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公開番号2024116207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2024089855,2023545571
出願日2024-06-03,2022-08-29
発明の名称ガラス物品および車載用表示装置
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C03C 27/04 20060101AFI20240820BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】カバーガラスがフレームから剥離することを抑制する。
【解決手段】本発明は、カバーガラス12と、カバーガラス12の主面12B側に接着層16を介して接着されるフレーム14とを有し、カバーガラス12には、主面12Bの向きに凸形状となる湾曲部が設けられており、接着層16は、第1接着層と第2接着層との少なくとも一方を含み、カバーガラスの厚み、ヤング率、周長、湾曲部の曲率半径、および接着層の面積が特定の関係を有するガラス物品10に関する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の主面と第2の主面とを備えるカバーガラスと、
前記カバーガラスの前記第2の主面側に、接着層を介して接着されるフレームと、
を有し、
前記カバーガラスには、前記第2の主面の向きに凸形状となる湾曲部が設けられており、
前記接着層は、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa以上となる第1接着層と、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa未満となる第2接着層との少なくとも一方を含み、
R’を次の式(1)に示すものとし、C

を次の式(2)に示すものとした場合、前記湾曲部が、C

>0の場合に次の式(3)を満たし、C

≦0の場合に次の式(4)を満たす、ガラス物品。
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6
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ここで、
Rは、前記湾曲部の曲率半径(mm)であり、
Fは、前記カバーガラスに、前記湾曲部の曲げ軸に直交する第1方向に隣接して平坦状の平坦領域が設けられている場合における、前記平坦領域の前記第1方向の長さであり、
tは、前記カバーガラスの厚み(mm)であり、


は、前記湾曲部における前記第1接着層の面積(mm

)であり、


は、前記湾曲部における前記第2接着層の面積(mm

)であり、
Eは、前記カバーガラスのヤング率(GPa)であり、
Lは、前記第1方向における、前記湾曲部の長さ(mm)を指す。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第2の主面の向きに凸形状となる湾曲部が、C

>0の場合に次の式(6)を更に満たす、請求項1に記載のガラス物品。
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21
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【請求項3】
前記カバーガラスには、前記第1の主面の向きに凸形状となる湾曲部も設けられており、


を次の式(5)に示すものとした場合、前記第1の主面の向きに凸形状となる湾曲部が、C

>0の場合に次の式(6)を満たし、C

≦0の場合に次の式(7)を満たす、請求項1または2に記載のガラス物品。
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【請求項4】
第1の主面と第2の主面とを備えるカバーガラスと、
前記カバーガラスの前記第2の主面側に、接着層を介して接着されるフレームと、
を有し、
前記カバーガラスには、前記第1の主面の向きに凸形状となる湾曲部が設けられており、
前記接着層は、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa以上となる第1接着層と、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa未満となる第2接着層との少なくとも一方を含み、
R’を次の式(1)に示すものとし、C

を次の式(5)に示すものとした場合、前記湾曲部が、C

>0の場合に次の式(6)を満たし、C

≦0の場合に次の式(7)を満たす、ガラス物品。
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6
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ここで、
Rは、前記湾曲部の曲率半径(mm)であり、
Fは、前記カバーガラスに、前記湾曲部の曲げ軸に直交する第1方向に隣接して平坦状の平坦領域が設けられている場合における、前記平坦領域の前記第1方向の長さであり、
tは、前記カバーガラスの厚み(mm)であり、


は、前記湾曲部における前記第1接着層の面積(mm

)であり、


は、前記湾曲部における前記第2接着層の面積(mm

)であり、
Eは、前記カバーガラスのヤング率(GPa)であり、
Lは、前記第1方向における、前記湾曲部の長さ(mm)を指す。
【請求項5】
前記湾曲部の前記第1方向における両側に、前記平坦領域が設けられている、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
【請求項6】
前記(A

+A

)/Lが、80mm以下である、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
【請求項7】
前記接着層は、前記第1接着層と前記第2接着層との両方を含み、前記第1接着層と前記第2接着層とは、異なる接着部材で構成されている、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
【請求項8】
前記カバーガラスの厚みであるtは、0.3mm以上3.0mm以下である、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
【請求項9】
前記湾曲部の曲率半径であるRは、50mm以上10000mm以下である、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
【請求項10】
前記カバーガラスのヤング率であるEは、60GPa以上90GPa以下である、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載のガラス物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品および車載用表示装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
運転時に必要な情報等を表示する車載用表示装置などにおいて、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが使用される場合がある。これらのディスプレイには、前面の保護に、カバーガラスが配置されることがある。また、近年、車内のインテリアには高いデザイン性が求められており、曲面形状を有するカバーガラスが求められている。カバーガラスを曲げ成形する方法の一つとして、例えば特許文献1のような冷間成形法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2017-532233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば冷間成形法によって曲げ成形されたカバーガラスは、カバーガラスがフレームに接着剤で固定されることで曲面形状が維持されているため、スプリングバックによりカバーガラスがフレームから剥離するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、カバーガラスがフレームから剥離することを抑制可能なガラス物品および車載用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るガラス物品は、第1の主面と第2の主面とを備えるカバーガラスと、前記カバーガラスの前記第2の主面側に、接着層を介して接着されるフレームと、を有し、前記カバーガラスには、前記第2の主面の向きに凸形状となる湾曲部が設けられており、前記接着層は、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa以上となる第1接着層と、押し込み弾性率試験において弾性率が5MPa未満となる第2接着層との少なくとも一方を含み、R’を次の式(1)に示すものとし、C

を次の式(2)に示すものとした場合、前記湾曲部が、C

>0の場合に次の式(3)を満たし、C

≦0の場合に次の式(4)を満たす。
【0007】
ここで、下記式におけるRは、前記湾曲部の曲率半径(mm)であり、Fは、前記カバーガラスに、前記湾曲部の曲げ軸に直交する第1方向に隣接して平坦状の平坦領域が設けられている場合における、前記平坦領域の前記第1方向の長さであり、tは、前記カバーガラスの厚み(mm)であり、A

は、前記湾曲部における前記第1接着層の面積(mm

)であり、A

は、前記湾曲部における前記第2接着層の面積(mm

)であり、Eは、前記カバーガラスのヤング率(GPa)であり、Lは、前記第1方向における、前記湾曲部の長さ(mm)を指す。
【0008】
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【0009】
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【0010】
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16
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(【0011】以降は省略されています)

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