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公開番号2024106719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023011126
出願日2023-01-27
発明の名称アンダーカッター装置
出願人保線機器整備株式会社
代理人個人
主分類E01B 27/04 20060101AFI20240801BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】チェーンベルトの停止時やチェーンベルトに過大な負荷が生じて急停止等した場合でも、チェーンベルトに緩みが発生し難くする。
【解決手段】複数の堀削刃11a等が設けられたチェーンベルト11と、チェーンベルト11を回転させるアンダーカッター駆動部12と、ドリブンヘッド13と、テンション調整部15とを備え、テンション調整部15は、ピストンロッド15bを伸縮させるシリンダ部15aと、ピストンロッド15b先端部に設けられ、ドリブンヘッド13がスライド可能に連結される連結ロッド15fと、ピストンロッド15bとドリブンヘッド13との間に設けられ、ドリブンヘッド13をアンダーカッター駆動部12から離れるように常時押圧するコイルスプリング15iと、コイルスプリング15iとドリブンヘッド13との間に前側樹脂製緩衝材15jとを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
道床を堀削する堀削刃が連続して複数設けられたチェーンベルトと、
前記チェーンベルトを回転させるアンダーカッター駆動部と、
そのアンダーカッター駆動部に対向して設けられ、前記チェーンベルトが掛け回された従動歯車を有し、前記チェーンベルトの方向変えるドリブンヘッドと、
前記ドリブンヘッドを前記アンダーカッター駆動部から離れるように押して前記チェーンベルトのテンションを調整するテンション調整部を有するカッター本体部と備え、
前記テンション調整部は、
ピストンロッドを伸縮させるシリンダ部と、
前記ピストンロッド先端部に設けられ、前記ドリブンヘッドがスライド可能に連結される連結ロッドと、
前記ピストンロッドと前記ドリブンヘッドとの間に設けられ、前記ドリブンヘッドを前記アンダーカッター駆動部から離れるように常時押圧するコイルスプリングと、
前記コイルスプリングと前記ドリブンヘッドとの間に設けられ、前記ドリブンヘッドから伝達される振動を吸収する前側緩衝材とを有することを特徴とするアンダーカッター装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアンダーカッター装置において、
前記連結ロッドは、前記連結ロッドよりも大径のリアホルダを介して前記ピストンロッドに固定され、
前記コイルスプリングは、前記連結ロッドよりも大径で前記連結ロッドにスライド可能に設けられたフロントホルダと前記リアホルダとの間に設けられ、
前記前側緩衝材は、前記フロントホルダと前記ドリブンヘッドとの間に前記連結ロッドを貫通させて前記連結ロッドに対しスライド可能に設けられていることを特徴とするアンダーカッター装置。
【請求項3】
請求項2記載のアンダーカッター装置において、
前記前側緩衝材と前記ドリブンヘッドとの間には、金属製鋼板からなるバックプレートが設けられており、
前記前側緩衝材と前記フロントホルダと前記バックプレートの断面形状は、上部より下部の方が拡幅されて形成されていることを特徴とするアンダーカッター装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載のアンダーカッター装置において、
さらに、
前記フロンドホルダには、前記連結ロッドが貫通して前記リアホルダの前記フロンドホルダ側に設けたリアガイドに向かって延び、前記フロントホルダと共に前記連結ロッドに対しスライド可能に取り付けられた円筒状のガイドスリーブが設けられている一方、
前記ガイドスリーブと前記リアガイドとの間には、前記連結ロッドが貫通して前記連結ロッドに対しスライド可能に取り付けられ、前記フロントホルダと前記リアホルダとの間の間隔が狭まった場合には、前記ガイドスリーブと前記リアガイドとの双方に当接して振動ないしは衝撃を吸収する後側緩衝材が設けられていることを特徴とするアンダーカッター装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の堀削刃が設けられたチェーンベルトに付与するテンションを調整するテンション調整部(張力付与装置)を備えたアンダーカッター装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、道床を掘削するアンダーカッター装置(例えば、特許文献1~3参照。)のカッター(スクレーパーとも言う。)が設けられたチェーンベルト(カッターチェーンとも言う。)には、適度な張りをチェーンベルトに付与するテンション調整部(張力付与装置)を装備している。
