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公開番号2024110683
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015408
出願日2023-02-03
発明の名称ポリオレフィン微多孔膜
出願人帝人株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08J 9/36 20060101AFI20240808BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】イオン性物質などの流体中の物質を捕集する性能と捕集対象以外の物質を透過させる性能とを両立させるための基材として好適なポリオレフィン微多孔膜を提供する。
【解決手段】ポリオレフィンを含み、ガーレ値が0.01秒/100mL以上20秒/100mL以下であり、厚みが120μm以上であり、空孔率が77%以上98%以下であり、平均孔径が0.60μm以上3.0μm以下である、ポリオレフィン微多孔膜。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンを含み、ガーレ値が0.01秒/100mL以上20秒/100mL以下であり、厚みが120μm以上であり、空孔率が77%以上98%以下であり、平均孔径が0.60μm以上3.0μm以下である、ポリオレフィン微多孔膜。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィンがポリエチレンを含む、請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。
【請求項3】
前記ポリエチレンが超高分子量ポリエチレンを含み、前記超高分子量ポリエチレンのポリオレフィン全体に占める割合が20質量%以下である、請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。
【請求項4】
バブルポイント圧が0.005MPa以上0.040MPa以下である、請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。
【請求項5】
MD方向の引張破断強度とTD方向の引張破断強度の比率(MD方向/TD方向)が0.50以上2.0以下である、請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。
【請求項6】
前記ポリオレフィン微多孔膜の表面及び/又は内表面に、
(1)ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシ基、ホルミル基、スルホ基、スルホニル基、チオール基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、ピロリドン環基、フルオロ基、エーテル結合、及びアミド結合からなる群より選ばれる1種以上の官能基又は前記官能基を有する分子若しくは分子鎖が結合しているか、又は、
(2)ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシ基、ホルミル基、スルホ基、スルホニル基、チオール基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、ピロリドン環基、フルオロ基、エーテル結合、及びアミド結合からなる群より選ばれる1種以上の官能基を有する樹脂が付着している、
請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリオレフィン微多孔膜に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
気体又は液体中の異物を捕集する手段として、不織布が広く使用されている。例えば、特許文献1には不織布からなり浸漬型濾過カートリッジに用いられる液体フィルターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-198833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
捕集対象として、イオン性の物質の場合不織布フィルターを基材として、それに表面処理を行い、イオン性物質を捕集する場合がある。しかし、不織布フィルターを用いた場合は、不織布はその曲路が短いためイオン性物質を捕える頻度が比較的少なく、イオン性物質の捕集性能とイオン性物質を含む流体の透過性を両立させることが困難であった。そのため、表面処理をした場合に、イオン性物質の捕集性能と流体の透過性を両立させる基材が求められていた。
このような要求特性を不織布で解決することには限界があるが、ポリオレフィン微多孔膜はフィブリル状のポリオレフィンを三次元網目状に形成したものであるため、不織布と対比して長い曲路を確保することができ、上記要求特性を両立し得る可能性がある。
上記事情に鑑み、本開示の実施形態は、イオン性物質などの流体中の物質を捕集する性能と捕集対象以外の物質を透過させる性能とを両立させるための基材として好適なポリオレフィン微多孔膜を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
<1>ポリオレフィンを含み、ガーレ値が0.01秒/100mL以上20秒/100mL以下であり、厚みが120μm以上であり、空孔率が77%以上98%以下であり、平均孔径が0.60μm以上3.0μm以下である、ポリオレフィン微多孔膜。
<2>前記ポリオレフィンがポリエチレンを含む、<1>に記載のポリオレフィン微多孔膜。
<3>前記ポリオレフィンが超高分子量ポリオレフィンを含み、前記超高分子量ポリオレフィンのポリオレフィン全体に占める割合が20質量%以下である、<1>又は<2>に記載のポリオレフィン微多孔膜。
<4>バブルポイント圧が0.005MPa以上0.040MPa以下である、<1>~<3>のいずれか1項に記載のポリオレフィン微多孔膜。
<5>MD方向の引張破断強度とTD方向の引張破断強度の比率(MD方向/TD方向)が0.50以上2.0以下である、<1>~<4>のいずれか1項に記載のポリオレフィン微多孔膜。
<6>前記ポリオレフィン微多孔膜の表面及び/又は内表面に、
(1)ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシ基、ホルミル基、スルホ基、スルホニル基、チオール基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、ピロリドン環基、フルオロ基、エーテル結合、及びアミド結合からなる群より選ばれる1種以上の官能基又は前記官能基を有する分子若しくは分子鎖が結合しているか、又は、
(2)ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシ基、ホルミル基、スルホ基、スルホニル基、チオール基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、ピロリドン環基、フルオロ基、エーテル結合、及びアミド結合からなる群より選ばれる1種以上の官能基を有する樹脂が付着している、
<1>~<5>のいずれか1項に記載のポリオレフィン微多孔膜。
【発明の効果】
【0006】
本開示の実施形態によれば、イオン性物質などの流体中の物質を捕集する性能と捕集対象以外の物質を透過させる性能とを両立させるための基材として好適なポリオレフィン微多孔膜が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、発明の実施形態を説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。本開示において述べる作用機序は推定を含んでおり、その正否は発明の範囲を制限するものではない。
【0008】
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ下限値及び上限値として含む範囲を示す。
【0009】
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0010】
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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