場合が考えられる。この場合、検査装置や風力発電設備に断線等があるのか、あるいは接触部が受雷部に接触できていないのか、検査装置の接触部と風力発電設備の受雷部との接触状態の確認作業を、データ等に基づいて客観的な判別を行うためにさらなる改良が求められる。
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、風力発電設備検査における検査装置の接触部と風力発電設備の受雷部との接触状態を確認する作業の容易性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の代表的な実施の形態に係る風力発電設備の検査装置は、大地もしくは水域に立設された支柱と、軸回りに回転する風車と、前記風車のブレードに設けられていて落雷による電流を受ける受雷部と、前記受雷部が受けた前記電流を大地もしくは水域に逃がす避雷装置とを備える風力発電設備の導通検査を行う検査装置であって、前記検査装置は、前記受雷部に接触させる導電性材料からなる複数の受雷部接触部本体により構成される受雷部接触部と、前記避雷装置と通電可能な状態で前記避雷装置と接触させる避雷装置接触部と、複数の前記受雷部接触部本体の間における導通検査を行う端子間導通検査部と、前記受雷部接触部、前記避雷装置接触部、及び、前記端子間導通検査部を搭載する飛行体と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、風力発電設備検査における検査装置の接触部と風力発電設備の受雷部との接触状態を確認する作業の容易性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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