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公開番号2024085957
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200757
出願日2022-12-16
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物および成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20240620BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱安定性、成形外観および耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)53~72重量部および(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂マスター(B成分)28~47重量部の合計100重量部に対し、(C)無機充填材(C成分)を12~27重量部および(D)リン系安定剤(D成分)を0.04~0.85重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂マスターが、分子量が1000~1700である下記式(1)で表される可塑剤(B-1成分)およびポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2成分)を重量比(B-1/B-2)で4/95~17/83の割合で混錬した樹脂混合物であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)53~72重量部および(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂マスター(B成分)28~47重量部の合計100重量部に対し、(C)無機充填材(C成分)を12~27重量部および(D)リン系安定剤(D成分)を0.04~0.85重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂マスターが、分子量が1000~1700である下記式(1)で表される可塑剤(B-1成分)およびポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2成分)を重量比(B-1/B-2)で4/96~17/83の割合で混錬した樹脂混合物であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
JPEG
2024085957000007.jpg
24
109
[式(1)中、-A-は、-O-、-S-、-SO-、-SO

-、-CO-、炭素数1~20のアルキレン基または炭素数6~20のアルキリデン基であり、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

およびR

は水素原子、ハロゲン原子または炭素数1~5の1価の炭化水素基であり、R

およびR
10
は炭素数1~5の2価の炭化水素基であり、R
11
およびR
12
は水素原子または炭素数1~20の1価の炭化水素基である。mおよびnはオキシアルキレン単位の繰り返し単位数を示し、18≦m+n≦30を満たす自然数である。]
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
C成分がマイカであることを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
【請求項4】
自動車外装部品である請求項3記載の成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱安定性、成形外観および耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物および成形品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂とをアロイ化したポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレートアロイは、優れた機械特性、耐薬品性の特性を有していることから、自動車分野で広く利用されている。また、近年自動車外装部品では組み立て工数削減のため部品の一体化が進んでおり、大型の部品の開発が活発となっている。そのため、大型の部品でも良好な成形外観を得るために、従来よりも流動性の高い樹脂に対する要求は高くなっている。この流動性を向上させる方法として可塑剤としてポリアルキレングリコール成分を添加する方法が検討されている。(例えば、特許文献1参照)しかしながら、可塑剤の成分により成形外観を向上させる効果が異なり、また可塑剤は一般的に分子量が低いため樹脂組成物の熱安定性および耐熱性が悪化する。その結果、不均一性や凹凸が生じてしまい十分な成形外観が得られず、またシリンダー内で高温に保持される過程で可塑剤が分解し、それにより発生するガスによりシルバーと呼ばれる外観不良が発生する問題が生じる。さらに、塗装時にかかる熱履歴に耐えられず、部品の変形が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6889221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記を鑑み、本発明の目的は熱安定性、成形外観および耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物および成形品、殊に自動車外装部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、上記課題は、下記構成により解決される。
1.(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)53~72重量部および(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂マスター(B成分)28~47重量部の合計100重量部に対し、(C)無機充填材(C成分)を12~27重量部および(D)リン系安定剤(D成分)を0.04~0.85重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂マスターが、分子量が1000~1700である下記式(1)で表される可塑剤(B-1成分)およびポリエチレンテレフタレート樹脂(B-2成分)を重量比(B-1/B-2)で4/96~17/83の割合で混錬した樹脂混合物であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【0006】
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2024085957000001.jpg
24
109
[式(1)中、-A-は、-O-、-S-、-SO-、-SO

-、-CO-、炭素数1~20のアルキレン基または炭素数6~20のアルキリデン基であり、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

およびR

は水素原子、ハロゲン原子または炭素数1~5の1価の炭化水素基であり、R

およびR
10
は炭素数1~5の2価の炭化水素基であり、R
11
およびR
12
は水素原子または炭素数1~20の1価の炭化水素基である。mおよびnはオキシアルキレン単位の繰り返し単位数を示し、18≦m+n≦30を満たす自然数である。]
【0007】
2.C成分がマイカであることを特徴とする前項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.前項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
4.自動車外装部品である前項3記載の成形品。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、熱安定性、成形外観および耐熱性に優れることから、電気・電子用途、機械用途、OA用途、自動車外装部品、医療用途およびその他の各種用途において幅広く有用である。中でも自動車用外装部品として極めて有用な成形品を提供するものであり、本発明の奏する産業上の効果は極めて大きい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の詳細について更に説明する。
【0010】
<A成分:ポリカーボネート樹脂>
本発明で使用するポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応の方法としては例えば界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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