【0003】
このようなアンダーカッター装置は、装置全体をマクラギの下の道床(砕石)に差込んだ状態で作業する機械のため、例えば自転車のチェーンやベルトコンベアの張り調整の様な機械表面で簡易に調整を行うことが困難であった。
【0004】
また装置の高さ(厚み)も路盤上面とマクラギ下面の限られた空間(150~250mm)しか確保できないため、現行ではシリンダとコイルスプリングによる張力調整方法としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5869487号公報
特許第6817640号公報
実用新案登録第3225463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このようなアンダーカッター装置では、チェーンベルトの停止時及び過大な負荷が生じて急停止した際に、チェーンベルトの慣性力によりコイルスプリングが圧縮され大きく変位し、これにより一時的にチェーンベルトに緩みが生じる場合があり、また経年変化にチェーンベルトに緩みが発生する。
【0007】
そのため、チェーンベルトに屈曲等の変形が生じ、アンダーカッター装置を構成する部品の打撃やチェーンベルトの摩耗を促進して、ひいてはアンダーカッター装置全体の故障率が増大し、寿命の低下を招いていた。
【0008】
また、これを防止しようとするとコイルスプリングが大きくなり、コイルスプリングを既存のテンション付与機構部内に挿入できないおそれがある。
【0009】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、チェーンベルトの停止時やチェーンベルトに過大な負荷が生じて急停止等した場合でも、チェーンベルトに緩みが発生し難くして、アンダーカッター装置全体の故障率等が低減し、寿命を延ばすことができるアンダーカッター用テンション付与装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明に係るアンダーカッター装置は、道床を堀削する堀削刃が連続して複数設けられたチェーンベルトと、前記チェーンベルトを回転させるアンダーカッター駆動部と、そのアンダーカッター駆動部に対向して設けられ、前記チェーンベルトが掛け回された従動歯車を有し、前記チェーンベルトの方向変えるドリブンヘッドと、前記ドリブンヘッドを前記アンダーカッター駆動部から離れるように押して前記チェーンベルトのテンションを調整するテンション調整部を有するカッター本体部と備え、前記テンション調整部は、ピストンロッドを伸縮させるシリンダ部と、前記ピストンロッド先端部に設けられ、前記ドリブンヘッドがスライド可能に連結される連結ロッドと、前記ピストンロッドと前記ドリブンヘッドとの間に設けられ、前記ドリブンヘッドを前記アンダーカッター駆動部から離れるように常時押圧するコイルスプリングと、前記コイルスプリングと前記ドリブンヘッドとの間に設けられ、前記ドリブンヘッドから伝達される振動を吸収する前側緩衝材とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るアンダーカッター装置では、前記連結ロッドは、前記連結ロッドよりも大径のリアホルダを介して前記ピストンロッドに固定され、前記コイルスプリングは、前記連結ロッドよりも大径で前記連結ロッドにスライド可能に設けられたフロントホルダと前記リアホルダとの間に設けられ、前記前側緩衝材は、前記フロントホルダと前記ドリブンヘッドとの間に前記連結ロッドを貫通させて前記連結ロッドに対しスライド可能に設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るアンダーカッター装置では、前記前側緩衝材と前記ドリブンヘッドとの間には、金属製鋼板からなるバックプレートが設けられており、前記前側緩衝材と前記フロントホルダと前記バックプレートの断面形状は、上部より下部の方が拡幅されて形成されていることも特徴とする。
また、本発明に係るアンダーカッター装置では、さらに、前記フロンドホルダには、前記連結ロッドが貫通して前記リアホルダの前記フロンドホルダ側に設けたリアガイドに向かって延び、前記フロントホルダと共に前記連結ロッドに対しスライド可能に取り付けられた円筒状のガイドスリーブが設けられている一方、前記ガイドスリーブと前記リアガイドとの間には、前記連結ロッドが貫通して前記連結ロッドに対しスライド可能に取り付けられ、前記フロントホルダと前記リアホルダとの間の間隔が狭まった場合には、前記ガイドスリーブと前記リアガイドとの双方に当接して振動ないしは衝撃を吸収する後側緩衝材が設けられていることも特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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